すべてのおすすめ
 ありがとう。すべての人に。
 ありがとう。私の親族に。
 ありがとう。知り合った人々に。
 ありがとう。未だ見ぬ友人に。
 ありがとう。私の過去に。
 ありがとう。愛してくれた人に。
 ....
 悲しみを夜空に放って明日が風の向こうに佇んでいる。
 発散できない苦しみを胸に秘め、明るい明日をじっと見つめる。
 希望は憶測の彼方に掠れ、現実の重みに耐えている。
 ペン先は暗がりを好む ....
野良猫を飼っている
すごく矛盾しているのだけれど事実なので仕方がない

ある日ベランダに出ると
エアコンの室外機のうえに
猫が丸々とおさまっていた

冷蔵庫を漁るもめぼしいものがなく
 ....
公営住宅の三階の角から二番目の部屋
のいつかぴかぴかだった扉
おんなのこは台所で目玉焼き
格子の向こう側に空を見て
歌詞の意味なんてわからない
あいらびゅうの鼻歌
らびゅう
を繰り返す薬 ....
 
 蝶が、
 たくさんの蝶が舞っている
 ビルとビルの稜線で区切られて
 行き場を失くした空に
 乱舞する蝶たち
 

今ある全ての理は、夢のように移ろい
留まることを知らない
 ....
大震災と原発事故で被害を受けた土地に赴任して、日々復興の仕事をしながらもう一年になる。右も左もわからないうちから多くの仕事を任されてなかなか苦労した。今では大抵の仕事に慣れてきて、来年度に向け .... 数字に計られる気持ちが
こんなにもちっぽけでくだらない

若いとか
重いとか
少ないとか

だのに計れない
心とか
優しさとか
空気とか

言葉とか
涙とか
匂いとか

 ....
あやとりを繰り返す

かたちを変えながら

手首を噛むと涙があふれた

哀しみ

届かない星々の煌めきの際

かたちを作りながら

あやとりを繰り返す


並木道

 ....
空が3つあればね
1つくらい駄目でも構わないけど

音楽室は雨のコーラス
トライアングルを鳴らすと
乳頭があまく痺れた

先生はしょうのうの臭いがした
深くおじぎをするとポケット越しの ....
きみがいつまでもいないあなたをみているので
ぼくは一塊の埃になってしまった
埃になってもなお消えない思いで
ぼやっと燃えてしまった

きみが布巾をとりにいく
それで些細な焦げを拭きとる ....
密室に詰め込まれた人々はただ寝静まっているふりをしていた
目を凝らせば二十六時を指す文字盤が見える

細長いスポットライトが客席をなぞって点滅を繰り返し
エンジンは緩急をつけながら唸り続けてい ....
生まれたら
かならず死はやってくる
苦しくても
痛くても
恐れることはない

再生される生命に
大きな夢を抱き
それを知ったなら
幸せはやってくる

一人で生まれ
一人で死んで ....
わたしが家事をしながら
ことばをちょこちょこ書いてるあいだ

きみは
外でるんるんはたらいて
手作りべんとうがつがつ食べる
うちに帰ればむしゃむしゃゴハン
つーんと薄荷のお風呂に入り
 ....
行けども行けども野梅野梅野梅ヤバイ着色の珍味と大関とすっぱいセクハラが命綱。ん。川のナマズが飛び跳ねる。わ。ぬしだぬしだと死んでる虹をナマズとみまちがえ宇宙の高さに迫ろうとも真面目も休み休みに言えとせ .... 糸が風に舞う

白い糸が
青い空を背景に
風に流されている

その先を辿っていけるだろうか

糸を引いているのは誰だ
糸の先には誰がいるんだ

雨に打たれても
雷に撃たれても
 ....
絡めあうゆび

傷だらけのたましい

ふたりぼっち

ビルと家々との間に

はんぶんの月


体重かけていいですか

あなたは軋むかも知れない

熱と匂いを吸わせて下さい ....
息絶えること
束の間の
蝶ちょ捕りでは
ないのだから

手にしたとたん
枯れはじめる
お花摘みでは
ないのだから

世界をきれいに
切り取るだけの
標本づくりは
もうたく ....
たしかにこわいけれど

津波で死ぬために生まれたわけじゃない

津波から逃れるために生まれてきたわけでもない

死ぬために生まれたわけでもないし

死にたくないから生まれてきたわけでも ....
私は梅の花を見ていた
白加賀に思いをのせて
昨年は夫と共に
梅見に来ていたことを
思い出していた

一年たった白加賀は
相も変わらず淡く芳香し
その香りを胸に吸い込みながら
一人ため ....
わたしが投げつけた鋭利な言葉が
あなたを傷つけ
諸刃の剣となって
わたしを切りさく

