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アイソニアの騎士、戦士エイソス、エインスベルの三人は、
国王の御前に呼び出された。
もちろん、彼らは褒賞のことなどは考えてもいなかった。
その場で彼らは、初めてラゴスとの密約の詳細について知った ....
勇猛な戦いあって、ガイジェスの丘からはオークの軍団が駆逐された。
しかし、クールラントの王にはもう一つの悩みがあった。
それは、ラゴスの国との密約である。
「アイソニアの騎士、戦士エイソス、エイ ....
間食なんてほとんどしないのに
今夜は無性にチョコレートが食べたい
なにがあったわけでもないのに
ただただ板チョコを貪りたい
こんな気持ちなったのは初めてで
どうしたらいいのかも分からないほど ....
雑然と立ち止まる地

夜には目覚め

朝には忘れてしまう

記録したはずの/瞬間

       径路/不覚
寒さに囚われて

思いだすこともない言葉たち




 ....
─まいにちうまれるものたちが
─まいにちしんでゆく

眠り、浅い夢からさめたような春の予感のする少しつめたい風が、名付けられているはずなのに誰も名前を知らない雑草の頭を、さあー、と撫でてゆく放課 ....
人の人の波が群れが
皆ぞれぞれの方角を向き
時々それが出逢い擦れ合い
火花を目映く飛ばしても
漁火の夢のようにすぐ消えてしまう

僕は一人だ
この人群れの中にいて
砂漠の深淵のような
 ....
一人暮らしも板についてきて
仕事もやっと落ちついてきたある朝
キッチンで水道の蛇口を捻ると祖母がにゅるにゅる出てきた
都会の水道はとうとう水のかわりに二親等が供給されるようになったのか
なんて ....
お空は言った
これも必然よと
花は散って実る
命に従い私は
善く生きたい




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
二〇一八年十三月一日 「記憶」


 感情の発展過程で、ある点以上には絶対成長しない人がある。かれら
は、セックスの相手と、ふつうの気楽で自由な、そしてギブ・アンド・
テイクの関係をほん ....
エインスベルやアイソニアの騎士の活躍によって、
オークはその戦う気力を徐々に失わせていった。
もちろん、黒色槍兵団あっての話である。
ガイジェスの丘は、人の赤い血、オークの緑の血で染まった。
 ....
エインスベルは炎の魔術を使って、オークの軍団を焼き払っていった。
アイソニアの騎士は、魔剣ゾフィアスを使って大勢のオークを葬った。
黒色槍兵団たちは、長槍を持って、オークの間合いの外から攻撃した。 ....
エインスベルは言った。「あなたたちがいれば、
オークの軍勢など簡単に蹴散らすことができるだろう」と。
その名に恥じず、黒色槍兵団は無双の活躍をした。
三万ほどのオークの軍勢は、一万五千までその数 ....
そのころ、エインスベルたちは、
ガイジェスの丘でオークたちの軍勢と対峙をしていた。
もう、両軍が矛を交えてから、四日の日にちが経つ。
これはよく持ちこたえたほうだと言って良いだろう。

なぜ ....
クールラントの王は、南の国ラゴスへ使者を送り出すことにした。
その使者に選ばれたのは、祭司クーラスである。
なぜなら、祭司クーラスはラゴスの首都ラディアの出身だったから。
祭司クーラスは早馬を駆 ....
それは何度目の戦いだったのだろう。
オークの族長であるフィリポ・アル・ゲルデは、
クールラントの地への侵攻を決意した。それは、
クールラントの戦力がいつにもまして落ちていたからである。

ま ....
クールラントとレ・スペラスとは、幾度も戦を交えたことがある。
レ・スペラスとは、オーク(巨人族)の支配する軍事国家である。
レ・スペラスはクールラントの北東に位置している。
しかし、魔法素子を始 ....
祭司クーラスには譲れない野望があった。
それは、クールラント一の魔導士になるということである。
しかし、それを邪魔するものがあった。エインスベルである。
祭司クーラスは彼女に嫉妬し、彼女を恐れた ....
魔法石とは、魔法素子を集めた結晶のことだ。
この魔法石がなければ、人々は魔法を使うことが出来ない。
今は科学が廃れ、人々はもっぱら魔法を駆使して生活している。
ほんの小さな子供でさえも、火を起こ ....
嘘が本当を含んでいた

感情論に任せた自らを責めても
雪は降り積もる

白い世界に
雑言ぽつり

(この雪が根雪になればいいのに)

嘘に蓋をして
忘れた頃に芽吹く
泥にまみれ ....
「よう、家は見つかったか?」
とある酒場で、エインスベルはアイソニアの騎士に声を掛けられた。
その場にはオスファハンも同席していた。
「どうして家のことを?」エインスベルは尋ねる。

実は、 ....
アスペルの街には、当時老魔導士オスファハンが住んでいた。
エインスベルは彼を訪ねて行ったのである。
「なぜ、ここに来た?」オスファハンは尋ねる。
「家を買いに」エインスベルは答えた。

「は ....
一面の雪。雪原である。
実はオスファハンに紹介してもらう以前、
エインスベルはアイソニアの騎士に出会ったことがあった。
アスペルの街へ向かう途中でのことである。

雪原に突き刺さる矢。どこか ....
物はかたちに応じてもちうべし人も同様なり

魂魄は困難を内包している
詩人は血を吐かない程度の筆圧で

如才のない道化師は盛り上がりの
緩急などばかり考えているが

誰にも優しくなれな ....
君はゾフィアスの剣について知っているか? いや知るまい。
ゾフィアスの剣は、アイソニアの騎士が常に身に付けている魔剣だった。
少しでも携帯者の力がなければ、すぐにでもその魂を食らってしまったのだ。 ....
エインスベルがわたしの元に入門したいと言ってきた時、
わたしはその理由に驚いた。
いわく、彼女は姉と母の仇を討ちたいと言うのだ。
そのような理由で駆使する魔法などない、わたしは言ってやりたかった ....
我が名はオスファハン。ヒスフェル聖国の正魔導士である。
しかし、今日語ることは我が事ではない。不詳の弟子、エインスベルに関することだ。
彼女は四〇歳を前にして、彼の地へと逝ってしまった。
師より ....
二〇一八年十二月一日 「詩」


 若いときに書いたものを、文学極道の詩投稿掲示板に投稿した。30代だったろうか。はてさて40代か。ぼくは、自分のすべての作品を一つのストーリーにまとめよ ....
祭司クーラスの陰謀は、戦士エイソスにまで及んだ。
というより、戦士エイソスこそが、祭司クーラスの最後の標的だった。
すなわち、戦士エイソスにアイソニアの騎士を殺させるのである。
祭司クーラスは、 ....
祭司クーラスは、時折国王に報告を行っていた。
アイソニアの騎士について、魔導士エインスベルについて。
国王は、彼らが国に害を為すものかどうかを、判然とさせ得なかった。
利用出来る間は利用しよう、 ....
生きていたらね
冬を越えて
桜を
見よう
光と共に




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
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