すべてのおすすめ
柔らかな機械
拘束されない想像力

サイバネティクスの夢は
四肢をもがれたバッタのように
プレイリストのなかに埋め込まれるのだろう

残酷な朝は天体を廻し
透明な朝をスルーしてゆ ....
仕事などでは必死に役割を演じ、家に帰って
ネットで本音をぼやく。これはまだいい。と
いうか本来の使い方だ。しかしネットですら
仮面をかぶり、本音は表す場所がなく、近し
い舎弟をしばき倒す。これ ....
二〇二一年六月一日 「エイン博士の最後の飛行」


 ニーヴンは大好きなSF作家で、翻訳されたものは、すべて読んだけれど、いま、部屋の本棚に残っているのは、カヴァーが好みのものだけで、『ガラ ....
今、私は窓を見上げて

あの時と同じ雲の流れを見てる

積乱雲は夏の雨を呼んで

ふと蝉の声が薄くなっていく


何年の時が経ったのだろう

鮮やかな命の傷みを刻んで

あの ....
羊が鳴いている
嵐の吹き荒れる草原に
たった一匹だけで
メェメェ、と

あの羊は
はぐれた仲間の群れを
呼んでいるのか
ずっとメェメェと
鳴き続けているだけ

あの羊を
わたし ....
山が私を待っているわけではない。山の作業が私を待っているのである。
朝からミンミンゼミは鳴いている。
心の洞窟に蝙蝠がぶら下がり、鬼蜘蛛がのそりと動く。
湿気のある岸壁に苔がむし、カマドウマのよ ....
暗く寒い夜を越えて
たどり着いた黎明
乾いた涙のあとは
叫び声の痛みの残骸

今日まで生きてこれた
それだけでも心は褒められていい
雪崩れ込む悪夢の記憶を
消し去るこ ....
二〇二一年五月一日 「不老不死プロジェクト」


 ようやく、ロバート・シルヴァーバーグの『不老不死プロジェクト』を読み終えた。さいごのどんでん返しは、予想もしていなかっただけに、新鮮な印象を持 ....
{引用=

 雨
 、雫

 ぽつん
 と落ちて

 飛びはねる

 夜の
  電灯
 羽虫達

 小さな
 電灯
 飴色の
 雨
  雫。

 もう
 行か ....
今がある
今に
合掌して
目を閉じる
そして



私もそうだが
百パーセントの
善人なんていない
むしろ私は
小鬼だったりする



歳月を
共にしてきた
この体 ....
日射しはキツイが
風は涼しい
もう夏も終わる

哀しみが深ければ深い程
喜びは大きい
いっそのこと大声で泣くことができたら
あとはさっぱりするかも知れない
もうすぐ夏も終わる
蝉時雨 ....
あの青い森のなかで、鳥達は囁き、
微かな木漏れ日がさしこむ時、

 ふいに蝶が風に揺られ

木々から滴る水は
ぽたぽたと地面に円を描いていた。
水槽の中の海月のように、
ゆらゆらと揺れ ....
二〇二一年四月一日 「時のいたみ」


 ロマンティック時間SF傑作選『時の娘』の5作目は、バート・k・ファイラーの「時のいたみ」10年の歳月をかけて時間旅行したのだが、それがあまり役に立たなか ....
あ・だむを、つくりました。
あ・かねで、ころしました。
あ・りすが、とりをやいてる。
あ・もんが、ひとをたべてる。
あと・むと、ばはなりました。
モササウルスに喰われた記憶なのか、
中生代にも自分という現象は何らかの、
身体をもってそれに賭したのだろうか…
二〇二一年三月一日 「生きていた火星人」


 ロバート・シルヴァーバーグの『生きていた火星人』を読み終わった。火星人が生きていたことがわかったところで、物語は終わる。主人公の10歳の少年と9歳 ....
舶来産のまがいもの、これ幸いとばかり抱え込み
国を挙げてのばら撒きショー、さながら非加熱製剤のごとく
テレビプログラムで胡散臭い、司会者と博士のプロパガンダ
いかに安全で素晴らしいものか ....
朝から蝸牛に じーじー
せみ時雨

