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まだ6時前だが
ぼくはカウンターのいちばん手前の椅子を引く

マスターが早かったね と言いながら
ぼくのアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウ ....
人ってさ
誰しも三つ持ってるよね。
一つは体
もう一つは心
そして最後に
かけがえのない
命ってやつ

何を今さら言ってんの
そんなの当たり前じゃないか

そんな事言わないで
 ....
そのお嬢様は、人を信じることができなくて
そのお嬢様は、『いい人』のことが大嫌いだった。

いい人が、いいおこないをするのには
なにか理由があるんだと知っていたので
いい人を尊敬したりし ....
くちのなかで飴玉転がし
立ち消えた、
甘酸っぱい感情を
想い返す


作られた梅の酸味は
さらに人工的な丸い味がする

冬は、寒いから、嫌いだ

死んだ人のことも
 ....
十代の終わりか二十代の始め頃
彼はその心の中にダイナマイトの束を隠し持っていたんだ
導火線が短くてさ
直ぐに爆発させてしまうのさ

そのせいか目付きが鋭くてさ
夜の繁華街を一人でぶらついて ....
 原色の静けさの中ここは湖底。
 月光は青い輝きを紡ぐ糸のよう。
 黄色の象徴は何を思うか。
 息苦しく波打つ湖面に雨は降る。

 血潮に染まる感情の震え。
 息苦しさを抱える貴方が見 ....
ご存知ですか
最前線の戦場で便意をもよおしたら
どう対処したのかを

 そんなの知るわけありません
 私は戦後生まれで虫一匹さえ殺せません

そうですよね。私も貴方と同様で戦後生まれです ....
方角はどっちでも拘らない
もし空を円盤が飛んでいたら
それを目撃してしまったら
携帯電話のカメラ機能で動画を撮るなんてとんでもない
私だったら
何も見なかった事にする
直ぐに忘れてしまう事 ....
夢のように過ぎてゆきました
何も築くこともできず
何も成さず
夢のように過ぎてゆきます
ただ暮れてゆきます

風吹きぬけ
とまどい惑い怯えています
遠くから聞こえてくるような
懐かし ....
二人で珈琲を飲んでいると苺のショートケーキを思い出した。

ひとつしかないので二つにわけることにしよう。

飾りの苺はいらないからと彼は言う。

境界線を測るのは面倒だ。

仕方な ....
特別支援学校に通う
息子が二年生の
ある夜
初めて妻に打ち明けた

ダウン症告知のあの日以来
息子について後ろ向きなことは
もう決して言うまいと
心に決めていたことを

語らう夫婦 ....
心がよれよれになる事がある
当然
体がくたくたになる事がある

でもこれって人間だけじゃないよね
人間以外の生き物にだって
ヒトの心に相当するものが存在していて
時にはドキドキしたりハラ ....
零れる優しさの水滴に刺さる
雪風が頬を伝う
最後の嘘を纏った電車の発車音が
膝を殺める
指先が溶けそうな
熱風を吐き出す
初めて素直になれる恋を見つけていた
私と君の
一度きりの絶望の ....
柿が自らの重みに耐えかねて
落下するのはいつだろう
近くで見れば黒ずんできているが
遠くからなら変わりなく
まるく楽しい色を放っている
俺は葉の落ちて実だけになった
この柿の木を美しく思う ....
(うしろの正面ダアレ)

、いきなりですが
羽根を持ちあげては殺しあう

郭公が鳴いた

鏡に映るのは化粧の白い羽根

声音を十二階変化させ
モノマネをする

知らない
 ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
ゆっくりと歩く蝸牛
それで
どんどんと黄昏の国が過ぎて
宵闇せまる暮らしの中で

わたしも
立ち止まったままの
蝸牛

さまよえる
迷子

冷たい風が
「シッ!」
っと ....
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
記憶ってなんだろう
僕の記憶って

