まつげの先にくっついているのは
きっと、全てからこぼれたひとかけら


布団からはみ出た指先の冷たさに驚く
そういえば昨夜見ていたニュース番組で
朝夕の冷え込みに注意しましょう
とか何と ....
今日を生きることに疲れた心を連れて行ってあげる
追憶の岸辺には様々な物が打ち寄せられている

陽に晒されて白く乾いた流木の傍らに
幼稚園に母が持たせてくれた馬車の模様の小さな青いお盆
好きな ....
あなからこどもが零れ落ちるように
夢をみている
いつか
あなたの我慢がフローリングを濡らしたように
だれかの白い肌がりんごのように


なめらかな弦
だれの望みだろうか、
夜は ほん ....
僕という手品を君に見せてあげよう

きみはつまらないっていうけど日常はとてつもなく

素敵なショウだってね

種明かしは簡単さ

詩人であればいいのさ


世界という書物を書き換 ....
   Ⅰ

ちらちらと粉雪が舞うなか
高らかにラッパの音が鳴り響く
あれは祝福の合図か
それとも最後の審判への警告か

澄んだ空に鳴り響く清らかな音に
私は身も心も洗われて行くような気 ....
もう一度と
願う君の横顔を
遠い私はおぼえよう
海が壊れた日を
忘れない私たちの
手がどれだけよごれていようとも
互いにだきしめあいながら
{画像=120105004250.jpg}




現状認識


悔恨と希望、両極端に振れる

不安定な時代を生きる

情景は印画紙に焼き付けられ

その意味は後から知るこ ....
 
朝起きたら、外に出よう

白い息を吐きながら

此畜生と吐きながら



 
私の知らないうたを
あなたが口ずさむのがくやしくて
気をひこうとしたけれど
やっぱりやめました

あなたがあなたのことで
いっぱいいっぱいになっていて
それを受け止めてくれるのが今は
 ....

お正月、
特別なその日をくぐる
肩上げの晴れの着物に赤いりぼん
門松は凛々しく

遊び仲間はおすましして
行ったり来たり
どのお正月も晴れていたような
追い羽根の檜扇の実は
音 ....
わたしはいわし
網の中の一匹
それぞれに
名前をつけてやることは
できなくもないが
漁師さんにすら
覚えてもらえないのは
考えるまでもない

わたしはいわし
あがいて、もがいて、
 ....
南島の
国際通りでるつぼに会おう
安里から
牧志にかけての人だかり

沖縄三越の道向かいから 平和通りはかまぼこ型で
龍の捩れる ガマほどにあやしく
おいで おいでよ
ほの暗くゆるやか ....
かこぉん・・・と靴音
軋む、非常階段


感情を言葉に変えた瞬間から
わたしは
燃えないゴミのように無機質な
存在に変わってしまうのだろう

語りすぎるのは
良くないことだ
見つ ....
これは嘘の雨

かろやかなハリボテのよう

びゅうびゅうびゅうびゅう

大袈裟な風

ナナメヨコマエから

パサパサ顔を撫でる

コソバイぞ

向こうの空は晴れていて

 ....
傷つけてる?
って
聞きたいけど

聞いたところで
変わらないから

愛は
かたちのない夕暮れだから

終わりも始まりも
ただ

沈みゆく夕暮れだから
 
 
 
  ....
赤い鉄橋が
鳥居のように立ちつくす
影の硝子の奥の午後


さわれぬ光をさわらず昇り
灯は街から剥がされて
夜は緑へ緑へ向かう


昇りゆく灯のさらなる上を
虎は ....
※古事記の中のシンデレラ(灰かぶり)物語 貴種流離譚
→グリムの中のシンデレラも結構残酷な復讐をしているようで似ています。

これは昔々のその昔
この国がとても若い頃
とても残虐な報復の果て ....
光の畏怖に
高揚する妄想
朝陽に翳した赤い煌めきに
目を覚ます薔薇色の希望

天を見つ ....
あたしはお母さんを待っていた

喫茶店で待っていた

いっしょにお昼を食べる約束をしていたからだ

この近くには乗馬倶楽部がある

あとで乗ってみようか

お母さんがやって来た
 ....
 「俺は自分が青や緑やとにかく寒色のものを着ると、ただ具合が悪そうな人に見えるということに十八歳になった日に思い知らされたんだよ。」
その日に赤いセーター二枚も買ったんだ。

