二人して並んで座る公園のベンチに印す秋の秘め事
お手紙にほのかに香るスミレの{ルビ香=か}可愛い人とからかっちゃ嫌
セーラーの襟にはらりと舞い落ちた紅の使者秋を運んで
お揃いのリボン ....
一二(にのまえ したなが)は
つるぺたな子しか愛せない
一人暮らしの専門学生!!
そんなヘンタイ故の
寂しい青春を謳歌する彼の元に、
ある日突然キュートな
「幼女」がやって来た!
....
渋谷で夕食にした
友人はペスカトーレのセットと生
私はアスパラガスとウニのトマトクリームを頼んだ
隣の若いカップルは今しも席を立つところ
突き当たりにはインド系のカップル
パキスタン人かも知 ....
抱き合うより
見つめ合いたい
そんなお年ごろ
夜食は食べる前がいちばんおいしいのであって
ほんとうに食べてしまってはいただけない
だから、
その先は言わないで
最近離人症が治ってきて気づいたことがある。
どういう風に治っているかというと、朝起きて「ああこの身体は俺のものだな」と再認識するといった具合である。
それは別に離人症の治癒過程では無いといわれるか ....
すきま風に吹かれたような
元栓を閉め忘れたような
福神漬けがないのにカレーを作ってしまったときのような
元から1人なのに、1/2人になってしまったような
月はほんとうにきれいか
花はほん ....
毎日小さなバスに乗る
手を上げないと通り過ぎる
キーッと止まりむーっと出る
少量の客は揺すぶられて
たった100円で駅に着き
たった一本の桜のもみぢ
見つけたから今日は佳し
優し ....
ひらひらと
群青の夜空に舞う
暗闇の蝶――蛾。
揺蕩うように 揺らめくように
滲んだ月に 白い影が踊る
「今宵の闇は深く
あなたの声も聴こえない」
女は
蒼い月影のランプで手 ....
縄文土器を
保健室に忘れてしまい
取りに戻った
夏の日
熱く
熱く光は燃え
廊下を歩く人たちも
ブラスバンドの行進曲も
そう仕向 ....
七千八〇〇万年前の先史時代の海で、プレシオサウルス(Plesiosaurus)は、赤子を産んで育てていたらしい、胎児の化石の写真でやっと記事になる、現代で
風に吹かれて なずんでいくから
....
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね
これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど
なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
....
大きな雪原に小さな染みのような点
黒い点は次第に拡大し一匹の黒い犬に
大きな黒い犬は狼にメタフォルモーゼする。
孤独な雪原の染みはじっと前方を凝視した後
素早く雪原を横切り
エルクの群れを追 ....
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える
しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った
立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
「ド−ナッツ」
ドミノ倒しの疲労感
帰ってはベッドへ真っ先に
忙しかったご報告
どこまで
転がりつづける
仕事場とマイホ−ムの
同じ顔した四角いダイス
取りあえず
甘いエネルギー源補給と
三日 ....
車窓からみえた
数羽の白鳥
つめたい水に
ああしてきれいに
浮くまでに
どれほど
ためらったことだろう
どれほど
しつけられたことだろう
わたしの知らない習わしが
見慣 ....
あなたといれたらなにもいらない
なにもいらないからあなたもいない
見えないもの
すぐ結果となって返って来ないもの
だけど
たしかに存在するもの
今生の別れでさえ
そんなからくりのなかにあ ....
海螺廻(ばいまわ)し 今日は昨日の倍廻し
嫌な奴みんなポアする後の月
ご主人が檸檬の汁を注射する
艷女と Adagio散歩 体育の日 ※艷女=アデージョ
薄紅葉 社長 ....
顔を切るような寒風の中、薄目を開け足元を見れば舗装されているが、罅割れの多い凸凹道を
前のめりと言えばかっこ良いが、吹き飛ばされないよう歯を食いしばって風の吹く方向に足を踏み出して歩いている。
....
私は流木と一緒にこの浜辺へ打ち上げられ
長い時間を過ごしている
朝靄の中
私は何かがはじまる予感に抑えきれずに
流れてくる貝殻や硝子、缶からの破片を集めて
できるだけ体中に埋めつくしてい ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない
僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない
僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
....
他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。
詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
言葉は「普遍/(変容)」に生き続ける
闇から削り採られたひかりに僕は生かされる
デフォルメされるいのちそして言葉の装飾画
公園には風ひとり
(忘却)肉体の未来への「透明/ ....
兄貴が欲しかった
5つくらい離れている
いつも あたしを気にかけてくれて
「 こらっ ダメだぞ」
っとか 叱ってくれて
「ほら やれば出来るじゃないか」
とか 笑って
あ ....
君が記憶の裏庭で
水浴びを楽しんでいる間
僕の記憶の天井は雨漏りで
傘の中、数えきれない雨粒を
指折り数えている
頭の中にはいくつかの泥濘が作られ
天使が次々と身を投げる
それを手 ....
今朝
息子を起こすと
たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う
息子はつめたい目をして宙をにらんでいる
どんな詩だったのかは思い出せないのか
それとも説明するのがめ ....
【電】
電流が流れるように始まって終わった恋に何も流れず
【町】
君が住む町をひとりで訪れて君に会わずに帰っていった
【奇跡】
奇跡とは二度も三度も起こらない だけど諦めきれない想い ....
しゃがみこむ
水滴をびっしり帯びた
つめたい床
うす緑いろに
無感動に すきとおる
指先に 細い鎖をからめて
栓を ぬく。
あなたは
どこから来たのか
つまり
近く ....
どんなに痩せた
棒切れも
地に
突き立てれば
影をなす
どんなに痩せた
影だとしても
それは確かに
日を浴びて
それは確かに
時を告げ
どんなに痩せた ....
決意は
百円の紙ガムテープから
むかしの恋人に手渡された
曇りの夕方から
はじまる
助手席で息をひそめる狩人は
巻き戻せるようではいけない
くちびるは閉じる
それだけでは
時 ....
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