コンビニが外人に箸渡さない       

           いかれた月を舐めたい 
           ひりひりする 
           ひかりで
           けがれた 
            ....
鶴見の高架駅から電車に乗る
走り始めたと思ったらホーム跡

下り階段も残るその場所は
七十年前に廃止された本山駅の跡

未だ遺構が残っている
こと自体に驚いてしまう

侘しい高架駅の ....
空の青があまりにもひどかったので
わたしは死んだ

飛んでいったのは
たぶん長すぎたシャーペンの芯だ
下心があまりにもすけすけで
あけすけなわたしの刺胞が飛ぶ

チクリ、と ....
おれの家にはカミサマがいる
毎朝公園を散歩する
おれがよりそって歩くので
怪しげな影は近づかない
近所で揉め事だ
カミサマを守っておれが出ていく番だ
言葉に気合を入れる
四十年近くも会社 ....
     ゆっくりと目覚めた休日の朝
     起きるとテーブルにはもう目玉焼きができていた
     おはようを交わしたまではよかったのだ
          
     目玉焼きの ....


あおい夜のシナプスが
ピアノ線のよう

音もなくしのびこむ
月の影

月は ぼくを
しらない
ぼくも 月を
しらない






風のない夜
オオミズアオ ....
いまさら、あきばではないだろう。そのくらいわかってる。まきばの朝でもない。こそばゆいメルヘンみたいで絶対ありえない。むしろ上野だな。まだまだあまちゃんだし、じぇ!が足りないし、

夏ノ雨にとけたトイレ ....
<材料>
トマト4個
玉ねぎ1個
パプリカ2個
ちくわ1本
オクラ3本
オリーブオイル大さじ2
夏の風1分
現代詩2作品
遠くの歌声1曲
ホースで庭につくった虹7色

<作り方 ....
罌粟は魔性を見開いた
空の喀血の真中から
影だけが祈る 青く
静かな蜥蜴のように

 ミツメルカワタシヲ

陽炎を纏った男がひとり
抱えた鞄は石ころだらけ
左手で心臓を握り潰 ....
あの蘭の背骨 老婆の屈み 顔は幾何学じみていて
あの蘭のようなエッセンスを持たない 好み転じて白か黒か
あいまいな境界線を踏む必要もない 好きか嫌いか 好きになれない
              ....
【恋するシーラカンス】


次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ

るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
高層ビルの一角に再現された空中庭園
そこに残ったのはサクラの樹一本
話が違う。
そこの地べたにはかつて公園があった。

今日(いま)
ベンチに腰掛ける老人はもういない。
ラジオ体操をする ....
年齢に生かされる宵扇風機


夢うつつ水中花に見る未来像


箱庭やとどまる過去といまの檻


眠らずの幽霊みたく闇を描く


さみしさの性を封じる夜光虫



黙って ....
紫陽花の色が私を表した静かな時間静かに過ごす

夏を待つ体は汗をかき始め薄着姿に早くなりたい

詩集読み書かれた世界散歩するのめり込むほど孤独深まる

手に取ればその本が持つエネルギー体に ....
撹拌されて
まじりあう
フラスコの中の
時間が
わらわらと踊っている

次第に
重さを帯びた幸せは
底で沈殿する

浮かびあがる
透明な
うわずみ
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
新しい
 ....
意味のないところから

始めなければならない

奪い

育み

意味もなく

にじみ

ぼやけ


増税のめくらましのなかで

社会保険料ばかりあがってゆく

そ ....
喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく

問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
ねえ お味噌汁の具って なにがいいと思う 君が尋ねる

そうだなあ なめこや納豆汁 かぶなんかもいいね

僕は味噌汁の中に青汁をいれて飲んでいる 青臭さが消えてのみやすいから


そんな ....
妄想も思い出にしている     おとこに捨てられた、
    だからノラ猫になった
    夜空をみあげにゃあと啼いては
    まんまるお目目に三日月うつし
    うろついた夜の街には
    千鳥足の奴らがい ....
夏のくもり空は ぽぽち
雀のほっぺほどの ぽぽち
何だか眠くて ぽぽちぴ
鼻奥がのーのー詰まって来る

太陽も今日はカンバン
食器棚のおちゃわんの高台の中
ぐっすり眠ってるんじゃない?
 ....
 ところで洋子のことだと思いながら
 お父さんは鉄板上のオムソバを前にしている
 オムソバを最初に発案した人は神様じゃなかろうかと
 焼きソバを卵で包むという所業など
 もはや神の領域に達して ....
土曜日の午後
コーヒーショップに子象が入ろうとしたが
ドアに胴体がはさまって
そのまま動けなくなってしまった
店の外から象使いの少年と通行人が
しっぽを掴んでエイヤッと引っ張っている
 ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
星降る夜に
ノクターンを
あなたと並んで
聴いている

深い漆黒の風
灯りは湖の漣だけの
ショパンが
似合いすぎる時間

千回目のメールの後に
やっと会えた二人
だから ....
小学生ぐらいの女の子が下校中一人で

自分に課したルールで遊んでいるのか

罰ゲームか何かなのか

後ろ向きで住宅街をゆっくり歩いている

月面遊泳のようなスローモーションで

ラ ....
先生、ヨシダくんが
授業中に
ポケットに開けた穴に
手を突っ込んで
自分で自分の
肉棒を丹念に
こねくり回してます
注意して下さい!
しかしね、白木
そんなこと
みんなのまえで
 ....
たまさんのおすすめリスト(5215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンビニが外人に箸渡さない- 北大路京 ...川柳413-8-2
泥のように透明なぬくもりさえも月は舐めたいという- マーブル自由詩513-8-2
鶴見線- kauz ...自由詩7*13-8-1
- かの自由詩513-8-1
おれは番犬だ- 殿岡秀秋自由詩813-8-1
目玉焼きの皿がからになったらキスをする- 石田とわ自由詩14*13-8-1
月影/あおい印象- 佐東自由詩7*13-8-1
Let's- 阿ト理恵自由詩8*13-7-31
夏野菜の現代詩サラダ- 左屋百色自由詩7*13-7-31
終わらない夏- ただのみ ...自由詩13*13-7-30
爛漫蘭- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-7-30
恋するシーラカンス- るるりら自由詩20*13-7-30
跡地- ……とあ ...自由詩9*13-7-30
晩夏- はなもと ...俳句213-7-29
静かな時間- 夏川ゆう短歌213-7-29
うわずみ- そらの珊 ...自由詩16*13-7-29
劣等感のミント感- Neutral自由詩18*13-7-29
HELLO_GOOD_MORNING_SUNSHINE_- TAT短歌3*13-7-28
奪い育み、意味もなく- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-28
回転木馬- nonya自由詩20*13-7-27
味噌汁- 梅昆布茶自由詩1813-7-27
妄想も思い出にしている- 北大路京 ...自由詩1513-7-27
ノラ猫の歌- 石田とわ自由詩20*13-7-27
ぽぽち- salco自由詩5*13-7-25
木枯らしお父さん- 平瀬たか ...自由詩10*13-7-24
あんた誰?- 壮佑自由詩25*13-7-23
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
星ノソネット- 乱太郎自由詩1913-7-22
うしろ歩き- 灰泥軽茶自由詩1013-7-22
学級委員のパンツ- 花形新次自由詩113-7-22

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