記録は嫌いなんだ
風にまかせて書き留めたほうが
たぶん素敵だから
悲しくても
涙を流すこともできず

くやしくても
叫ぶこともできない

誰をうらめばよいのか
問うこともできず

寒々とした
野にさらされている


その積み上げられた姿が
 ....
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
暗い空を
赤いランプを点滅させて
飛行機が飛んでいる
私はそれを地上の片隅で見ている
空をゆく機械鳥
乗客やパイロット
キャビンアテンダント
あんなところにも人がいて
呼吸をしたりして ....
妻の嫁入り道具の箪笥の引き出しの奥には
昭和がひっそりと息をしていました

アルバムです
学生時代の集合写真
独身時代のスナップ写真
社員旅行の写真
私の知らない男性と二人で写っていた写 ....
ふたたび目覚めたときには
世界は様変わりしているだろう
おまえは目を見開いて
そのひとつひとつを心ゆくまで確かめることだろう


進化の過程に
われわれは必要ない
疑似餌を食らった ....
まあ
このくらいで
いいでしょう

すべては過ぎ去るもの
衰え朽ちてゆくもの
明日は在るかどうかはわからない

ならば空になれ
鳥になり海を渡れ

繰り返し繰り返す過ちを忘れ去り ....
最後尾の車両の
最後尾の補助席に座り
乗務員室の窓から見える景色は
猛スピードで更新される
乗務員室にいる車掌は
言わずもがな運転しないが
駅に着くたびに外に出て
小さな動作をしながら
 ....
小學校に上がるか上がらない頃でした
ある日の黄昏時
お須賀ばあちゃんは便所で倒れてしまいました
凄い音がしたので
孫の私が見に行くと
お須賀ばあちゃんは横倒しになっていて
小刻みに体が震え ....
御存命でしょうか
なんて言われたらあなたはどうします
餌が鳩を縛るまま
衰退は止められなかった、と
御存命でしょうねたぶん
ただ、絵筆に描く人が見あたらない
それが哀しいのです

 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(6933)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
SAD__BAR- HAL自由詩5*19-12-22
命お前がある限り- こたきひ ...自由詩219-12-22
云い放つ、『良い人なんて、大嫌いっ!』- 秋葉竹自由詩419-12-21
艶姿- 秋葉竹自由詩419-12-21
電飾華やかな街では- こたきひ ...自由詩319-12-21
ヴァイオリン・ソナタ- メープル ...自由詩4*19-12-21
戦場で飢餓状態に陥ったら- こたきひ ...自由詩319-12-21
「もし」を重ね重ねたい- こたきひ ...自由詩219-12-21
おやすみ- あおいみ ...自由詩3*19-12-20
苺のショートケーキ- アラガイ ...自由詩5*19-12-20
言葉のボール- 服部 剛自由詩319-12-19
どうしても題名が思い付かなくて- こたきひ ...自由詩119-12-19
あの汽笛が耳から離れない- ふじりゅ ...自由詩419-12-19
- mmnkt自由詩419-12-18
郭公- アラガイ ...自由詩6+*19-12-18
改行- クーヘン自由詩9*19-12-18
くらやみ蝸牛- 立見春香自由詩1219-12-18
一夜、すぎ- 秋葉竹自由詩919-12-17
記憶- 梅昆布茶自由詩519-12-17
怨念をのせた北風- st自由詩719-12-17
出せ!- クーヘン自由詩6*19-12-17
冬の獣- 秋葉竹自由詩919-12-16
円環- ナンモナ ...自由詩11*19-12-16
夜空の飛行機- mmnkt自由詩219-12-16
昭和に生まれてレイワに死す- こたきひ ...自由詩219-12-15
死はない、死はない、知らない- ホロウ・ ...自由詩4*19-12-15
結び- あおいみ ...自由詩319-12-15
後ろの車掌- mmnkt自由詩119-12-15
死のオムニバス- こたきひ ...自由詩619-12-15
失地- アラガイ ...自由詩12+*19-12-15

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