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「先ほど、アースランテからの早馬が到着しました。
 イリアス・ナディの身柄は、クールラントへと向かっているとのことです」
フランキスは、祭祀クーラスの激昂に触れないように、細心の注意をもって言った ....
「それが、クーラス様。思わぬ邪魔が入ったのです。
 戦士エイソスの邸宅には、エインスベルがおりました」
「なんだと?」クーラスが顔色を変える。
「あれは、リーリンディア監獄に幽閉されているはず… ....
フランキス・ユーランディアは祭祀クーラスの面前に控えていた。
心のなかには、エインスベルに言われた言葉がよぎる。
「祭祀クーラスを暗殺してほしい」と。
それは、フランキスが心から戦慄した瞬間だっ ....
さてもさても
今宵も意味のないものを書いたか
と自問してみると
どこかから
そんなことはないよ
と聞こえてくる
耳鳴りだろうか
そうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも


 ....
エインスベルは一瞬戸惑ったが、次の瞬間には自身を取り戻していた。
「貴女の言いたいことは、よく分かった。要は、
 有言実行を他者に対しても敷衍せよ、ということなのであろう?
 しかし、己の身を己 ....
「まずは根拠を示してほしい。何故、わたしが世界を滅ぼすのか?」
「それは、貴女自身が分かっておいでです。貴女は復讐を是としている。
 それは、やがては世界そのものへと向かうものです。
 古の賢者 ....
「貴女は、わたしが世界を滅ぼすと言うのか?」と、エインスベル。
「そうです」クシュリーは、きっぱりと言い切った。
「しかし、わたしは貴女を救った。わたしが世界を滅ぼすのであれば、
 貴女の命を救 ....
海の記憶
星の記憶
ネットワーク
の記憶
高度に情報処理された電子
大気と排気と
死者はどこにいった

風がうたっている
もう頑張る必要ないよ
今日から私達要らない子

テスト ....
二〇二二年十一月一日 「夢」


お金を盗まれる夢を見た。


二〇二二年十一月二日 「夢」


また盗まれる夢を見た。こんどは靴だ。修学旅行先でだ。ぼくは高校生だった。


 ....
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ....
壊れた室外機に腰を掛けて
春が来るのを待ってる
いくつも季節は過ぎていくのに
春だけがまだな気がする
私は雲ではないけれど 
春が来たら食べたいものを思い浮かべ
その食べ物に
う ....
「この世にはそもそも、魔導などというものはなかったのです。
 この世には、祈りだけがありました。それがいつしか、
 人々は魔導に頼り、この世からすべての言葉が失われました。
 それが言語崩壊の真 ....
そして一同の前に、クシュリー・クリスティナが現れた。
彼女は青白い顔をして、戦士エイソスを見つめる。
自分がどうしてここで招かれたのか分からない、といった表情だった。
その面持ちを、エインスベル ....
「クシュリーを呼ぼう」唐突に、戦士エイソスが言った。
「彼女は、未来を見通す力を持っている。そして、言葉によって、
 現世を変える力を持っている。俺も彼女の力の半分ほども分からないが、
 彼女は ....
1.義眼

夜明けは午前7:00をまわり
すでに傷を負ったひかりの窓辺で
いつまでも腐らない
義母のはやとうり



2.かいふく

腹のなかで
白湯がわいている
はちみ ....
晴れたら、寂しい日
溢れて溢れて、水
遠い海で、海月が死んだ
海月、一個体分の水分量が
この星に加わって、溢れるから、雨
水になる
水に包まれて暮らすということは

この春に入居したア ....
死なないでと言われた命
ここにある。
死なないでと言ってくれた
あなたの気持ちは
天より高い



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ときどき
胸がつまるような感覚に襲われ
苦心して 小さい毛玉を吐くのです
それから少し楽になって
ソファの 昨日と同じ場所に
まるくなります
窓の外が
この頃妙に明るいと思ったら ....
この世界での戦いは、すでに国家間の戦いではなくなろうとしているのだ。
現世と異界、人々と魔物。そんな戦いが始まろうとしている。
祭祀クーラスは、そんな世界にあっては小物だ。しかし、
小物が世界の ....
「いや、戦争ならばまだ良い。いつの時代にあっても、
 人と人との争いは絶えなかった。今はそれが問題ではない。
 ヨランが知らせてくれたのだ。この壮大な戦いの後ろに、
 エランドル・エゴリスが構え ....
そのころ、エインスベルはフランキス・ユーランディアを解放していた。
「あいつは、上手くやりますかね? 再び祭祀クーラスに寝返るのでは?」
そんなリグナロスの疑念を、エインスベルは一蹴した。
「彼 ....
バウンドするボールは幾何的
接地面で潰れ

