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病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い

心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない

この社 ....
グラーツに行ってみたい。
マッハがいたころの。
時間の自由でも語り合いたい。
ムーア川の流れを眺めながら。
みさめがふりつづけばつちはながされて
                 わたしがうまれた
由来から植物は埋もれ酵素も分解されて
              腐食の生きものたちがはみ出してくる ....
牛の歩いた跡が、
「段々畑」のように見える、
そんな肥後のひとつの牧草地。

地上波でなんども再放送されています。

車いす生活者の自分にとっては、
旅行は室内で十分なのです ....
君の吐息はちいさな部屋の空気を揺らし
君の想念はだれかのベッドにしのびこみ
不思議な夢を紡ぐだろうか

ヴィトゲンシュタインにも小さな教え子に
猫の骸骨を組み立てさせたり
社会実習を経験さ ....
くらい頰を引きつらせて
うつむく麦わら帽子、
伸びた首すじに圧しかかる
逃げられない、罪の意識。


戦場に投げ捨てられた
100を超える銀縁眼鏡たち、
鋭く回転する、音を立て ....
すみません。
ちょっとかいてもらえますか?
あ、背中じゃないんですよ。
リュックの中にノートとペンありますんで。

え?いやぁ、私はご覧のとおり、
右手に長男、左手に長女のいるベビーカーで ....
{引用=ショベルカーをください
埋めたいものがあります

内蔵は透明です
赦しを乞いすぎました

エラ呼吸ができません
陸育ちです

キャベツを切って下さい
忘れて下さい
大人は ....
花にあふれた場所だとする
光にまみれて目がくらむ
影を大切にしたいと子供がうずくまり
おのれの下に出来た日陰に
テントウムシを見つける

冬の雪、氷が張った田んぼをおそるおそる歩く
割れ ....
こかげ、こかげ、
あのゆらゆらと、
くろい、
いいえ、
きっと、ダークブラウンやモスグリーンの。

前線と前線が衝突する、
だから、
あたまが重いよ。
どこへもいくことができないと、 ....
短い髪の毛を揺らして歩くセーラー服
単調な音を鳴らすしまむらのスニーカー

畦道の傍らの、コンクリートに転がった
蚯蚓の焼き尽くされた死体が
まだら模様に広がる夏

自転車の回転 ....
テレビのボリュームを下げる頃には晩酌の酔いもすっかり覚めている。
眠気を通り越してしまう         小腹も空いてきたよ、なんて
     と思って近い台所をあさるのだ。 (すがやかほれば ....
  

ああ、もったいない、
と羨望の思いを
なかなか、正面向かっては言えない
いや、そもそも言うべきではない
入射角=反射角ではない人なのだから
まるでつかめないと言われたい
そんな ....
どうにも目がさえて眠れないので
今日の夢をゴミ箱に捨てました
今日の夢は泣いていましたが
何も言わずにゴミ箱に蓋をしました
ひとは残酷ないきものです
ティン・マシーンを聴いていてふと
 ....
夏休みの宿題なんてどうでもよかった
日中 曇天か雨天でない限り
太陽はかっと照りつけて気温は空気が焼けるまでに上昇した

粗末としか言い様のない昼食をすませると
近くを流れる川で水を浴びるの ....
細くて固い冷たい手術台の上で仰向けになる。「さあ、数秒後には深い眠りにつきますからね」。 そう麻酔医から促されると全身麻酔を受ける患者が看護師に言い放った。 ‥このまま眼が覚めなければ幸いなのかな .... 知らないうちに「絶望」に侵食されていませんか
僕は少しコロナ過を軽く見ていたのかも知れません
豪雨や天候不順も精神に重く圧しかかって
「希望」が薄くなってきていませんか
だとしたらここらで無理 ....
人にかける言葉の
優しいひとを選びたい

選んでどうするのかと
問われても明快な答えもないが

そうなんだ僕たちはそんなには曲がってはいないはず
規定するあなたがたの定規はどこまでも ....
生活苦にはお金がいちばんにきく注射針
日々の生活からお金がなくなったら
命が潤滑に回らなくなる

