テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした

パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう


出て行けとパパはい ....
   

卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....
 ○

喪失 は
まとわりつくのだ!

 ○

おぎゃあと出現し
 A 何をすべきか・・・時代からの問い
 B 何がしたいのか・・・自身からの問い
 C 何ができるのか・・・生存す ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
             140116
なんというのでしょうか
外は快晴
北国の方には嫉まれるような青空
それなのに
寒いだの風が冷たいだの
喉が痛むのだと言いたい放題
マスクが飛ぶよう ....
妊婦が乗って女性専用車両が冷たくなった ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
腕から力を抜くには
一旦手を握りしめて
振りながら脱力して
それが在ることを忘れる

考え続けて
不安になったら
安心できる人に話す
日記に書く
言葉で握りしめた後で
考えない ....
揺すらないで
覗かないで
ノックしないで
猫はいや

汚いものが沈んで
息がつまる

追い詰めないで
掬わないで
閉じ込めないで
逃がさないで

窓はどこ
酸素が欲しい
 ....
サラリーマンのコスプレして会社に行っている     風見鶏、青磁のそらにはばたけば南へ向かいひたすらに飛ぶ


    あいうえおあなたにどれを贈ろうか曲がりくねったひらがな愛し


    過ぎてゆく明日が今日を追い越 ....
色褪せてしまうまで
崩れ落ちるまで
見届けたかった
遠くなる影を見送り
不在を確かめたなら
踵を返し
歩きだすはずだったのに
あとからついていったのだ
見失う一歩手前の距離を保ち
二 ....
寒い日に「寒いね」って当たり前のこと
温かくて柔らかい吐息の色でわかっているよ

降り積もった朝の霜を踏んで
砂利道の上のキャッチボール

口遊んだいつもの歌も
溜め込みすぎて漏れ出した ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論

それはいいんだけど

びっくりしたのは学 ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう

何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
 
予感ではなく、確信である

わたしは未だアイデンティティークライシスであると

そう、最期のときまで



 
ありがとうと言えたとき
きっとあなたとは二度と会えなくなって
それまでは
我慢してもらって
ごめんなさい

一番大事に伝えたい言葉だから
本当の最後に伝えようと取っておく

あり ....
凍結する
冬の寒風に身を晒し 、立ち泳ぐ
辺りには静寂が満ちていて
指先から徐々に冷えてゆく

あらゆる感情の蛇口は
かたく閉じて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断すること ....
 カーテンを開ければ あたり一面銀世界

「朝食食べたら、雪だるまを作ろう」
ホストファーザーが誘う
「えっ!でも私会社に行かなくちゃ!」
「えっ!何を言ってるんだい?こんな日に会社に行くバ ....
夜も光が満ちあふれている
というのに何という暗さだ

積乱雲の内に潜んでいた狂気が燃え上がり
炎となってなだれ落ちた北の空
燃え広がる炎は山を飲み込み
夜と昼 夏と冬が入り交じった都会の
 ....
スプーンで食べないからだ 主人公であるなら
殺されてはいけない
最初に殺される被害者は主人公ではないからだ
犯人か探偵であるべきだ
だが誰かが殺されなければ
犯人は犯人たりえず
探偵も登場しないだろう
つまり殺さ ....
正しくありたい
そのときどきに
間違いなら間違いの中で
正しくありたい

他と違う
そんな風でなく
まったくおなじように
正しくありたい

いつでも
違っているから
自分が だ ....
光の子供たちが浮遊する緑野に
きっとこころの種もあるのでしょう

跳ねてはしゃいだり転げたり
悪さをして群れている子供たちに混じって
金色の繊毛におおわれてふわりと浮かんでいたり

葉に ....
耳を痛めたくないから
仕事以外で
ヘッドフォンは使っていなかったのに

偶然押したボタン
あまく、やさしい声が
右へ、左へ
流れては消えていく
切なさにとろけるような
魔法の声
 ....
焼き芋の包まれている新聞紙かすかなインクの匂いも食す

くくられた新聞紙の椅子の上あごひげという名の猫がくつろぐ

ちぎられて水にひたさればらまかまれほこりにまみれて新聞紙逝く

世の中の ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
たまさんのおすすめリスト(5208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パパとママ- 葉月桜子自由詩914-1-17
誰が卵を置いたのか- ただのみ ...自由詩17*14-1-16
○6つ- 空丸ゆら ...自由詩714-1-16
自動ドア- 服部 剛自由詩13*14-1-16
なにか- あおば自由詩15*14-1-16
妊婦が乗って女性専用車両が冷たくなった- 北大路京 ...自由詩314-1-16
ベスト- ふるる自由詩13*14-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
悩み過ぎないためのレッスン- 殿岡秀秋自由詩514-1-16
モノローグ- Lucy自由詩14*14-1-15
サラリーマンのコスプレして会社に行っている- 北大路京 ...自由詩1914-1-15
ひたすら- 石田とわ短歌15*14-1-14
複眼- Lucy自由詩16*14-1-14
言葉のカタチ- 中村 く ...自由詩13*14-1-14
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
あなたたちが作ったシステム- umineko自由詩26*14-1-13
夜を歩くという事- 塩崎みあ ...自由詩11*14-1-13
アイデンティティークライシス- 殿上 童自由詩10*14-1-12
ありがとう- 乱太郎自由詩11+*14-1-12
_冬静_- 小林螢太自由詩14*14-1-12
スノーマンと雪だるま- 夏美かを ...自由詩33*14-1-12
クリスマスローズ- イナエ自由詩13*14-1-12
スプーンで食べないからだ- 北大路京 ...自由詩614-1-12
推理小説- ただのみ ...自由詩20*14-1-11
正しくないひと- 朧月自由詩1014-1-10
こころの種- 梅昆布茶自由詩22*14-1-10
ヘッドフォン- うめバア自由詩614-1-10
新聞紙- そらの珊 ...短歌1314-1-10
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9

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