窓ふきをしていたはずなのに 
気がつくと父の背中を流している 
こうしてもらうなんて何年ぶりだろう 
父が嬉しそうに言う 
十五年ぶりくらいじゃないかな
僕が答える
父の狭い背 ....
{引用= 「書く女」

  書く女は
  窓辺の
  机のあたりに漂っている
  霧深い部屋に
  そなえつけられた
  軟体
  書く女
  かつては川
  あるいは不吉 ....
毎日薬を15錠飲む
そのままだと味気ないので
皿に盛った

白い錠剤5錠の苦さで
自分が健康でないことを知った

オレンジ色の5錠で
副作用の意味を知った

青い錠剤の5錠で
意 ....
目の奥がずんずんして
とても眠かったが
夕方の電車に乗って
町に向かった

子供の頃
縁側に
本箱が置いてあった

陽がたっぷり差し込み
田んぼや
小川や
遠くには山も見えた
 ....
ところで
我々は何をすべきなのか
なぜ図書館が涙を流しているのか
うまい奴はたくさんいたが
非の打ち所が頭には入ってこない。
などと奇妙な唇が呟く。

さては
眼前の靄を凝視する
な ....
ドンキホーテでバースデープレゼントをさがす

夏絵さんと坂本君と小百合姐さんの

誕生日のために


グループ交際歴一年四ヶ月

バラバラの星が

見かけ上星座のていをなすように ....
 
そらにはりつく ひしゃく星

すくっておくれよ

ちっちゃな、ちっちゃな、うちの祈り


 
このきもこうよう
するんだね

そういわれるひまで
どれだけの
つきひをついやしたのか

たくさんの
ごかいがあった

このきは
きではないのかと
いわれた
ひも ....
ああ、あの秋の中にある春の園の公園の中に
俺をそっと一人にしておいてほしい

彼女たちを俺の周りで
永遠に遊ばせておいてほしい

彼女たちを絶対かつ
永遠に大人にしないでほしい

人 ....
ないしょのことは
ないしょにするから
それまではあそぼうね
夢でも会えるし
いますぐにあいに行くこともできるよ
のぞめば

のぞめば
いつでも
現実は直角に交わるし  ....
{引用=祝婚歌2}

ラブを書く
2文字か4文字

ラブを飲む
ただの森永ラブ

ラブを食べる
痩せて肥える

ラブを着用に及ぶ
ブラの逆さま

ラブを歌う
他人が作った ....
ことばを選んできた

いいえ、
ことばに選ばれてきた

いずれにせよ
日は進んでゆくけれど

なにかしらの軽重に
傾かざるを得ない

そらを仰いで

いいえ、
そらに仰 ....
やさしい光の数々は レントの風に乗って
流れていきます
どこへ向かうのか 知ることはできないけれど
きっと幸福があると推測するので
ぼくはこの身を任せて 光と一緒に
流れていこうと ....
 

ほむら月夜の三日月は

あかく夜空に揺らめいて

うるしのように黒い竜

ほむら月夜の三日月に

巻きつき爪たてかじりつく

揺らめくほむらの端っこを

うるしのよう ....
敷き詰めた地雷
踏まないように爪先立ちで歩く君

だけども小指が当たってしまって
凄まじい音と共に
私の心に闇が迫る

“ごめん、ごめん”と焦る声
熱くなる目頭
笑いたいのに、笑 ....


抜けるような
青いうしろめたさを



ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって



可憐な
ピンクのあてどなさを



みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
チクタクと
正確に刻む
カウントダウン
何に向かってるか

