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貴方はもう眠っているんだろう。
そのかんばせに疲労と充足感をたたえて
閉じた瞼に縁取られるのは
かさついた睫毛か湿った青紫の隈か その両方か。

声を聞きたい。と
一人、ぽつりと呟いて
 ....
つかのまの休日に天使がやってきてしばし話をすると
迷走する天界のことやいま抱えている天使間の軋轢のこと

ほんとうのリベラリズムや偽物のプロパガンダの見分け方や
彼?にもいるらしい兄弟姉妹や縁 ....
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音 ....
肩越しのとまどいに

秋の風か

冬の光か

坂道の横を

電車がいく

秋の匂い

冬の湿り

あなたの小麦の肌に


雑沓がうすくなる

あなたが手をふる
 ....
「ひとはなぜ生きているのかなぁー?」
「うまれたからさ」
まつりごともかみさまも
しんじないあなたはそういった

戦争に反対するお父さんとお母さん
こどものわたしは
ベトナム帰還兵とおな ....
上を向いて歩こう

BGMに流れてる

もう
最後の花束は
貴方の胸に飾られた

貴方は
生粋の大阪気質で
ほら おととしの父さんのとき
斎場の菓子パンを
残らず全部持ち帰っ ....
脳の誤作動だったのだ
満月がこんなにも喝采されるのは
月は暦を変えられないことの杭を打ち込まれているかのようで
好きになれなかった

あなたの中に住まう狩人は
おぼろげな兎の陰に矢を放 ....
冷たい雨音を遮りながら
仕事帰りに紺色の雨傘は
静かに溜息をついていた
鉄道駅に着いたので
ちょうど雨傘をたたもうとして
夜空を閉じるときに
満月がみえると本当はいいのにねと
何か反実仮 ....
心が
カサカサに
なりそうになったら



私のところに
来たらいい



私は水だから
私を
飲んだらいい



もっと
潤いたかったら


もっと
私を ....
赤い 紅い 赤い ポインセチアよ

俺の心を染めてくれ

赤く 紅く 赤く 染めてくれ

まるで炎の様に燃えている

心の奥底で燃えている

熱情の炎が揺れている

キリストの ....
荒地に影を落とす
赤錆びた
鉄の大車輪

電源ケーブルは
荒々しく切断されている

廃業した遊園地の大観覧車

そもそも
同じ軌道を
くるくる巡ることに
生産的な意味がある訳じ ....
イチョウの葉がこがらしに
金色にかがやいてまいおどる秋の羽だ

地に落ちて
みちゆくひとにふみしめられ
甘いかおりとサリサリの音

音はもしかしたら
いなくなることに
泣きたてている ....
おい!
いまチャルメラが通り過ぎたよな。
そうだ
その丼をふたつ抱えて追いかけろ!!
今時チャルメラなんてめったにあるもんじゃない
急げ!
急げ!
おまえも食いたいだろう
オレはベラン ....
いつまでも
いつまでも
変わらない草原の想い
忘れかけた言葉も
今は遠い記憶に霞んでしまったけれど
あの日の青空は忘れない

ららららーららららららぁ らららーらららららぁ
るるるるぅ ....
詩作においては
私今とても
低迷しております
気取ってそう書いて
自問
低迷・・って わかる?
低く迷うって書くんだよ
たしかに
では
高くまっすぐ行きたいのか
青空を横切る
戦 ....
むかし
凍えて死にかけた野良猫を
お風呂で温めて助けた

その猫はそれから
私がお風呂に入ると
いつもお風呂場にやってきた

洗面器にお湯を入れてやると
自分からお湯に浸かり
静か ....
昔出逢ったことが
はっきり見えるよ

昔見つめ合ったことを
はっきり覚えているよ

秋の春楡の大樹の根元に佇んだ君は
静かに頬笑んでいたね

ぼくは紅くなったヒメマスの遡上を眺めなが ....
コトリ コトリ
秋の時計が針を進めてゆく

外を眺めれば
桜の葉が静かに紅く染まり
欅は黄色く映っている

電流のように走っていた日々は
もう過去の遺物になっていた

いまは
コ ....
以下は、文字と音の実験詩です。
詩を朗読しています。宜しければこちらもどうぞです。
https://youtu.be/3R5yliaT0bs




