天国はまいにちまいにちたのしくて善人ばかりのおそろしい国

使い捨てやいばばかりがふえていく捨て方だれかおしえてください

犬の背のオーストラリア大陸が明日も平和でありますように

明け方 ....
 紫色の人工の夜空に駱駝は歩む。
 星から星へ、月の満ち欠けを慈しむように。
 鼓動は無数の星の瞬き。
 銀河のオアシスで緑の水を飲む。

 銀河鉄道の乗客はいまだ起きている。
 窓際 ....
理由があって神経を尖らせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まったひとたちに
メールか電話をして呆れられてる
けれどみな優しいからあれこれと
まくしたててもいきなり呻いても ....
またくよくよと絵の具を捏ねては黒くしているあなた
飛べないばかりか落ちていくこともできなくなったあなた
海だとか空だとか持ちだして悲しんでいる
いいよ いくらでも
このあいだふたりで行った ....
 まだすこし早いが会社に出掛けることにした。
 ほんとうは繁治も裕子ちゃんを追いかけたのかも知れない。しかし道中にふたりの姿はなかった。
 ひと駅まえで降りて会社まで歩くことにした。
 あした姉 ....
指で感じて
頭で捏ねくり回して
指で嘘をつく

唇で感じて
頭で探し切れず
唇で誤魔化す

背中で感じても
頭は留守で
背中は語れない

爪先で感じても  ....
2、3本骨の折れてる傘が良い(雨が優しく降りそそぐから) 無い背筋を伸ばし
まな板の上にぬっと立つ 
おまえの
下段から冷たく射るような
視線――まったく読めやしない
包丁を握り
ジリジリと
間合いを詰める
――突然
ながい触腕(しょくわん ....
 アパートの階段をあがり鍵をあけ繁治は部屋に義兄を探した。戸をあけてすぐのところに狭い台所があってベランダまで見通せる2Kだ。奥の畳に日だまりが揺れていた。繁治は静謐すぎる気配にはっとした。
 トイ ....
   あれは空だろうか
   それとも海だろうか
   わたしが欲しかったのは
   あの青だったのだ
   体中の骨を関節を筋肉を
   すべてを伸ばし
   掴もうとす ....
如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れから ....
​愛想無かった白いこの部屋の
窓辺を好んで佇んでる君は
「構わないでいい」と強がってるけれど
冬の寒さが少し苦手で

返事がなくても会話続けてる
離れていてもずっと考えてる ほら

こ ....
     木々は裸に剥かれ冷たい風に
     枝先を震わせている
     白いベンチは錆ついて
     今はだれも座るものもない
     緑の葉が深呼吸を繰り返す
      ....
 岡村隆史のオールナイトを聴きながら御苑トンネルをぬけて甲州街道を飛ばしていた。飛ばすといってもお客さんにありつかなければならない。左側に気を付けながら繁治はダッシュボードに目をやった。
 さっきコ ....
生きることの最果てには
哀しいことだけれど
とても深い孤独さえあって
少しでも幸せに
生きることが
生きた証として
残れば嬉しいのだろう
それが人間の運命と云うもの

そう誰かに愛さ ....
手を貸そうか、なんて
わたしが必要としていないのを知っていて言うんだ
1530円をレジで払おうとして
財布にない10円玉を探すふりをして
冷凍庫で乾いてしまったような伝言を
今更思い出した風 ....
 
火葬がいい

わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ

その二酸化炭素が空へ散布されるのだから



 
あの日瞳に映った空は
きっと君のどこかに仕舞い込まれ
ときおり顔をのぞかせ驟雨となって
だれかに降り注ぐのでしょう

こころと身体は不可分です
ホイットマンが僕のどこかに
宿っていて欲し ....
見つけられないものを探している
とっくに失くした何かを
例えば棚で眠っている本に挟まって
頭を覗かせる封筒
歳月に黄ばみ
だが秘められた部分は青白く
ほのかに
呼吸して
机の上で宛名を ....
脚の細い象の背中で
ユラユラしている私の
広すぎる糊しろは
饐えた臭いを放っていた

何も企てない午後を
ユラユラ生き延びた私の
丸すぎる背中には
錆びた罪が生えていた

心地 ....
笑ってほしい
人がいるので
私は笑う

元気を出してほしい
人がいるので
私は元気を出す

私より淋しい
人がいるので
会いに行く

耳を傾けてくれるので
他愛ないおしゃべり ....
石の言葉は無音だ
叫びが無く
訴えも無い
ただ、冷たい地面に向き合い
ジッと座っている
荒地の中でもアスファルトの隅でも

空の意志は純粋だ
無念が無く
欲望も無い
ただ、澄み渡る ....
猫の恋森進一かそれ以上          120216
絵の具を全部混ぜたら
何色になりますかと
先生が尋ねたので
暗い灰色になります
と答える代わりに
空色になりますと
自信たっぷり回答したら
×が付いてき ....
花粉も埃も取り去った無菌室で
くらしていますが
危険はどこかに潜んでいて
いつも隙をうかがっているのです

みがききぬかれた手すりが
不思議なことに
摩擦をなくしていたり
すべらないゴ ....
 
あやういわたしは

だだをこねたところで

やはり、あやうい


 
      『ママは怒ると頭からしょっかくが生える』
      と姪が言いだした。

      『しょっかく?』
      思わず聞き返すと神妙な顔をしてうなずく。

  ....
うらがなしさに気が付けば
亡霊どもの行脚である
呆然とする私の元へと歩み寄ってきては
かと思いきや全くこちらをうかがうだけであったり
それは母親を探す子供のようで

亡霊よ 家に ....
命を忘れて生きていたら
空に向かって詩を書きなさいという
いつか
あなたと見上げた空がやってきました

みな異なる
あれほどたくさんの雲をノートにして
やっと伸ばした指先が
余計に小さ ....
ぼくの理想は紙のようなもの

時とともに朽ち果てる

破かれ焼かれ霧散する

ぼくの理想は紙のようなもの


真実からはまるで遠い

真実からは相手にもされない

目の前の扉 ....
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