傷は繊細でむず痒い痛み
痛くも心地よい倦怠が
全身に広がっていく
感情の
空虚な痛み、悲しみ、怒 ....
開け放した玄関はその年の夏そのものだった
わたしはサンダルをつっかけて座り
水羊羹をのせた小皿を手に女をみていた

わたしを産んだ女は真剣な表情で
庭の手入れをいそいそとこなし
と ....
がやがやしてくる夫役(ぶやく)に
撮影者の私は彼方を見る
修身の教科書を読む猫がいる
人間に慣れているのか
私の後を付いて来たうえに
道路に座り込んでしまった
「今では道徳の教科書と言う」 ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは

地球のいのちの最後の足跡

飛びたつ機会を待つ鳥たちの

さらさらとした最後のキス

飛びたつ機会はどこかで今も

温かいものだけ探している


 ....
 何気ないひとときがとても大切に思える朝。
 光はまだ淡くカーテン越しに差し込んでくる。
 今を生きている事に幸せを感じ、与え、受け取る。
 闇夜の呪いがゆったり溶けてゆくようだ。

  ....
まがい物ががやがやして来ると
私は自分の家が
動物園に成ったかのように思って
ウジ虫になったかのような
気分に成る
仲秋の名月に琴の弦を切って
一切弾くまいと心に誓うと
夏目漱石と鏡子夫 ....
出会っても
離れるのは必至
二人はまるで孤高の猫

月の隣の星もう見えない
一週間前まで
ぴったりと
寄り添っていたのに

泣きたいのに
笑っている
右手は探している
手放して ....
ブラックホールに吸い込まれた
星雲は
真新しい宇宙に出現し
新世界を構成する

ぼくは永遠列車に座り
真っ赤なリンゴを抱え
星巡りの歌を歌い
失われた友を待つ

ぼくが来世に生まれ ....
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
湿った空気に撫ぜられて
わたくしの脳内が段々と湿気を喰らい
破裂寸前な頭を持って
ただ立ち尽くすこのひとつの像となっている

ぷかりと浮いた気泡に
呼気に少し湿り気を混ぜ込んで
重い頭を ....
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(6961)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感謝の言葉- ヒヤシン ...自由詩4*17-3-11
放心- ヒヤシン ...自由詩6*17-3-11
ホトチンコスープ- 末下りょ ...自由詩6*17-3-11
かいじゅうのなみだとあいだ- にしなま ...自由詩617-3-10
胡蝶の夢- 長崎哲也自由詩8*17-3-10
土地- 葉leaf自由詩417-3-10
数字だらけ- 坂本瞳子自由詩3*17-3-10
あやとり- 吉岡ペペ ...自由詩1017-3-9
18回目の春- 印あかり自由詩21+*17-3-9
布巾- はるな自由詩517-3-8
夜をゆく- 青の群れ自由詩617-3-8
生命- レタス自由詩317-3-7
くりかえしくりかえそ- 田中修子自由詩11*17-3-7
野梅- 末下りょ ...自由詩3*17-3-7
糸瓜の皮にあらず- 坂本瞳子自由詩3*17-3-6
傷だらけのたましい- 吉岡ペペ ...自由詩417-3-6
言葉取り- シホ.N自由詩417-3-6
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白加賀- しずる自由詩5*17-3-5
自傷詩人- 長崎哲也自由詩5*17-3-5
糸巻き- DFW 自由詩10*17-3-5
撮影- 間村長自由詩217-3-5
飛びたつ鳥たち- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-4
朝に想う- ヒヤシン ...自由詩11*17-3-4
伯牙(はくが)- 間村長自由詩417-3-4
暮らし- 猫の耳自由詩317-3-3
賢治のオマージュ- レタス自由詩1317-3-2
あなたのせいという- 本田憲嵩自由詩18+*17-3-2
標本- 日々野い ...自由詩4*17-3-1
悲しき営業マン- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-1

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