ずっと知らない
刃物もつ その瞬間から 傷だらけ


条件を つけて愛する 愛撫する


鏡には怖い人しか写らない


日常を 少し濁らず 散った羽々


雨粒がきれいに流した 世間体 ....
表と裏から
挟み込んで サンドイッチ
そんなゲームが 有ったような

手つなぎ鬼は
一人じゃあ 出来ないの

缶蹴りの 準備くらいなら
あの 自動販売機の前で

カランと音させてか ....
【初】
初めては好きな人とがイイんだよ 後に改ざん自分の記憶

【幸】
幸福を感じてたのはいつの日か思い出せない もう何年も

【細】
「細くなれ 細くなれよ」と念じれば痩せていくよ ....
想いがまたひとつ
キラリと白髪になる

喜び悲しみ
全て抱えて白髪になる

白髪の老婆になりたい

たくさんの想いを秘めて

思い出がキラキラとひかる老婆になりたい
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
詩をよむ

襟をただして 向かい合い
掬いとられた言葉に耳を傾ける
駆けても丁寧にしても捕まえられない
のろまな自分をちょっとま棚に上げて
他人の世界に没頭すると
動き出すはずだ

 ....
育てる
花を育てる

愛しい我が子を抱くように

育てる
花を育てる

我が子の明日を夢見るように




よく見かけるひと

花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
おやすみから はてははじまり
おやすみから はてなはうまれる

おはよう はてのはてな
黒い羽の眼鏡が
タクトを宇宙に投げる

バトンガールの腕の中
くるくるう
地球が回った

 ....
血液という海に守られている

骨という外壁に守られている



わかっていながら、



あたしはその中で平気で紛争を起こします

それを片や、狂気沙汰に批判します
 ....
{画像=111016151903.jpg}



迷ってばかりではないんだよ
ゆっくり歩いて来たんだ

途中に声を掛けてくる者もいたけど
脇目も振らず歩いて来たよ

 ....
セルロイドの花が咲いている
背景のない淡い闇のなか

赤い花も緑の茎も葉も
ツルンとしていて

それなのに/だからこそ
異様な存在感を放っている

それを見ている僕にも
背景のない ....
朝起きて お天気がいいと
布団を干そうと 張り切ってしまう
ワイドショーに 好きなタレントが出ていたら
めっちゃ嬉しくて 一日中ハイな気分
クッキーと紅茶で 午後のティータイム

仕事と ....
写真集の中の写真をうつした写真家は

もう死んでおり

この世界にはおらず

いまも死につづけていて

モノクロームに象られた

すべすべとした紙のなかに籠って

かたくなに孤 ....
たまさんのおすすめリスト(5201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窓ふき- たもつ自由詩10*11-10-19
月へのコラージュ- 草野春心自由詩211-10-19
オードブル- あやとり自由詩5*11-10-19
本箱- まんぼう ...自由詩611-10-19
とどのつまり- ……とあ ...自由詩811-10-19
とりとめもなくワインとピンクとパープル- 梅昆布茶自由詩611-10-19
ひしゃく星- 殿上 童自由詩17*11-10-19
紅葉- 小川 葉自由詩711-10-19
患っている- 一 二自由詩4*11-10-19
ざくろ- はるな自由詩811-10-19
無登録商標- salco自由詩6*11-10-19
シーソー- 千波 一 ...自由詩4*11-10-18
きみの名は- あまね自由詩2111-10-18
ほむら月夜の三日月は- mortalis自由詩111-10-18
お互い様なふたり- 三奈自由詩1311-10-17
陳腐- nonya自由詩24*11-10-17
カウントダウン- やや短歌2*11-10-17
ライター/顔/ライター- やや川柳2*11-10-17
孤独なサンドイッチ- 藤鈴呼自由詩7+*11-10-17
題詠blog2011_001-010- 北大路京 ...短歌13*11-10-17
白髪- みふみ自由詩411-10-17
立方体- 渡 ひろ ...自由詩30+*11-10-17
詩をよむ- メチター ...自由詩7*11-10-17
育てるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-17
は_てるな- 砂木自由詩9*11-10-17
机上での自己解剖- faik自由詩5*11-10-16
迷子_/_寄り添ってきた想いへ- beebee自由詩20*11-10-16
セルロイド- kauz ...自由詩4*11-10-15
【_陽だまりの部屋_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-10-15
モノクローム- 「Y」自由詩10*11-10-15

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