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八月二十日
土を舐める、ミミズの肌に頬を寄せる
現実とは、そういうものだ、そう言いたげにその日はやってきた
希望は確かにある
廃道の、石ころの隙間にひっそりと生をはぐくむ草たちのそよぎ
ゴー ....
寂しさを荷物にして歩いていると、
明るい空が見えた。
そのとき、寂しさを忘れた。
くらやみが、ひかった。
明るさが海の底でキラキラと、笑う。
今までの寂しさを、
海のように、あたたかく ....
明日の朝餉で
煮物たちは
ついに食べられるつもりです
かぼちゃの君は
セミロング気味に散髪され
さらりと初冬の乾いた風になびかせ
そっと魔法の馬車馬が走り出す
だいこんの僕は
降りしき ....
あなたは、きっと、私のことが嫌になっていると思います
それとも、呆れ返っていますか……?
私は、あなたに言いたいことを我慢しなかったし
今までなんでも打ち明けてきました
あなたは、私の悪い ....
かたつむりの まねをして
「時」をつぶしている
卒寿となった おひとりさま

臨死のまなざしとは
あの「空」のことなのだろうか

過ぎ去りし「時空」にすがりつく いま
もうあの友も そ ....
街路樹は衣を脱ぎ去り
湿り気のある白い羽衣を
その身に纏っていた


落ち葉の変わりに
視界を奪うのは
真綿のような結晶の群れ


通り過ぎる車達は
ワイパーで懸 ....
あしたは雪が降るそうです
大気がこころを揺らすんだ
あと三日で母が逝った日だ
目が腫れぼったくなる夜中
花柄の枕に涙が沁みて真昼
飛び降りても抱きしめると
窓の外雪が降り積もってた
それ ....
みんなじぶんが正しいと思っている

それがどれだけ陳腐であろうと

みんなじぶんの切実を演出するのだ




感情を圧し殺して

傍観しているぼく




みんなじ ....
風が伝える想いがある
風が伝える死もあるだろう
さびしさもある
かなしさもある
日日のなみだも
やりきれなさも
そして
それらを
きっと誰かが
拾ってくれると
信じること、そうして ....
夜が明ける

東の空を赤らめて

陽が昇る

誰も知らない一日が始まる

泣いたり 笑ったり 妬んだり 

喜んだり 怒ったり 微笑んだり

生きる 生活を営む

始まりの ....
夜は気が狂っていて

何もかもが支離滅裂になる

だけど

昼はもっと狂っていて

私は平静を装う    
それは恋文でしたか
長く綴られた美しい文字でも
過去形になると
住所も名前も内容も
要らなくなってしまうのですね

中古屋で買ったシュレッダーに
「アパート」という文字を半分消されて
 ....
あたりが金色になって
まだ日が沈む前

ベランダから街を見下ろすと
視界が黄色くはじけて
色褪せた古い写真みたいに見える

どんなに時代が移り変わっても
この色だけは変わらないから
 ....
眼は
閉じるためにある
闇と親しくなるように

  暗黒に潜む
  閃光

耳は
塞ぐためにある
沈黙に浸されるように

  静寂に沈む
  音声

腕は
抱えな ....
運慶作とほぼ確定されている鎌倉期の大日如来像は、ころっとしていて小さくて、剛健でありながら赤子のような柔らかさが匂うようだった。
目に見えない宇宙の真理を、エネルギーを、擬人化ならぬ擬仏化したら、こ ....
欲と不安と

孤独と人声

ああ、そう言えば

そう言えば


他のために生きていくよりも、じぶんのために生きていくほうが大切だ

そんな真実を高らかに唱えるひともいるけれど、ほ ....
時間が感覚している
巨大なてのひらが極めて薄くなり
眼を開く刻限を探っている
仏は舞い散っては脱皮して
柱を支える土壌に滲み込んでいく
空間が覚醒している
門の内と外は色濃く混じり合って
 ....
  ずっと雨がふっている
  私たちは 灰色になって
  果物のようにすわっている


  かたい音をたてて郵便が届く
  この場所に生活があるから
  バイクがぬるい水を撥ねて ....
地球が滅びるんじゃないかと
ドヨンと曇った気分だったが
たんに風邪を引いただけなの
枕元に父の差し入れのミカン
ひとりの部屋を温かく照らす
オレンジ色のランプみたいに
男は
笑ってくれる女を
求めている
女は
笑わせてくれる男を
求めている
  朝靄の しんとした公園で
  ゆりかごが一頻り揺さぶられ
  あかるい 幾つものさびしさが
  同じ数のむかでに変わるまでの間


  わたしたちは決して変わらないだろう
  ....
 

ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ....
鏡のような湖のうえ
ふりそそぐ、ひかり
わたしの、いのちが拡散し
みなもを撫でていく

ここにいれば、
あたたかな霧のようなつきの
ひかりを浴びて
おだやかなしんとう圧が
からだを満 ....
しんと冷えた朝
射し込んだ光
体を通り抜けていく

呼んでもいないコーディネーターに
窮屈な服を着せられて
愛想笑いをしたことに
何故だか酷く傷付いている

裸の君を風に感じたい
 ....
「孤島」

樹や動物と共に棲み
助け合うことを知っている
ひとに蹂躙されない
蹂躙しない
等身大の月のひかりにただそよぎ
喜び 哀しみ 反射する
時に痛い波濤をかかえ
消滅を怖れない ....
じいちゃんの亡くなったカミさんが
うえたザクロの木のもとに
実がパッカリあいてころがっていた

皮からあふれ散らばっている実
鬼子母神の澄んだ涙を
庭におりたツグミがうまそうに食んでいる
 ....
包丁がなまってまったく切れず
庭に出て塀でごりごり研いできたところだ
落ち葉や新聞紙で試すとよく切れる
刃先をゆっくりと撫でてみたい気もして
それはぐっとこらえて
あらためて台所に戻ると
 ....
親子である限り愛はある
夫婦である限り愛はある
その愛は人を引き寄せる力であり
結局、人は支え合いの中で生きている

だが、愛に形はない
ある人の愛情表現は不器用で分かりにくく
日常の生 ....
魚焼きグリルってさ
ホント後始末が大変なのよね
それでもね
面倒臭くても
秋にはサンマを焼くの
炎で焼くの
フライパンはNGだよ
滴る脂を見てると
つくづく
秋らしくない
秋の風物 ....
不確かなものに
願いをかけるのは

目をつぶりながら
道を歩く事に
似ている

人は皆
目をつぶって
街の喧騒の中を
歩かないのに

人生の道は
目をつぶって
歩きだがる
 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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切実- 吉岡ペペ ...自由詩216-11-24
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目を開いて- 薫子自由詩4*16-11-16

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