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居間のコタツに当たりながら、宿題の絵日記を書いていると、お母さん
が台所から出て来た。
「コタツで寝たらだめよ。何をしているの。」
「冬休みの宿題だよ。休みの間にあった事を絵日記に書くんだ。 ....
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(京葉線東京駅、東京国際フォーラムの朝焼け)





電車にもたれ
風を切る音に身を任せる
いつもは
意識の外に置いている音や揺れ
 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた


母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
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僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
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誰かが教えてくれた

逃げて / 逃げて / 逃げまくって

それで無事に済めば / それは

たしたことではなかったのだと
 ....
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タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
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言葉に傾き
ほら歩く姿に
傾きがありませんか?


真っ直ぐ歩いて来た
自分はそう思って来た
でもある時
人に言われたんだ
 ....
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フリーという言葉に何を思い浮かべますか?


海月(くらげ)?


海面に写る月の影のように
ゆらゆら揺れて
掴もうとする ....
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(ジョウビタキの♀)



これまでは耳を開ける事はなく
いつも音楽を流し込んでいた
今はイヤホンを外して
外界の音を追っている
鳥の鳴き ....
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人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
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都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた

1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
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人はみな心の中に
自分の花園を持っていて
色々な花を育てている

私は一つの花壇に飽き足らず
ネットを彷徨い
この花園を見つけた
私 ....
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遠くから聞こえてくる音楽
幾つものの輪が拡がって
自分の心のどこかで繋がっている

初めてスキップをした時、
いつだったんだろう?
 ....
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小学生になった子供の頃
よく新聞に挟まれてくるチラシの裏に地下世界を書いた。

それは壮大な地図で
地上世界の下にもう一つの世界が ....
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遠くに星が見えているように
人には遠く目指すものがあるのだと
その男は言った
目は漆黒の闇の奥の奥の
遠い輝きを見詰めていた



 ....
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ベランダから花火に興じる親子が見えた

遠くで見る花火は寂しい

家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
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BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
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風の音がとまった
日の光が強く押え付けてくる
ガラス窓のこちら側は醒めた水の中だ
連れ立った女学生が口をパクパク動かしている
子供を連れた ....
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喫茶店を出て目を上げるとポプラ並木が

今日も朝の熱気が
夏の日の予感を感じさせる
今日も暑い一日が始まるよ

朝一番のぼくはとて ....
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一つ忘れることは
一つ自由になることかも知れない
我々は過去に囚われ
過去に生きているように思うが
想いは日々新しい記憶に塗り替えられてい ....
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夏の朝は
牡蠣殻がプッと息を吐き
bulletが恋しい季節です

秋には死んでいるだろう
冬には死んでいるだろう

夏の朝は
牡蠣 ....
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曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
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陽の当たるところ


その建物は言いました
都会には幾つも建物があるけれど
そのなかでもぼくが一番さ

ぼくは一番大きな建物 ....
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小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
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突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
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季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
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何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
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この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
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** いつものイタリアンレストランで **


今日の昼食には
初夏の香りと笑いのレシピ
笑い声を集めて作る
レシピは初夏の匂い

 ....
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おいらは鈎にぶらさがったあんこうさ
口からいっぱい水を呑まされて
ぶらさげられて
身を削ぎ落とされる

皮も
鰭も
胃も
腸も
 ....
たまさんのbeebeeさんおすすめリスト(78)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨降蝙蝠傘/想像絵本- beebee散文(批評 ...3*19-3-19
揺れて風を切る _/ _弾丸列車- beebee自由詩22*14-11-23
正座__/__想い出した情景- beebee自由詩2414-10-20
憧れ_/_私は途方にくれている- beebee自由詩3214-8-31
逃げろ_/_逃げろ- beebee自由詩24*14-8-15
タイムカプセル_/_呪文の言葉は- beebee自由詩26*14-8-6
言葉に傾いている- beebee自由詩29*14-7-20
フリーでありたい_/_手段こそが望ましい- beebee自由詩28*14-7-6
静かに耳を澄ませて_/_私は緑の目を開く- beebee自由詩22*14-6-15
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
黒猫_/_陽の当たる暗闇に消えていくもの- beebee自由詩25*14-4-25
人はみな心の中に花園を持っている- beebee自由詩27*12-11-12
スキップ- beebee自由詩30*12-10-14
地下世界の大地図__/_鉛筆を握りしめて- beebee自由詩29*12-10-1
遠くに見えるもの_/__わたしはいつまでも分らないのだった- beebee自由詩28*12-9-20
花_火- beebee自由詩28*12-9-11
地下帝国の住人_/_いつものスターバックスは暗い洞窟に続いて ...- beebee自由詩21*12-8-27
マクドナルドから見える夏- beebee自由詩25*12-8-20
8月の空とポプラ並木- beebee自由詩1812-8-13
一つ忘れることは_/_新生する自我- beebee自由詩27*12-8-5
永訣の朝- beebee自由詩25*12-7-29
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
陽の当たる場所で- beebee自由詩32*12-7-12
想像の手を伸ばして_/_ _それは繋がって行く- beebee自由詩29*12-7-4
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
幸せのレシピ_/_ランチのハヒフヘホ- beebee自由詩20*12-4-23
あんこう鍋_/_悪食賛歌- beebee自由詩25*12-4-16

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