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数時間だけ
物語のような
接点が見えたね

別れて一度
すれ違ったのは
なぜ
なんの確認を
させたかったの
私達に
見える 私 何か
乳褐色の空
怨恨と
怒声に満ちた
僕達の終の寝床

叩く 私 何か
たたく たたく
たたたくはたたく
たははくはたはく
噛み切るように絶望のように

唸る 私 ....
ひとり暮らしが長い
いつのまにか
ひとりの部屋でさえ
つく溜め息

気がつけば
カラフルが部屋から消えている

このまま立ち止まったまま
死ぬまで生きるのだろうと
よせばい ....
ニット帽の幼女
白髪交じりの老女
スクロールする駐車場で
台本でもあるかのように立ち止まる

言語なき会話
紡がれる身振り手振りの無重力
窓越しに観察する月曜日のわたし

縁取る ....
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む

みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た

あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
 ....
それから
一人きりの
安達太良山
空気が
薄くなり
シングル
エンジンが
かたかた喘ぐ
荷物が揺れる

夏だというのに
どこまでも寒い
ジャケットが
じっとり濡れる

本 ....
早咲きの紫陽花を見て、立ち止まる。
曇り日のある午後のこと。午後のこと。
神……という言葉は使いたくないのだけれど、
神は早咲きの紫陽花をどう思うのだろうか。

天でも良い。
四季のあるこ ....
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
 高台から遠浅の浜を眺めると波の照り返しには目が眩む。
鰯の群れを追いかけて飛沫をあげるスナメリが、
                    ハセイルカの一団を連れてやって来た。
小屋の喜三 ....
二〇一六年五月一日 「叛逆航路」


 お昼から夕方まで、『The Wasteless Land.』の決定版の編集を大谷良太くんとしていて、そして、大谷くんと韓国料理店に行って、居酒屋に行って、 ....
花をあげよう
君と僕の鼓動する部屋に
共に過ごす時の波打ち際で
今までの悩みが
流されたばかりの場所から
ふたりでひとつの花を
あげよう
 ローカルな回転


星が一回りし 年があけた
宇宙飛行士は軌道をまわりながらアイデンティティを確かめる
あたりは冬で
ぼくは炬燵に入って蜜柑を食べる 方言で
人々はたくさんの比喩を背負 ....
私は似非詩人
今日も朝からはつらつと
詩を書いては投稿します

私は似非詩人
そろそろ早漏?
本物の詩人になりたい

でも
よくよく考えなくても
それは無理
本物の詩人なんて
 ....
宇宙が身近になって、行来できる船もできて、
酸素に依存しなくなって、キラキラと走る星がある。

星を持って走るテコ職人。

星の雛形の宝石。文字の意志を受け継いで、
無言に喋るメッセージ。 ....
         
やぶりすてた青空をつなぎあわせて
あおじろく
笑っている。

 かわいた靴音をのこして。

観客は、
だれも、
いない──  ....
ざあざあと傘が泣いてる
交差点に人はまばら
忘れ物をしたようで振り向いたら
世界はどこにも無かった

息苦しさがどこから来るか
白く塗りつぶされる前に
見つけられたらいいのに
ぼくは錠 ....
きみの背後にはたくさんのごみの山がみえる
そのごみの山について
ぼくはいくらか考えてもいいだろうか
すずめが初夏のこずえにとまって
世界が軽やかにバウンドする
そんな果てなき午後の池のほとり ....
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ....
謎が多すぎる
のに
肝心な謎の正体がわからない

