すべてのおすすめ
君は何色なのかぼくは知らない

けれど 君の言霊が心地よくて
逢えるのが楽しみだ

ぼくはその優しさを抱きしめて生きている

西の空を眺めては
日々の約束を頼りに
君の名を呼んでいる ....
 冬靄に
 鳴き交わす水鳥の群れ
 細い車道のヘッドライトを
 吸いこむ ささめ雨

 大通りの交叉点
 如月の靄 薄れ
 東へ連なる街燈のむこう
 仄かなサーモンピンクの低い雲

 ....
オカリナを吹くことになった
メロディで三曲
選曲はわたしの自由だったが
オカリナは音域が狭いので
吹ける曲はそう多くない

「翼をください」と
「たんぽぽ」と
「昴」を吹くことにした
 ....
青銀色の
光る
風に
吹かれつつ
ここで生きる私



名の無い鳥を
見送る
名の無い私の
名の無い気持ちが
芽を出す朝焼けへ
うちのたまは五百円玉が大好きで
お腹いっぱいになるのは十五万円
過日お腹が痛いというので
たま専用の銀行ATMでうんちをさせた
もうそろそろ
またお腹が痛いというだろう
たまは食いしん坊で ....
 ちょっと気鬱な
 月曜日
 交差点に
 今朝は飛んで来てくれた
 白い息吐く
 羽黒蜻蛉

 その引き締まった脚線は
 二対の翅、
 着膨れする ときわ木の
 林を抜けて
 見 ....
(内臓はからっぽ)死んだ馬の胸の中に、
{ルビ紙縒=こより}で拵えた聖家族が暮らしている。
1:12 a.m. 雨が降りはじめた。
聖家族の家は茸のように雨に濡れる。
小鳥は頭蓋骨に雨を入 ....
漂泊の路は白く乾き
振り返ってみれば
足跡は曲がりくねり
彼方に霞み 消えてゆく

あれから{ルビ幾年=いくとせ}経ったのだろう

春は桜の花びらに埋もれ
夏の陽はヒマワリを照らし
 ....
 .... ――外気温2℃。
深夜の阪和自動車道を
オートクルーズで突っ走る
後部座席には竿がある

目的は、磯釣りだ
前回の屈辱を晴らすべく
ウキをハリス側にセットした
これで仕掛けは撒き餌と同 ....
天がすることも
私に都合のいい
ことばかりではない
それでも
これも運命 天の自由だ



空を
見ている
私を
見ている
空を



宙の闇に
冷えた星が
ひ ....
ゆるせないことを
ゆるすことにより
前へ進めるので
私は振り返り
黙礼をする
君と僕とのあいだに
置きたい言葉があるとして

それはいつも最初の言葉であり
最後の言葉

初めての言葉であり
いくたびも繰り返されてきた言葉

すでに過ぎ去ったこと
あるいはいま ....
 
 山茶花の
 散り染めし途、
 花片もえたち
 明るさ投げかけるのは
 心の所為
 
 夜のしげみに
 いく重にも
 折り畳む 
 紅を、抱いて目映いのは
 心の所為

 ....
従順さで囚人の憂いは免れぬ
自由を求め、逡巡するな
散々説かれ
陰惨な世に野垂れ死に

どうしようもなく
相手が悪いと
今、諦観す
たおやかな月のきみよ
今宵はその光のもとで
美酒を酌み交わそう
夜の{ルビ静寂=しじま}はまだ浅く
誰に遠慮をすることもない


さあ! 飲もう
暁は遠くに在り
時計の針はとても遅い ....
時計は回る
時間は回る

大切な人との時間
グルグル回って
絆が深まり成長していく

時間の流れ
早く感じたり
遅く感じたり

暇を持て余すよりも
楽しい何かをしたい

時 ....
いろいろな物事を私は
楽しんだり味わったりすることを
覚え始めましたよ。
今を
生きるために
こんにちわ、
北風さん
扉のない家にようこそ

ひとつしかない部屋には
暖炉があって、
メラメラとよく燃えているだろ

冷っこいおまえさんを
ポカポカにしてあげたいから
しばらく暖 ....
 