けだるさに ぼーぼー
しょげかえる

 …一雨ほしいな

撫でてみようか
なつ時雨
まばゆい夏制服の午後をも
陽はゆっくりと、やがては暮れ

あれほどまでに心の通じた学友とも
いつの間にか、もう間に合わず
 酷暑の中、日傘もささずにこの村を歩く者がいる。
 正午の鐘が鳴る。
 家々の窓は固く閉ざされている。
 黒いマントを纏ったこの男は、片手にステッキを持ち、長い石畳の坂を上ってゆく。
 ....
おかえり
やってくるものたちよ
君らのことは
昔から知っていた
真っ赤な顔して
小さな手足をぐーぱーしていたころから
思えばそのころ
宇宙のすべてを知っていたはず
だんだん忘れたわけな ....
二〇二一年二月一日 「ルミナス」


『90年代SF傑作選』下巻の8作目は、グレッグ・イーガンの「ルミナス」数学の話で、なんのことについて書かれてあるのかはわからなかったが、小説を読む楽しみはあ ....
そして私は
静かに
狂う
小径で すぅと
鬼やんまとすれちがう



ありがとうが
口ぐせの私だが、
礼も過ぎれば
無礼になる
それでもさ



誰もいない
林の陰で ....
あなたの
ありがとうに
ありがとうさま。
あなたと
会えて良かった



涙雨
さあさあと降る

さようならは
言えないまま



雨は上がり
ウマオイの
すいっ ....
病室の窓から
夜の空を見つめる
何もない
何も起こらない
ただ黒いだけの空を
病院の灯りが反射するなかを
幻想の円盤が立ち止まる
意味ありげに
知性を持つもののように
私にその姿を見 ....
バイエルの教本の新しいまま
ピアノを辞めてしまった日の夜か

右手、指番号の1番2番にて
恐る恐る、亀頭の皮を剥いたのは
いまとなっては
最大のチャンス
「下関名物毒フグ」で
ウラジミールを
暗殺しちゃえば
核武装なんて
物騒なはなしも
なかったろうにね
ついでに
街頭演説なんて
するときには
 ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」


『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
 ....
精神が折れている
水道のカランの水漏れを修理するのを
交換の必要な内弁と
修理の為の工具を買ってきてから
二週間以上も先延ばしにしてしまった
確としたやる気が起こらない
明日野郎はバカ野郎 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(6941)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピーターラビットのうた- マークア ...自由詩922-8-20
王様の耳は- りゅうさ ...自由詩322-8-19
詩の日めくり_二〇二一年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-8-15
赦してください- 自由詩122-8-14
- 逢坂 冬 ...自由詩9*22-8-12
山の細道- 山人自由詩6*22-8-10
生きてゆく- 秋葉竹自由詩122-8-8
詩の日めくり_二〇二一年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-8-8
雨、雫- ryinx自由詩3*22-8-7
※五行歌_三首「私の魂」- こしごえ自由詩4*22-8-7
夏は哀しみの季節- 渡辺亘自由詩322-8-6
無題- ryinx自由詩2*22-8-2
詩の日めくり_二〇二一年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-8-1
報告- ナンモナ ...自由詩4*22-7-27
記憶- ナンモナ ...自由詩4*22-7-26
詩の日めくり_二〇二一年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-7-25
World_quake_sick- ホロウ・ ...自由詩2*22-7-24
けだるさ時雨- ナンモナ ...自由詩6*22-7-22
夏制服- クーヘン自由詩2*22-7-21
未完成協奏曲- メープル ...自由詩1*22-7-21
金貨- やまうち ...自由詩7*22-7-18
詩の日めくり_二〇二一年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-7-18
※五行歌_三首「静かに_狂う」- こしごえ自由詩5*22-7-18
※五行歌_三首「あなたと_会えて良かった」- こしごえ自由詩2*22-7-17
夜の空- 岡部淳太 ...自由詩4*22-7-13
- クーヘン自由詩2*22-7-13
いい死でした- ナンモナ ...自由詩3*22-7-12
詩の日めくり_二〇二一年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-7-11
夜を越えて- マークア ...自由詩722-7-10
「精神が折れている」- ジム・プ ...自由詩2*22-7-8

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