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魔法石とは、魔法素子が集まった結晶のことである。
魔法石は、常に魔法素子を蒸散させている。
しかし、過剰な魔法素子の蒸散を防ぐために、
通常は弱い結界をその周りに張り巡らせているのだ。

マ ....
「降伏など思いもよらないことだ」マリアノスは言う。
「さすれば、わたしはまた幽閉の身となるであろう。
 それよりも心配なのは、ミーガンテが再び王位に返り咲くことだ。
 そうなれば、ファシブルは必 ....
ファシの街では激戦が続いていた。ファシブル軍も
果敢に応戦したが、アースランテのほうが一枚抜きんでていた。
そこにはやはり、魔導に頼るものと武力に頼るものとの違いがあった。
魔導士の力には限りが ....
マリアノスは、そこで女千人隊長のガイゼル・マーガセルに声をかけた。
「もう、ファシの街は持たないのではないか。わたしは遷都も考えている」
その遷都先は、ファシブルの南方にあるヨーミルノスという街で ....
 さっきから私の背を追ってくる
 オヤジ節の様な咳払い
 切れない痰のしつこさに男はどんな顔しているのだろう

 振り返り見ず 歩く私の前にはさっきから
 くるくる回る
 まぶしい笑顔のデ ....
道は一つだけじゃない
キミは一人ぼっちじゃない

誰かの足跡
草を踏んだあと

その後に続け続け

来た道 引き返したくなる
時たま しゃがみこむ

いいんだ それでいい
 ....
お酒を飲んだときは、政治と宗教の話はしない
と書いたことがある
受け取られ方としては
前半部分は吹っ飛んだのである

「最近の若い者は」という落書きがピラミッドにもあった
と書いたことがあ ....
私は
優しい人間ではない
ただ
自然で
ありたいだけです


自分の弱さを
自分で認められる人は
ほんとうは
つよい人だ
そこに道がある


私は無知だ。
ここにこころが ....
そんな中、ドラゴンたちは何を望んでいたのだろうか。
ヨースマルテの混乱だろうか、それとも、
エランドルの望む世界の再編だろうか。
ドラゴネイアスは人の形を取ることもできる。

世界の改変を望 ....
マリアノスは、そこで女千人隊長のガイゼル・マーガセルに声をかけた。
「もう、ファシの街は持たないのではないか。わたしは遷都も考えている」
その遷都先は、ファシブルの南方にあるヨーミルノスという街で ....
ヨーラ・テルは、もっとも簡便にして優れた魔法である。
この雷撃の魔法によって、アースランテ軍はファシブルの兵士たちを葬っていった。
建物の物影に隠れて、ファシブル軍は反撃を試みる。
しかし、今や ....
小径にすぅと鬼やんまが消える時も、
林のひんやりとした木陰にある草はじっとしている。

座椅子にふんわりとすわる。
自室の窓から入ってくる光が淡くなっていく夕方。
今日死ぬかもしれない私。
 ....
 京都駅構内のアスティロード商店街を抜けて
 おもてなし小路を行くと連れの彼女が独りごちる
 「うわ、六百十五円やて!」

 何事かと 彼女の視線みると
 老舗珈琲店の店先ショーケースにはり ....
行きそびれた 五時
帰りそびれた 五時



もうそんなに刺激が欲しい年頃でもない、
とつぶやいたあなたが、カットハウスへ
消えてゆく。それでも、歌はどうですか?
それを詩に込 ....
ビスカッチャになった私は
眩しそうに目を細めている

ただ ひと目でお疲れなのだろうと分かる
それがなんとも言えない いい味わいなのだ

植えたばかりでも
水田では風を見ることができる
 ....
 電線に冬の風がやって来た夜
 その女と逢いました
 赤い上衣も黒いスカートも
 くたびれて見えました
 デブッチョの男の腕にすがりながら
 女はキャラキャラと笑いつづけていました
  ....
 コーヒーを飲み終えられたベルゼバブさまは、机の上に置かれたアルコールランプを手元に引き寄せられると、指を鳴らして、火花を発して火を灯されました。すると、ベルゼバブさまの前に坐らされておりました老人が ....  
 ボードレールの作品世界に通底している美意識は、詩集『悪の華』(堀口大學訳)に収められた詩の題名によって捉えることができる。たとえば、「不運」、「前生」、「異なにほひ」、「腐肉」、「死後の悔恨」 ....
空中戦ではしだいにアースランテ軍が有利になっていった。
アースランテの魔導士たちは、ドラゴンに騎乗したまま、
ハンザ・ナウの魔法をしかける。ハンザ・ナウとは眠りの魔法である。
ファシブルの兵士た ....
そのころ、フランキス・ユーランディアは、
イリアスを連れて、アースランテの首都へと赴こうとしていた。
クールラントとアースランテの同盟を実現させるためである。
イリアスは今や、そのための駒でしか ....
グーリガン・ハルガンテこと、アイソニアの騎士は、
イリアスを救助しようとクールラントへ赴いていた。
(彼女の存在は何物にも代えがたい)
それがアイソニアの騎士の現在の思いである。