 夏の日の
 薄い日暮れに
 山裾を 退屈な貨物列車がめぐる
 段々畑に 
 くっきりと動いている
 働く人の影
 
 歌を忘れたら何が残るだろう
 長い貨物列車のリズムを
  ....
永遠にありがとうだけど永遠に
変わり続けることに
変わりはないのです。
かなかなの歌を
うつらうつらと聞きたい
月の輝く夜は
星々も遠慮深くため息をつく
彼女はとても気まぐれで
若葉の季節を待つ人々も祈りを捧ぐ
豊穣と子宝を授かるように
失くした封筒は開封しないままに
いったい何処へいったのだろう
鞄の中も
机の引き出しを探っても
書架のページをめくっても
探したけれど見付からないので
誰か心覚えがある人はいませんか
枯れた公園の人は疎らで
みな肩を狭めている
5月には香る薔薇が咲き誇り
恋人たちは手を握り
至福を味わっていた


月の光に照らされて
レタスが芽生える5月
いまは寂しい季節だけど
 ....
〔前回までのあらすじ〕
ペットショップで。一目惚れした。白い犬。彼=ダンスケ。
を。買い取った。年金詩人の。Kは。その後。彼の。養育
費を稼ぐために。海水浴場で働くことになった。


三月 ....
たまには屋根の上で
おもいっきり叫びたいときが在る
誰にも解らない言葉で
おもいっきり歌いたい時が在る

らぁ~! らぁ~! と

いくら叫んでも
罪は消えない
空気を吸う
命が在る

水を飲む
命が在る

米を食う
命が在る

シラスを食う
命が在る

肉を食う
命が在る

汚れた体を拭っても
消えない汚れ

矛盾が叫ぶ夜 ....
始発の朝に
腹を割いたら
群青があふれだし
膝をついたまま
脱落を選んだ

履歴書はよく燃えて
約束された未来は焼失した
何者にも名づけられない自分が
裸で社会に投げられ
すりむい ....
今日はあちらこちらを彷徨ってみたけれど
やはり此処がいい

恥ずかしくて
恥ずかしくて

此処に舞い戻った

夜毎繰り返す波の騒めき
夜空に降る星たちの囁き

一からやり直せと大 ....
桃の実の、そのなめらかな白い{ルビ果皮=はだ}は
――{ルビ赤児=あかご}の{ルビ頬辺=ほつぺた}さながら、すべすべした肌触り、

桃の実の、その果面の毛羽立ちは
――{ルビ嬰児=みどりご ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7442)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君に- レタス自由詩8*24-2-1
朝もや- リリー自由詩5*24-2-1
- たま自由詩5*24-2-1
※五行歌_二首「青銀色の_光る_風に」- こしごえ自由詩4*24-2-1
たま- レタス自由詩13*24-1-31
黒トンボ_[まち角30]- リリー自由詩7*24-1-30
聖家族。- 田中宏輔自由詩13*24-1-29
- レタス自由詩6*24-1-28
夜想- レタス自由詩6*24-1-28
ボウズ街道- atsuchan69自由詩11*24-1-28
※五行歌_三首「天がすることも」- こしごえ自由詩2*24-1-28
※五行歌「ゆるせないことを」- こしごえ自由詩3*24-1-28
合言葉- 塔野夏子自由詩7*24-1-27
五行歌_抜け道- リリー自由詩6*24-1-27
戦況- りゅうさ ...自由詩1*24-1-27
五行歌_三首_宴- レタス自由詩5*24-1-26
時間- 夏川ゆう自由詩424-1-26
※五行歌「楽しんだり味わったりすることを」- こしごえ自由詩3*24-1-26
北風の部屋- atsuchan69自由詩10*24-1-26
ソレイユ- リリー自由詩8*24-1-25
※五行歌「永遠にありがとうだけど永遠に」- こしごえ自由詩4*24-1-24
五行歌_セレーネ- レタス自由詩7*24-1-24
捜索願い- レタス自由詩5*24-1-24
五行詩_初夏を待ちながら- レタス自由詩5*24-1-23
終の犬_5。- たま自由詩3*24-1-23
今夜は- レタス自由詩4*24-1-22
生命- レタス自由詩6*24-1-22
ただ働き- トビラ自由詩4*24-1-22
還る場所- レタス自由詩5*24-1-22
桃。- 田中宏輔自由詩11*24-1-22

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