すべてのおすすめ
今日も真夜中の向こう側から
たくさんの「タスケテ」が届く
本気もあればウソもあって
見分けるのはむずかしい

だけどアタシはとりあえず
見つけた全部の「タスケテ」に
「ダイジョウブ」って ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
横たわる
目を閉じる
頭の中が巡る

眠ってるというよりは
潜ってる感じ
夢を見るというよりは
見られてる感じ

潜っては浮かぶの
くり返し
深い呼吸の
くり返し

 ....
The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
おわりかけの日々に
柔らかい泥を塗り
火をくべる

似たようなことが
何度もあったはずだけど
何度も

感傷しかない
空気ひとつぶにもいちいち動じてる
吸い込むたびに途方にくれ ....
「吉良の仁吉」のことも知らんのに、

なんでひとりきりになったら、

うたいよんねんやろうなぁ…

たましい、

もっとるんやな、

こんな自分でもな。

人の世はいつ ....
バイオリンは4次元以上からの贈り物
テレパシーのイメージを深める響き
感嘆しかない殺風景の脳味噌から視覚に送られる 映像
それこそ共有したいワンネス

こう感じているんだ
そう感じているん ....
なにひとつ考えられなくて
どこまでも砂浜を歩いていた
大空を飛ぶ海鳥が
風に乗って自由な午後にたゆたっていた。

そしてなにより、
照り返しが眩しくて
水平線へと続く青い空と海が揺ら ....
欲しいものは簡単に手に入らない

一度好きになってしまった人のやわらかい気持ちをひとりじめにしたくなっても

思い通りにはいかなかった

それどころかそっぽを向かれ続けたら
いつの間にか ....
季節のない部屋で
すごしたくせに
夏のくるたび
手繰られる記憶の
熱はもう遠いが
遠くで燃えている

形なんて
古臭いのに
捨てられなくて
ばからしいよな

熊の目で見る街 ....
この道の
最果ての夜明けで
または、
赤い月の落ちる砂漠の中心で、

裁断用のハサミで
制服のスカートを切りあおう

か細い指で、ずっしりとしたハサミを持って
瑞々しい太腿を切ら ....
お人形遊びの
楽しさを知らない

綺麗な服に着せ替えて
髪を梳かして

それから?

あんまり虚しくて
人形にドロップキックさせたら

あの子とはもう遊ばないって言われた

 ....
{引用=
 毎晩、おなじ夢をみていた。 

 わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....

って何だっけかなぁ
こぼれると
雫の色だったり
飛び上がると
蛙の背中だったり
そんなんだから
印象が薄れて
シャボンの泡
晴れのち
夕陽
カラスの
騒ぐ羽
昔話のエンデ ....
つあぐ 추억

 つめたかったあなたと
 あったかかったあなた
 ぐらいは忘れないから
 


ぼすぽみなにや Воспоминания

 ぼすの顔に似合わない
  ....
見えるでしょうか
あの屋根の下、切妻という
人間で言えば額のあたり
大きな手形がついているのがわかりますか

男の手が両手揃って
雨の日などはくっきりと浮かび上がるのですが
今日もよく見 ....
鍵をかけて、

夕暮れの、まだらな空を閉じ込めた
マジックアワーと君の境界線がぼやけて
滲んでいくよ、私の目の前で

蜻蛉が 飛んでゆく
飛行機雲の上をなぞって 飛んでゆく
左手の缶チ ....
若い女性のみずみずしい肢体が
老人の眼を焦がすんだ

見てはいけないのか
いやらしく見ていたら
汚ならしいのか

同じ位の年頃の娘が俺にはいるんだから
恥ずかしくないのかと
自分に言 ....
母が懐かしそうに
思い出話をするとき

私はいつも
「忘れた」って言う

お母さん私
今その話を思い出したくない

なんでだろう
幸せの記憶なのに

なんでだろう
鼻の奥が熱 ....
思い出は

ぼんやりした
景色の中にあるよ

夏の夕暮れの
田舎の電車とか

色あせた自動販売機とか

誰かの白いシャツとか

それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
 ....
芝生はいい
寝転がって
僕たちは笑う
とくになにがあったわけでもないのに
ただ笑って
じゃれ合って
空を眺める
雲が何にでも見えた
アイスクリーム
蛇の目
ありえない獣
五本 ....
ここにくると誰かが詩を書いていて嬉しい  音のない部屋の窓からしっとり濡れた庭が見える。
 泣き濡れた空に向かって紫陽花が優しく微笑む。
 ゆっくりと窓を開けると夏の匂いがした。
 季節が移り変わろうとしている。

 やがて誰 ....
静寂が平和の象徴にならない
何か焦らされているようだ

一日ただ祈って懺悔して感謝して
動かずにいる私には
することがありそうなのに
何にも見えないのだ

人間でいたい
今日もそう呟 ....
人の世界では
何者かであらねばならない

そして僕は
何者でもない

先生
僕は

患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない

先に生 ....
「死にたい」

唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます

苛立ちすら
霧散する無力感

【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
今日と言う日が
昨日の続編で明日の予告編だとし
ても

脚本は先が読めないし
台本は先が読めてしまう

その表紙は綺麗じゃなくなってるし
捲ってきた頁は
汗と涙
鼻水さえも垂れてい ....
母さん??

私が呼ぶと
文節のない文字を
あなたはつぶやく

失ってしまったね

私は

悲しいことだけど
自然なことかもしれないね
あなたの

あと何年かで
そこ ....
小雨つづく六月、小さな
悲しみが路傍に立っている

嘘をつかれて、嘘を信じたのは
あなたの涙があまりに寂しげで

それが一番うそっぽいから
しずかに自死しようと歌った

私は私の ....
あじさい柄の、
日傘が咲いています。

梅雨の間の、
晴れの日の、

左目が痛みます。
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7442)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ダイジョウブ- もとこ自由詩14+*20-6-27
母親の変態についての手記- ゆるこ自由詩12*20-6-25
あしたの地図- シホ.N自由詩320-6-24
The_golden_door- 梅昆布茶自由詩1220-6-23
おわりかけ2- はるな自由詩420-6-22
知らん間に- ナンモナ ...自由詩2*20-6-21
バイオリンという贈り物- 朝焼彩茜 ...自由詩320-6-20
ねぇ?終わりかたがわからないんだよ。- 秋葉竹自由詩520-6-20
欲しいものが手に入らないから- こたきひ ...自由詩220-6-20
熊の目- はるな自由詩420-6-19
空を切る、斜め上からの投下- ゆるこ自由詩9*20-6-18
リカキング- ガト自由詩6*20-6-18
海鳴り- 羽衣なつ ...自由詩12*20-6-18
記憶- パン☆ど ...自由詩320-6-16
でぃくらぃあと- AB(な ...自由詩220-6-16
手形- 春日線香自由詩520-6-15
栄養- ゆるこ自由詩420-6-14
愚か者- こたきひ ...自由詩420-6-14
台所- ガト自由詩3*20-6-14
逆光- ガト自由詩6*20-6-14
ありったけ- 自由詩13*20-6-13
signal- mizunomadoka自由詩120-6-12
音のない部屋- メープル ...自由詩5*20-6-12
静寂- 木葉 揺自由詩420-6-11
たったひとつの強み- シホ.N自由詩820-6-11
死にたい、が零れる夜- もとこ自由詩11*20-6-11
ストーリー- こたきひ ...自由詩620-6-11
青、もしくはブルー- umineko自由詩13*20-6-10
そんなことより大切な人生を- 秋葉竹自由詩920-6-9
残った夢- ナンモナ ...自由詩12*20-6-9

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