だからこ ....
一段 一段
階段を登る
二階につく

そんなことさえ
新鮮に感じる日

ふわり
記憶が消えたかのよう

あと何回 
夏を迎えられるだろう

汚れた窓ガラスが
光を和らげてい ....
この世界の戦いは魔導戦から始まる。
しかし、ドラゴンたちが降臨している今、
戦いは混沌の要素を呈していた。
攻城兵器などは廃れた時代だったのである。

アースランテは手懐けたドラゴンたちによ ....
ファシブルの{ルビ魔導士=ウィザム}たちは、アースランテの軍勢と互角に戦った。
今、ファシの街が攻撃されているさなか、
{ルビ魔導士=ウィザム}たちはドラゴンたちを駆り、
アースランテの軍勢を着 ....
魔導の国家、ファシブルは古代の魔法帝国アルスガルデの末裔である。
ファシブルは女系の国家であり、代々女王が支配している。
今の国家元首はマリアノス・アリア・ガルデである。
しかし、彼女は傀儡の君 ....
 暗いボックスに
 抱き合って動かない男女が居た
 感傷的なメロディーを弾いているピアノ弾きは
 禿げかけた頭を時折 片手で撫でていた

 頭の中も躯の中も
 お酒で一杯の筈なのに
 ....
遠くまで来た、という自覚だけを持って
切符をくぐらせる

{引用=そちらは行き止まりですよ

知っていますよ

そうですか、ではお元気で}

まっさらなロータリーの照り返しが
あぶ ....
人間は個として
およそ同じ体積の中で
古い身体を処分し 新しい身体を作り 生きている

樹木というものは
死んだ古い身体の上に 新しい身体を重ねながら
体積を増やし続け 太く大きくなってい ....
わたしのデスクから斜め四十五度の視界に
ペールブルーの空がのぞく

けだるさを隠しもしない
ぬるま湯のようなオフィスで貪るのは
春の新作とか、要領を得ない愚痴とか
とにかくもふんわりとした ....
   ✴︎サルルンカムイ

 丹頂鶴って、アイヌの人たち神様て呼んできたんやね。
 湿原の神!高貴やんなぁ。

 池を模った浅いプールで一羽が まかれて有る小魚を 
 黒い足先添えながら長 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファシの戦い(十三)- 朧月夜自由詩1*23-5-25
ファシの戦い(十二)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
ファシの戦い(十一)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
ファシの戦い(十)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
- リリー自由詩3*23-5-24
__その後に続け続け____2020年8月11日制作__20 ...- ルルカ自由詩323-5-24
貝になりたい- りゅうさ ...自由詩4*23-5-24
※五行歌_四首「私は_優しい人間ではない」- こしごえ自由詩2*23-5-23
ファシの戦い(九)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
ファシの戦い(八)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
ファシの戦い(七)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
そして私は静かに狂う- こしごえ自由詩3*23-5-23
アップルパイ- リリー自由詩8*23-5-23
五時のニュースです- AB(な ...自由詩3*23-5-23
田植えのあと- 日朗歩野自由詩9*23-5-22
寓話- リリー自由詩3*23-5-22
ベルゼバブ。- 田中宏輔自由詩13*23-5-22
『斎藤茂吉=蠅の王(ベルゼバブ)論』。- 田中宏輔自由詩13*23-5-22
ファシの戦い(六)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
ファシの戦い(五)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
ファシの戦い(四)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
余音- 日朗歩野自由詩4*23-5-21
ファシの戦い(三)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
ファシの戦い(二)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
ファシの戦い(一)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
ダンスホール- リリー自由詩3*23-5-20
巡礼- 自由詩1*23-5-19
樹木のように- 日朗歩野自由詩11*23-5-18
幸福につかれたら- 自由詩3*23-5-18
At__The__Zoo___①- リリー自由詩2*23-5-17

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