 十七歳も今思えば ....
フラットな意識は
この巻いた頭に、ない



カール
巻いた
この毛先の
先に
細くともるみたいな
はるかな、声
きみの声、くるりと
巻いてる

フラットなトイレのドアがひ ....
私は冷たい蝋燭です
暗い足元を
照らしてあげるふりして
本当はあなたの狂気を照らしているのです

私は冷たい蝋燭です
嘘だと
思うなら
私の灯に
触れてみて
とてもとても
冷たい ....
日付を見つめながら いつも どこにいく時も
知らない人といる時間であっても 誰かと一緒でありたい
そう思いたくないけれど 僕は いつも そんな気がしていた
今日は遠い日の土曜日の気がしていた ....
妻にまかせずに
自分の手で一つ一つ
持っては重さをしらべ
虫食いはないかしらべ
一番ずっしりとして
長持ちしそうなやつを
一個だけ選びだした
家に帰り まな板の上
そのきゃべつを一刀両 ....
誰かのために歌ったんじゃなくて
私のために歌った私の歌が
一番愛しかった
そうして
やっと
あなたのために歌いたいなんて
思ったりして

誰かのためんなていうのは
とても難し ....
               120102



うれしかったことはなにもありません
うまれなければよかったのにと
憎まれ口を叩く腹の上に360キログラムの石を載せる
どすんと落とし ....
腕をつくフォルム
眼球と二重瞼のバランス
背中に手を添えて
差し伸べるように
手のひらを奥へ傾ける
黒髪がしなり散らばる感触
床へ促す一連の流れを素描しながら
降りそそぐ熱い雨を
 ....
気合入れて目覚めても
去年となんら変わることの無い朝だった

それでも
いつもの年とは変えよう
変えてみよう

初春は一途な決意が大切なんだと自らを奮い立たせ

買いだめしておいた菓 ....
ただいま正月おかえり新年


抱負は毎年変わらず 無事


蟹を食べ始めるまでは賑やかでした


虱潰しに暇潰す


初笑いとの根競べ


初の雑煮に既に飽き


 ....
もし君が
その空っぽの胃袋と心を
同時に満たしたいのであれば
駅前の亀や食堂で
B定食を頼もう

アジフライとエビフライ
それにイカフライののった
いわゆるミックスフライ定食で
白菜 ....
たまさんのおすすめリスト(5208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみの、ひとかけら- あ。自由詩17*12-1-5
追憶の岸辺- たにい自由詩612-1-5
うぶごえ- 伊月りさ自由詩9*12-1-5
たねあかし- 梅昆布茶自由詩1312-1-5
天使- 未有花自由詩19*12-1-5
ともだちのかお- 朧月自由詩612-1-5
現状認識- beebee自由詩23*12-1-5
此畜生- 殿上 童自由詩26+*12-1-4
かえり雪- 朧月自由詩312-1-4
正月の空気- 木原東子自由詩12*12-1-4
わたしはいわし- マフラー ...自由詩5*12-1-4
るつぼ- 乾 加津 ...自由詩18*12-1-4
静かなスクランブル- 銀猫自由詩18*12-1-4
とおりあめ- 灰泥軽茶自由詩4*12-1-4
かたちのない夕暮れ- umineko自由詩10*12-1-4
歌と境界- 木立 悟自由詩512-1-3
オケとヲケの物語り- ……とあ ...自由詩6*12-1-3
『ガーネット』- あおい満 ...自由詩4*12-1-3
馬とオレンジ- 吉岡ペペ ...自由詩4+12-1-3
十八歳の犬- 榊 慧散文(批評 ...1212-1-3
ひかりと水、それが映す町のすべての音- 水町綜助自由詩612-1-3
冷たい蝋燭- そらの珊 ...自由詩9*12-1-3
西日の部屋- 番田 自由詩512-1-3
いのちの断面- ただのみ ...自由詩7*12-1-2
歌う- 森未自由詩9*12-1-2
竜言飛語- あおば自由詩10*12-1-2
新しさを知ってゆく月を美しいと詠む國で- たちばな ...自由詩26*12-1-2
It's_a_beautiful_day(変わらないひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-1-2
「ただいま正月おかえり新年」自由律十編- faik俳句10*12-1-2
B定食でいこう- 花形新次自由詩7*12-1-1

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