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視界にはたくさんの目がある。
開いた画面に浮かぶ目玉は、
口になって牙を剥き出している。
口になった牙を生やした目玉が
私の目を喰らおうとする。

瞬きひとつでページをかえると、
今度は ....
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、肉ガ欲シイ)
灼熱の太陽の光さえ届かない、
湿った森の奥で、
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、生キタ血肉ガ)
喉を鳴 ....
ぐだくだにやろう

花びらとがくと新緑で

透明になったさくら木みたいに

叶わないことばかりだけれど

ぐだくだにやっていこう


悲しくない

情けなくもない

ここ ....
{ルビ鳶=とんび}が鳴く
空の遠心力を中和した
深い谷で

静けさは声を出すことができない
涙のこぼれ落ちる音
静止衛星の摩擦音

「だから」と黙すあなたの終止符は
どんな孤独 ....
砂漠を歩き続けながら
一輪の花を見つけたのは
千里を歩いた頃だった
水を飲みたくて
飲みたくて
彷徨ったあの頃

ぼくは渇きとともに
飢えていた

一輪の花をさがすために

酒 ....
頻繁に人にであうでもない
この生活にあまり不満はないのだ

ベランダの脇の雑草がどう伸びようと
有る意味僕のそとの世界のできごと

疲れている意識もなるべく解消しようと
優しい母や鬼嫁も ....
          160411

ゲーテがなんか書いているよねと
忘れた記憶が囁くので
要求された色のことかなと
言い飼いス
買われてみたのは
いつの日か
薄い記憶が戦いて
遠い昔 ....
明日の海には
溶けてしまう
希望や光は
海溝に沈み込んで
もう帰らない

君がこのコミュニティの中で
過ごしてきた時間は
もう戻らないし
違うコミュニティの中で
同じように ....
厚揚げを肴に一杯やろうと思い
小銭入れを握りしめて
商店街へと向かった
近道をしようと団地の公園を横切ろうとしたところ
厚揚げに似た薄茶色のぽってりとした猫がニャァと誘うので
ぼくは猫のあと ....
  ぬるい肩ら、
  いまは{ルビ抱=いだ}きあう
  あたたかな那由多に


  {ルビ細雪=ささめゆき}、
  うす燈り
  耳のなかの馬にのり
  ぬるい肩、はなれていく ....
温かな陽射しを浴びて
細い腕の静脈が
緑色の葉脈となってしまったのは何時のことだろう
そう
苦しみのない世界に来てしまったのだ
父が死に
母が死に
弟が死に
妹が死に
失うものはすで ....
「思春期」


疎ましく膨らんで
悩ましく弾けて
狂おしく奔って
暑苦しく押し黙って

思春期なのか
四月は変拍子

狼狽える前髪で
躊躇う指先で
彷徨う吐息で
蹌踉め ....
霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ....
どれくらい時間が経っただろう
もうずっと
海の見える街で
透明な観覧車に乗り
まわっている

昼間の
高い位置からの眺めにみつけた
泳ぐ船体はすこしずつ南方へ向きを変え
遠ざ ....
エネルギッシュなはずの街を見回しても
私以外は答を導くことが出来ない

時計が回るだけの何の変哲もない日常
下を見ても上を向いても川は流れる

なぜ いないのか
なぜ おまえだけがいない ....
無気力な身を
もてあまし
希薄な日々の
くり返し

空白の過去
かえりみるとも
心にあく穴
不安にかられ

つかみどころのない
液体のような
現在
現実

ペン先から ....
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
母さんと夕食を食べている

母さんは
ポテトサラダの味付けはどう? と聞く

僕は
葛藤の群青が冷却される三辺のFM波が機体
を下降気流へと誘惑してステンレスがベニヤ
板へとバク宙する ....
双子だった祖母方のまたいとこはすこし胸が大きい
潤んだ神秘的な瞳は深くて
同い年なのに
大人に見える
意味深な暗号のように念仏がくりかえされるなか
むかし いっしょに あそんだはず ....
ガタゴトとはいわず
きゅうきゅうと鳴く電車
繊細な指先をもつサラリーマンとか
はこぶ電車
朝早くからごくろうさま

きのうハンカチを落とした女子高生が
あたらしい花柄のハンカチでやは ....
ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
{画像=141123182108.jpg}
(京葉線東京駅、東京国際フォーラムの朝焼け)





電車にもたれ
風を切る音に身を任せる
いつもは
意識の外に置いている音や揺れ
 ....
{画像=140913144617.jpg}




僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
明日にならなきゃ出来ないコトだらけで
今日を持て余してしまう

蝉が鳴いている
夕立がやって来た

ほつほつと落ちる雫を
木々の葉が受け止めきれず
地を這う水が泣いている

明日に ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....






水平線を断ち切るように見上げる


加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実は風に飛ばされてしまう


     ※


(渡り鳥が ....
時の棘が蒼い
硝子窓は中空で沈黙している

ゆっくりと沁みとおる夜の重量

稀薄な我の裏側に貼りつく
濃密な我

深淵で暗い薔薇がひらく
鈍色の魚が円を描いて泳ぐ

記憶の闇を抱 ....
おかあさんの肖像画は
ひきだしの中の一番濃いえんぴつで
曲線をつかって描くの

まぁるくまぁるい
頬や、腹や、てのひらを、
言葉や、仕草や、表情を、
やわらかい筆先でよびおこす


 ....
兄、あるいは姉と呼ぶべき
生まれなかった命にむけて

もしかしたらこの時代は
貴方たちの手で変えられたかもしれないと
そんな期待を寄せるわたしは
我が侭だとわかっています

 ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(6962)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
缶詰- あおい満 ...自由詩11*16-4-15
ヒトクイバナの心- あおい満 ...自由詩2*16-4-15
花びらとがくと新緑- 吉岡ペペ ...自由詩116-4-14
◎静謐の繭- 由木名緒 ...自由詩8*16-4-13
お茶の水界隈で- レタス自由詩216-4-12
えーと。。- 梅昆布茶自由詩9*16-4-12
色彩論- あおば自由詩2*16-4-11
明日の海には- 瑞海自由詩3*16-4-10
夕暮れ- レタス自由詩216-4-10
nayuta- 草野春心自由詩316-4-10
春死なん- レタス自由詩316-4-10
発条式発泡詩_<1>- nonya自由詩1516-4-9
休園日- 自由詩37*16-3-23
観覧車- 自由詩14*16-2-3
おまえだけがいない- 宣井龍人自由詩14*16-1-31
溶解- シホ.N自由詩615-12-14
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩37*15-11-25
御見舞- 自由詩28*15-8-11
ポテトサラダと葛藤の群青- 村乃枯草自由詩11*15-8-2
血縁- 自由詩21*15-6-30
通勤電車- 自由詩8*15-6-28
夜の器- あるみ自由詩11*15-2-1
揺れて風を切る _/ _弾丸列車- beebee自由詩22*14-11-23
憧れ_/_私は途方にくれている- beebee自由詩3214-8-31
明日にならなきゃ出来ないコトだらけで 今日を持て余してしま ...- 武富諒太自由詩114-2-22
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
「空想距離・フラクタル次元の無限性のような幾何学的幻想」- ベンジャ ...自由詩5*12-9-2
夜の意識- 塔野夏子自由詩2*09-10-13
肖像画- 有希自由詩707-3-24
生まれなかった命にむけて- ベンジャ ...自由詩20+*05-9-26

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