心に夕陽が沈むと
満天の星
ことばたちがキラキラと
真夜中のいきものたち
真夜中の市場にはすでに
大都会の胃袋を満たすための供物が
続々と魁偉な動物のような巨大車両や
あるいは中型や小型のさまざまな甲虫たちによって
到着し並びはじめて ....
夏の雲は膨らんだ自我
眩暈 土砂降り 稲光
遥か上には秋の雲たなびく
天使の翼のように
美しき日に坂道を上り また下り
廃屋の漆喰は剥がれ落ち
背の高い草が住む
暗がりに ....
大外刈りをかけたくてオヤジ狩りに遭う
電車のストライキはなくなった
空き地からは土管がなくなって
田んぼに案山子はいなくなった
GDPはもう20年アタマ打ちだから
ストックするほどの土管を使う工事がなくなったか ....
よしだ自転車
マドモワゼル美容院
スーパーコスモス
夜10時までやってます
パーラーラスベガス
猫を探してます
見かけた方はジェリー佐藤まで
スモッグ注意報発令中
....
連日32℃を超える暑さを
新聞、テレビは猛暑日連続○○日と騒ぎ立て
それでも夕方からいい風が吹く夏だった
こんな風に、冷房ナシの夜はいいなあ
砂浜で波を眺めているみたいで体が安らぐ
空の深さ ....
渦の中うまれてきたの(かたつむり)シとドの間の宇宙をみてた
世界地図の片隅でそっと競い合うかたつむり(鍵は海に落とした)
両耳に飼っていたかたつむりたちを探しています連らくください ....
伝えることができたのだろうか
熟れ落ちていく夕陽の悲鳴を
表わすことができたのだろうか
沈殿していく闇の舌なめずりを
キーを叩く指の隙間から
瞬間は呆気なく零れ落ちてしまう
慌 ....
グラウンドゼロの上にも月昇る
飛び立った鳥の行方を捜してる 夜に焦がれて夜に怯えて
いつだって夜は味方じゃなかったし別れの電話も覚悟してたし
アイドルと政治家が並ぶ深夜枠誰も嘘つき誰も正直
真夜中のテレショ ....
治りかけの小さな傷は
ちょっと痒くなる
我慢できなくなって
その周りをおそるおそる掻いてみたりして
治ってしまえば
こんな小さな傷のことなど
きれいさっぱり忘れてしまうだろうに
....
この前山の道で見かけたカラスの死体は
ポトリと落ちていて
なんだかとても温かくて幸せそうな死体であった
私はカラスを不吉や気味が悪いというよりは
小生意気な賢い奴であり
....
なんでもない詩人たちがけっこう好きなのです
ごく私的でもよいのです
ときに詩的でさえなくとも
ぼくのちっぽけな世界をあたためてくれる
ひとひらの言葉たちがたぶん
ぼくがなんとなくたいせつ ....
信号機が一つ増えただけだった
それが妙に腹立たしくて
この道を使うわたしはエゴイスト
狭い
直角に曲がることの
繰り返し 運転は苦手
3つ目の突き当たりで気 ....
返信! しづらい!
お前からのメールの前で俺は立ち往生する
返信! しなきゃいけないのに
返信! してお前を助けなきゃいけないのに
俺はメールが打てない お前を助ける有効な対策が打てない
お ....
コスモスの揺れる想いを風に乗せあなたに届け乙女の真心
窓辺からやさしく香る金木犀秋の気配をそっと運んで
泣かないで悲しんでいる君が好きやさしくできない竜胆の恋
彼岸花燃えろよ燃えろ地 ....
教会に行く小径で
野ぶどうを摘んだ
手のひら
いっぱいにのせた
紫色の小さな実
食べるわけではないのに
文句も言わずに摘まれる優しい実
あの頃の
わたしの宝物だった
欲張りな少女 ....
秋になったから
イチョウや赤とんぼをモチーフにした雑貨を探してたんだけど
何故か桜に蜜蜂のモチーフの雑貨を見つけてしまった。
いや、「しまった」とかじゃないけど。
来年の春 ....
国々は歴史というエスカレーターに乗って
ゆっくり 未来へ向かって登って行く
いつまでも いつまでも
赦すことのできない憎い後ろ姿が見える
煩わしい声に ふと 振り返ると
遠い過去から ....
人生に放火して黒焦げになった
うつろな影をひっつけてずるずる歩く
酸いも甘いもあいまいだ
夢も希望もあいまいだ
焦げた歴史がべりべりと剥がれ落ち
心の暗黒だけが確固として ....
月よ お前様は 自ら輝く事も出来ない身の上だと言うのに
借り物の服を着て
ものまねの明かりの下に 私を座らせて この めくるめぐる思いを
ただ 寂しいよ と一言だけ 言わせて 癒 ....
よいの口
えんぎのいいえん
一丸となって
ひらめきたい
もうすでにあてある
肘あてみたい
たまごのきみ
あ
たまによりかけすぎて
しゅうちゃくえき
しゅうしゅうはくかいな
おそっちゃう
にげちゃ ....
ななめ45℃に体かたむけて空を見る
とんびがくるくっるとんでゆく
仕事がえり
足が大根になってゆく
シンドイナってつぶやいて
ちかちかと電信柱に灯がともる
いいこと ....
いつだって
人は やじるし、だ
変幻自在に曲がる針金製の
伯父は
がんだった
誰にもしらせずに
抗がん剤とむきあう
プライドと
やさしさで
わたしは何もないように過ごす
一 ....
これまでも
世界の秩序が狂ったことはあった
その結果
それまで うまく棲み分けられていた人々がまじわることで
多くの不都合が生まれたのだった
紙の民の一人であるミス ドリアンは気象の ....
家をでたまま
中学校への道をそれて
雑木林にわけいる
ハンターが通るだけの狭い道を進む
二股に分かれて獣道に入る
林の奥の日光の柱が立つひとところ
草むらで鞄を枕に
制服のまま寝転ぶ ....
仄暗い真夜中の階段
それらは裸足で降りると
冷たくなめらかな
黒猫の尻尾みたいで
よく畝っている
そう考えると
なんと愉快な夜なんだろうと
わたしはおもうのだ
....
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小学生になった子供の頃
よく新聞に挟まれてくるチラシの裏に地下世界を書いた。
それは壮大な地図で
地上世界の下にもう一つの世界が ....
高い所や高級な場所が好きになれなくて
そんなところに行くことはなかった
それはぼくのわがままで
そんなわがままに象徴されるぼく自身が
宇宙レベルのまちがいでもあったのだ!
....
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