折り紙
あなたは何を折りますか?
折り鶴
空へ飛ばしませんか?

紙を折れば線がつく
たとえば人生が一枚の紙であったなら
線の数を讃え合いましょう

紙を広げれば最初からやり直せる
 ....
誘う手のさみしさに似て 誘蛾灯 布団の中で広げた架空の地図さえも
ままならない
実際の世界は
もっと歯がゆい


おい魔物
わたしの胸に居座るのなら
おまえの目で
見えるものはいったいなんなのか


吐き溜め ....
          指関節をなんど曲げても
          言葉がどこにあるか
          わからない


人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
今日の議題は今日の空! 昨日でもなく明日でもなく

誰にでも優しい男がいたけれどこの空みたいと思えばよかった

命って一人がひとつ持ってます持ってる間は生きています

病室の四角い窓が今朝 ....
舗石の下には砂
自由の下には旗
投げつけられた火炎瓶
怒号、
硝煙、
五月革命のパリ

嘘つきアルベール
誰しもあなたのことをそう呼んだ
真実ばかりじゃ息がつまっちまう
たまには嘘 ....
つめたい床の上に
つめたい果実が転がっている

べつに
なにも
守ろうとはおもっていない


わたしの床に

つめたい果実が転がっている
 
目が覚めたらやっぱりおっちゃんやった おっちゃん

ひとりやったら泣いちゃう おっちゃん

そんなおっちゃん、やさしいしたってやー


 
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

美観地区の入り口の交差点が

信号がかわるたびにそう囀る

ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

欠けたまま生きている

欠けてい ....
山道を行く
 
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある

オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む

敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫

山道はなだらか ....
ひろげたお店を片付ける

そしてトイレで用を足したなら必ず水を流す

便器の底を覗けば
生きてきた私自身の素性が判る




早や店じまいの季節になったものだと
ひろげすぎた店 ....
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

掌から伝わる 生命の輝き
金色に映る波をかき分けて全身に駆け巡る新しい血

ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

瞳に流れ込む 銀色の月
月の穂体中を撫でまわし全 ....
若葉は青臭くていいと
老いた葉が
羨ましげに
鑑賞している

尖っていた葉は
あなたを守るため
傷つけるためじゃない
でも 遠ざけたのは

青くて頼りない葉だったから

そ ....
気付きもしなかった寒さが
心を貫く
お前
そこに一人で
平気なの


砂漠を凍らした夜風が
鼻をツンとさせた
まだ今日も終わらない
この夜は今
始まったばかり


一人のベ ....
幼子は俺にとっての
起源にして頂点
願わくば
これからの一日一日の
当たり前のことに
畏敬の念で結ばれていますように


かつては野も森も小川も大地も
目に写るありとあらゆる光景が ....
ドは横たわっている音
いつまでも重い音
太りじしのオダリスク

レは小さな女の子
たんぽぽ色で爪先歩き
笑ったね?無邪気なお目目

ミは若草のさざめき
さ緑の丘 駆け下りる若者
涼 ....
寝転がってかいだ土の匂い
イチョウのじゅうたんを踏む音
冬を呼ぶにじんだ雲が浮かぶ空

「覚えていますか」

誰かと同じだった歩く早さも
いつの間にかずれて響きだす

”忘れよう”
 ....
僕たちは立っていた
路上に立ちつくして
いつ訪れるかわからない
僕たちをどこかに
連れていってくれるであろうものを
ひとすら待ちつづけていた
僕たちは整然と列を
乱さずに立っていた
僕 ....
頬濡らす涙が新たな自分生むアクアリウムに浮かべた憂鬱

ピアノには人の想いが乗りやすい朝の匂いがする恋をした

田舎者右も左もわからない都会の色は迷路そのもの

光るもの探して歩く癖が ....
つめたさは皮膚よりさきに目からくる すばやく、ゆっくり、的確に 深夜、満月が天空に輝き道路脇のトウモロコシ畑の背の高さに道路脇が深い闇となっている。そんな道を一人歩く男。そんな夜、大きな棕櫚の樹に向かって歩きだす男。