夫婦は無理して家を買ってしまった
引き換えに
住宅ローンが重く重くのしかかってきた

 ....
弱い者を差別し蔑むことで
現実から目を逸らしている彼らも
いつかは自分たちの番が来て
土を掻きむしることになるのです

生きるべき命と消えるべき命
冷たい計算式を根拠に
神のように振る舞 ....
ここに記すことは
僅かばかりの蓄財の子への法的な譲渡に関するいくつかのことがら
そしてその他言い尽くせぬ様々の経緯、背景、心境を集約し遺そうとする意思
その意思はギリギリまでに削ぎ落とされ、真実 ....
俺は正義の味方
アイアン・ハートをもつ
鉄鋼人
息は青い炎
体温は1000度
有刺鉄線で編んだシャツを着て
板金のズボンを穿いて
プラズマの明りが灯る街の
通りを駆け抜けてゆく
俺の ....
きみはときおり
溶けてしまうね……



信号機に架かる
朝の虹を
ながいあいだ眺めて
お腹から
消えていく
涼しくさわやかな風も
去っていくみたいに


海のなか ....
土の中に溺れた
午前三時の記憶は
白い朝に焼かれて
跡形もなくなる
海沿いの埃
引き潮にさらわれ
光の
届かないところに…

海獣のボーン
砂を撫ぜ
小さなアンサンブル
音 ....
ひとつの言葉がつぎの言葉をはこんで来る
言葉にならないものまでをも

静謐と恍惚
チベットの鳥葬の風

蛇行する浮沈子
海底を淵源とする生命の螺旋

古楽の調和的なパッセージ
アル ....
 湖面に広がる波紋の数をそっとなぞると朝が来る。
 ぼんやりした空模様に湖岸の紫陽花は沈黙を守る。
 ほんのり青味がかった空気を吸うとまた一つ思い出が増えた。
 野鳥の声の鳴り止まない切ない ....
「きょうのあなた」





昨日は 自動販売機
今日は ミルクせんべい


毎日変わる お気に入りを
クリームパンのような手で
かかえながら


まんまるくなっ ....
細かな砂利と一緒に寄せ
滑り落ちてゆく
向こう側へ
くるぶしまで濡らしては
かえすゆらぎ

見上げれば
三角形の
それぞれの頂点が
数万年の誤差で
瞬いている
つま先から
ふくらはぎ、ふとももの
静脈をとおり

心臓にかえってゆく血を
凍らせ
解凍して
通わせたい

最後に触れた頬


書いたとき
ペンをもつ人差し指の
指先の冷 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7442)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サイダー- クーヘン自由詩15*20-7-23
悲しみと嘆き- こたきひ ...自由詩320-7-23
グラーツ- ナンモナ ...自由詩3*20-7-22
もの語るの虚と真実- アラガイ ...自由詩12*20-7-22
室内旅行- ナンモナ ...自由詩5*20-7-22
君の宇宙- 梅昆布茶自由詩720-7-22
陽炎の歌- 秋葉竹自由詩420-7-22
かいてください- 木葉 揺自由詩10*20-7-20
heavenと、その回答- 道草次郎自由詩1*20-7-20
有無を忘れる- 這 いず ...自由詩120-7-20
無題- 朧月夜自由詩5*20-7-20
新盆- ゆるこ自由詩6*20-7-20
道すがら- アラガイ ...自由詩10*20-7-20
もったいない- AB(な ...自由詩3*20-7-19
夢を見るのは悪いことではないけれど- ホロウ・ ...自由詩12*20-7-19
蛇は何処へ- こたきひ ...自由詩620-7-19
狂気と才気の狭間- アラガイ ...自由詩5*20-7-18
マジック・ワード- ジム・プ ...自由詩5*20-7-18
カート・コバーンに捧ぐ- 梅昆布茶自由詩19*20-7-18
日々の生活には- こたきひ ...自由詩820-7-18
愚者たちの国で- もとこ自由詩620-7-18
エゴイズムを超えるために書かねばならなかった詩- 道草次郎自由詩420-7-17
鉄鋼人- ジム・プ ...自由詩4*20-7-17
純愛物語- 秋葉竹自由詩720-7-17
Fuck_the_Facts- ホロウ・ ...自由詩3*20-7-16
鳥葬- 梅昆布茶自由詩420-7-16
波紋- メープル ...自由詩1*20-7-15
あさ- ゆるこ自由詩11*20-7-15
- wc自由詩1920-7-14
人差し指- wc自由詩520-7-13

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