弾む

空に舞う 砂埃と極小の数字
僕には見えた
僕には聴こえた

子供たちの笑い声は高らかに構造物へと響き

反響して消えていく
 ....
「おのれ、ガージェス・ノルディア! 俺のイリアスをどうしたと言うのだ!」
アイソニアの騎士は、怒りに駆られるままに言った。
しかし、その言葉が、言動が、彼自身の運命を縮めさせるものだとは、
この ....
たしかに、イリアス・ナディは、クールラントの国で幽閉されていた。
アイソニアの騎士は、何よりもそれを恐れていた。
祭祀クーラスが、イリアス・ナディを虜にしていることを。
そして、それは今や現実の ....
「他愛もない戦いでしたね」と、ヨランは言った。
「いや、そうでもない。ガージェスのあの奇策、
 お前がいなければ、わたしは勝てなかったかもしれない」
「千人隊長のあなたがですか?」ヨランは驚く。 ....
非連続の存在であるということは単なる思い込みであった
咳き込むように喉を鳴らす音が妙に良く響いていた
近い音と遠くから鳴っている音の区別がつかない
たばこの充満した室内で怒りを露わにする老女の瞳 ....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた

(働く手を知 ....
アイソニアの騎士は、次々とオーバ・ニーチェの兵士たちを仕留めていった。
そのことに、オーバ・ニーチェの要員たちも、顔色を失っていく。
(これが、アースランテの千人隊長の実力か?)と。
ガージェス ....
その瞬間から、敵兵たちの攻撃は、正確なものとなった。
(俺たちの動きが分かっているのか?)と、アイソニアの騎士は惑う。
「おい、ヨラン、状況はどうなっている?」
「はい。敵は暗視の呪文を使ったと ....
ただでさえ暗い時間帯に、この漆黒の地下室は、
敵味方双方にとって不利であるように思われた。
しかし、アイソニアの騎士はゾフィアスの剣を持って歩いていく。
この剣は、幾度となくアイソニアの騎士を、 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祭祀クーラスとフランキス(三)- 朧月夜自由詩1*22-12-21
祭祀クーラスとフランキス(二)- 朧月夜自由詩1*22-12-21
祭祀クーラスとフランキス(一)- 朧月夜自由詩1*22-12-21
あいわず_1_より- AB(な ...自由詩622-12-20
エインスベルの逡巡(九)- 朧月夜自由詩1*22-12-19
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詩の日めくり_二〇二二年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩10*22-12-19
雪が落ちてくる- soft_machine自由詩9*22-12-18
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エインスベルの逡巡(四)- 朧月夜自由詩1*22-12-18
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深海で暮らす- ちぇりこ ...自由詩6*22-12-18
※五行歌「死なないで」※改稿版- こしごえ自由詩3*22-12-17
薄明- Lucy自由詩1222-12-16
エインスベルの逡巡(三)- 朧月夜自由詩2*22-12-16
エインスベルの逡巡(二)- 朧月夜自由詩1*22-12-16
エインスベルの逡巡(一)- 朧月夜自由詩1*22-12-16
腰掛けると- 秋也自由詩5*22-12-16
暗闇のなかの戦い(七)- 朧月夜自由詩1*22-12-14
暗闇のなかの戦い(六)- 朧月夜自由詩1*22-12-14
暗闇のなかの戦い(五)- 朧月夜自由詩1*22-12-14
外側の音- nia自由詩122-12-13
バラス山- ちぇりこ ...自由詩9*22-12-12
暗闇のなかの戦い(四)- 朧月夜自由詩1*22-12-12
暗闇のなかの戦い(三)- 朧月夜自由詩1*22-12-12
暗闇のなかの戦い(二)- 朧月夜自由詩1*22-12-12

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