棕櫚の樹は国道16号と県道の交差点に大き ....
咳ひとつ腸捻転の賑はひかな


仏壇の裏にはまた仏壇がある


墓地の裏にあるキャバクラへ行く
グラウンド・ゼロに何が建つのか
私は知らない

おそらく
洒落たショッピングセンターと
御影石のモニュメント

原爆ドームを見上げると
青空が見える

ドームの小ささを
私たちは ....
すべてが新品である
お互いの存在が目新しい
人の世の独立した若い単位として


姑が時には訪ねて来る
そこではもう、息子だった子はいないのだが
姑は新婚の部屋のなにかについて
なんら ....
{画像=111126115111.jpg}


自由 / フリー でいたい

色々なことに捕らわれていては見失ってしまう

ただ真っ直ぐ向いていたい

でも君は時折ぼくに向かって言う ....
 私の中には時折他人が入ってくる。私が食器を洗っていたとき、気がついたら私は田淵さんだった。田淵さんは私の部屋に勝手に入ってしまったことを申し訳なく思い、靴をはいて部屋の外に出たが、そのとき田淵さんは .... イブの夜 ひとりで歩くラブホ街

エアコンの温度を下げる雪女 

焼き芋屋装っているストーカー

寝酒して寝ゲロを吐いて寒い朝

殺し合い 雪合戦に見せかけた

駄洒落言い死にたく ....
今日がこれで終わると思うとき

一日笑顔であったかどうかを

数えてしまう

そんなこと本当はしてはいけないはずなのに



自分が笑顔かどうかはあまり重要でなくて

君が笑顔 ....
ほっぺたの大きなニキビ{ルビ理由=わけ}にして恋することから逃げ続けてた

少しずつ爪の先から侵されてその他大勢になってく私

お互いがお互いの為生きているコールタールに花の咲く時

潰さ ....
冷静沈着というよりは枯木死灰だ


天衣無縫というよりは無知蒙昧だ


多面的というよりは気まぐれだ


ひたむきというよりは妄執だ


奇抜というよりは悪ノリだ


繊 ....
たまさんのおすすめリスト(5208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
折り紙- そらの珊 ...自由詩11*11-11-30
誘蛾灯- はるな川柳311-11-29
歯がゆさと切望- マフラー ...自由詩3*11-11-29
痴呆の季節- 乾 加津 ...自由詩17*11-11-29
今日の空- そらの珊 ...短歌6*11-11-29
嘘つきアルベール- そらの珊 ...自由詩10*11-11-29
果実- はるな自由詩311-11-29
おっちゃん- 殿上 童自由詩19*11-11-29
ひとは白を正視しない- 吉岡ペペ ...自由詩7+11-11-28
山道をゆく- 生田 稔短歌1011-11-28
旬なひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-11-28
秋の穂ホホホ- 灰泥軽茶自由詩8*11-11-28
柊と人- subaru★自由詩17*11-11-27
カシオペヤ- さき自由詩611-11-27
あの日に還りたい- 一 二自由詩511-11-27
1オクターブのバイエル_/_ハ長調- salco自由詩6*11-11-27
引き出し- 森未自由詩7*11-11-27
壁画- 岡部淳太 ...自由詩1511-11-27
アクアリウム- 夏川ゆう短歌111-11-27
つめたさは- はるな短歌111-11-27
クロスロード2- ……とあ ...自由詩11*11-11-27
キャバクラへ行く- 冬野 凪俳句2*11-11-27
グラウンド・ゼロ- umineko自由詩17*11-11-27
ハッピーエンドののちのひとつ- 木原東子自由詩7+*11-11-26
不埒な野心家でいたい- beebee自由詩23*11-11-26
他人- 葉leaf自由詩6+*11-11-26
俳句2011_冬- 北大路京 ...俳句13*11-11-26
笑顔の数- 桜 歩美自由詩5*11-11-26
恋愛哀歌- 永乃ゆち短歌111-11-26
「孤独というよりは当然の結果だ」自由律十伍篇- faik俳句15*11-11-25

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