ひらひらひらひら
蝶のよに飛び散っ ....
輪廻する螺旋を
命はその名前を唱えて昇りゆく
光と闇を漂い
さらなる宇宙の果てを越え
想いもよらない世界の蜜を啜り
花の歌をくちずさむ

いま
ぼくは化石の森に佇みながら
時計の秒針 ....
地球は自転をして呼吸をしている
アンドロメダの惑星の輝きは
生きている証を夜の暗闇の中で示している
青い大空の中では
全てが澄み渡り
生命は存在を忘れて
失語症の詩人のように姿を消す

 ....
目覚めたとき真っ先に教えてもらったのは
上手にこころを売る方法だった
胸を開いて痛くないようにするりと指を滑らせる
脈動する網目の管を感情といい
抜け落ちた粘液を理性だと聞いた気がする

 ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
 
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める

 ....
両手を広げ
足を開き
大きな太陽に灼き尽くされたい
この世は地獄と極楽の連鎖を螺旋のように繰り返している

疲れた
私が何を問いかけても
あなたは銀色の頬笑みを水面に落とし
静かな光を映すだけ

まるで失われた恋のように
生まれ出る暗闇を
スリッパで歩く
冬の
イルミネーションはもう、海に沈んでしまっていた

ほしの形をあしらった
知恵の輪を
あつめては ほどく 少年の眼
それを見つめているたくさん ....
波打ち際を歩いては
地獄と極楽を彷徨い
明日の定めを占った
胃を失ったからなのか
精神の病からなのか
私にはよく解らない
こんな私に明日というものがあるのなら
未來という扉は開き
私を ....
床に一ぴき蜘蛛がいる。
あれはこないだ殺した仔だ、
滴るような銀色のナイフで
老婆のようにひらめくちり紙で
その八本の脚は散り散りになり
身に詰まった哀愁
ぞくりとするほどの哀愁は
くし ....
雨上がりに
名前も知らない花が
芯まで濡れながら
凛と咲いていた


雨の匂いは
濡れた土や
草花の匂いを
際立たせている



木々は細かい秋雨を
その全 ....
裸の男が消えたあと
庭の片隅に不思議な植物が生えてきた
ひとつひとつの葉がのっぺりと丸く
それが重なって層をなし
傍目には一個の大きな球体のように見える
つやのない葉は太陽の光を反射せず
 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラブレターは夜に書く- 愛心自由詩716-11-16
天使の訪問- 梅昆布茶自由詩1316-11-16
祈り- りゅうの ...自由詩8*16-11-16
肩越しのとまどい- 吉岡ペペ ...自由詩416-11-16
陽のようないのり- 田中修子自由詩7*16-11-16
上を向いて歩こうよ- umineko自由詩12*16-11-15
満月への返歌- 由木名緒 ...自由詩14*16-11-15
喋る雨傘と満月- りゅうの ...自由詩11*16-11-14
マンナ- 薫子自由詩216-11-13
燃えるポインセチア- 星丘涙自由詩1*16-11-13
錆びた観覧車- まいこプ ...自由詩5*16-11-13
秋の羽- 田中修子自由詩5*16-11-13
闇に紛れて- レタス自由詩116-11-12
草の葉の想い- レタス自由詩116-11-11
低迷- Lucy自由詩10*16-11-11
湯治- ガト自由詩13*16-11-11
秋の想い出- レタス自由詩416-11-10
晩秋の朝- レタス自由詩416-11-10
- 水菜自由詩8*16-11-10
空の果て- レタス自由詩416-11-9
終焉- 鷲田自由詩616-11-9
チャンバー内の加圧トマト- カマキリ自由詩916-11-9
_染み_- 小林螢太自由詩14*16-11-9
田園の死- レタス自由詩116-11-9
ラ・ルーナ- レタス自由詩216-11-9
ちりばめて- 唐草フウ自由詩6*16-11-9
生まれ出るものへ- レタス自由詩516-11-8
蜘蛛- 梅宮迷子自由詩116-11-8
『咲いていた』- 葉月 祐自由詩4*16-11-8
おのころ草- 春日線香自由詩216-11-8

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