謎が謎を呼んでいるからだろう

謎の数を数え出すときりがない
羊みたいに眠れなくなった夜に数え出したが
余計に眠れなくなった

夜 ....
{引用=暖簾をくぐった
立ち食い屋で
月見うどんを食べた

丼の湯気に
うすくたなびく雲に
月がとろけていた

めんをすすり
つゆを飲み干して
店を出た

まだ肌寒い
 ....
二〇一六年四月一日 「愛のある生」


愛のある生

それが、ぼくのテーマだ。

「生」とは
いのちの輝きのことだ。

しかし、嘘は、すばらしい。
人生を生き生きとしたもの ....
夫が「コロナ感染者濃厚接触者」になって帰宅した

お相手とお互いマスクはしていたけれど
数時間対面で事情を聞いていたので
後からわかったのだけれど
「コロナ感染者」との濃厚接触者と認定された ....
 どこにでもいる野豚
 愛されているようだ
 とてもまるまるとした体
 分厚くて堅牢な肉の張り
 つややかな桃色の毛並み
 支える四肢の尖るつま先
 飛び出た大砲の黒い鼻先
 与えら ....
水しぶきをやり過ごせよ
   虹の架け橋
背負わない傷跡を見せたくないから下着も脱がないわ
お尻の大きい外国人のお姉さん
牛さん牛さん、ダッシュダッシュ! ああ腕が回らないお年寄りな実態把 ....
暗い動物には影が出来る
それは四つ足になってはじめてわかること
明るい動物には影は出来ない
トコトコと
トコトコと
死んだ長女の生年月日が思い出せずに私は
区役所でチューインガムの紙を剥い ....
アドスの平原に竜は舞い降りると、
カシュクスの巫女は予言した。
それは塒を求めるためか、
今宵の獲物を狩猟するためか。

カヌカの大地に、生贄に捧げられた少女が立つ。
その心臓を神に捧げる ....
二〇一六年三月一日 「ブロッコリー」


いま、阪急西院駅の前のビルに自転車をとめたら
めっちゃタイプの男の子が近づいてきて
わ~
さいきん、ぼく、めっちゃ、もてるわ~
ってなこと ....
優しい魚が生まれてくるまで、
君は{ルビ汀=みぎわ}に立って待っているといい。
「生まれ変わったら何になりたい?」と、聞いたら、
君は「イルカ」と答えた。

イルカでは魚を食べてしまうだろう ....
{引用=四月}

四月はつまずき易い
貰った飴は
ポケットがなめてくれるらしい
至る所で小石が消え
地軸が舌を出す
虹色の粉が降り
即身仏が生えてくる
四月には裏がない
ゆえに ....
孤独を癒すために、水を飲む。
そのコップにはかつて、一匹の魚が棲んでいた。
それを汚らわしいと思う?
もちろん、水は汚穢などではなく、清澄そのものだった。

いつか生きていたことの証――
 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7333)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
接点- 木葉 揺自由詩2*21-5-21
見える_私_何か- Giovanni自由詩6*21-5-21
一輪の花もない- 秋葉竹自由詩621-5-21
透明な黄金色の額縁- komasen333自由詩1*21-5-20
落日のソンネ- Giovanni自由詩5*21-5-20
安達太良山- Giovanni自由詩5*21-5-20
sonnet- 朧月夜自由詩2*21-5-18
えくぼ- 梅昆布茶自由詩1621-5-18
底のない浜から- アラガイ ...自由詩12*21-5-17
詩の日めくり_二〇一六年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-5-17
花をあげよう- フリーダ ...自由詩221-5-16
ローカルな回転- 空丸自由詩321-5-16
詩人もズッコケる- こたきひ ...自由詩421-5-16
テコ職人と閃風師- 朝焼彩茜 ...自由詩321-5-15
うみほたる- 草野大悟 ...自由詩321-5-14
雨に沈む- 橘あまね自由詩1021-5-13
池のほとり- 道草次郎自由詩7*21-5-13
花の午後- はるな自由詩1121-5-13
謎が多すぎて- こたきひ ...自由詩821-5-13
月見うどん- 津煙保存自由詩4*21-5-12
詩の日めくり_二〇一六年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-5-10
「コロナ感染者濃厚接触者」ですって- 鵜飼千代 ...自由詩20*21-5-10
ももこ- 津煙保存自由詩5*21-5-10
下げちゃいなさいよ- アラガイ ...自由詩8*21-4-27
空欄- 妻咲邦香自由詩3*21-4-26
アドスの竜- 朧月夜自由詩2*21-4-24
詩の日めくり_二〇一六年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-4-24
sonnet- 朧月夜自由詩5*21-4-22
春の連詩- 道草次郎自由詩421-4-21
sonnet- 朧月夜自由詩2*21-4-20

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