なつかしいひとよ
あなたのことを
わたしは知らない

なつかしいひとよ
記憶とは
つくりものでしかなかった

なつかしいひとよ
はじめて会った日のことを
覚えているだろうか
 ....
「空の字をじっと見て。そらだよ空」
と君に囁く
「うん、みたよ。で、空が何?」
君は面白くなさそう

「パンダの顔に見えない?」
と子どものように笑う僕
「見えるわけないじゃない」
な ....
空を見上げた。

光があった。

月の瞳だ。

わたしを見つめ

世界を見つめ

全てを見つめる

月の瞳だ。

綺麗だ。

綺麗だ。

今日は昔の友人に

電話してみようか。
パテル・パトルム――
即ち、パパだ。

今日もパパは二日酔いで、
おまえたちはバレエを観に行ったけど
そんな日曜日の真昼間から
男が家にたった一人、瞑想に耽る

深潭たる無意識の下層へ ....
あの地平線へ
歩いて行こう

どこまでも
歩いても
近づかないけど

わたしは
歩いて行こう

もし
あなたが
一緒なら
嬉しいんだけど

ほら
朝陽が見えてきた
+ うららかな午後 +

体温が地熱と交わる午後に
ミントチョコをくわえるケダモノは
あたためたミルクを一口飲んで
青ざめた頬をバラ色にそめる


+ キラキラの夜 +

遠くのイ ....
鍵を盗むだけよ、
単純でしょ。
と君は笑った

僕には無理だ
君のその穴に
ぴったりの鍵を見つけるなんて

僕には到底
見つけられそうにない
君の心を解放するなんて

単純なこ ....
買い物に出かけた初冬の街角で
あのひとの姿を見かけた
両の手のひらをパンツのポケットに入れ

開店前のパチンコ屋に並んでいた
私の姿に気付くこと無く

他愛も無い夢と引換えに大切なものを ....
今日も風が吹いているならば
君の心は少しでも
僕とのキズを思い出しているのかな?

君との出会いからいつでも二人をね、
見守る風があった
今このときが戻るのなら君にもう一度 ....
消えてしまいたい、夜。

君にぎゅっと抱かれたい。

そんな君は消しゴム。

頬を擦り合ううちに、
唇を重ね合わせるうちに、
腕を絡めるうちに。

コソコソガサガサ、
私を、消し ....
 
詩は書くよりも
語るほうがいい

数日でも
数ヶ月でも
あるいは数年を費やした
詩だとしても

読んでもらいたい一心で
書いた詩は
いつもそこで無意味になる
あなたを前にし ....
春が来た 
優しい春 
心地良いが
桜の間に 
吹いてる・・・ 

いつもいつも 
気がつかなかったのは 
小さな花びらに映る 
忘れかけた 
思い出も

声をかけ ....
列車の窓が
長いネックレスのように煌き
横たわって走っている

街はもう影を落とさない夜更け

きみがほら、こころ震わす音楽を
あなたがほら、光り輝く宝箱を

見つけて、染めて、頬を ....
{引用=



? 薔薇中毒


愛しい薔薇の
深紅の花びらが
狂おしく息もつけぬほど
降りそそいだ
あの頃

 夜毎の夢の中でさえ
 貴女の馨りは
 深く ふかく
 ....
昔ママが僕に言った
「ママの背中には目があって
 お前が悪さをした時には
 すぐに わかるようになってるんだよ」

だけど僕の背中には
あいにく目なんかなくて
君が悪さをした事には
気 ....
流れる水辺にあって、冬の光が
点っている。てらてらとここは
静か。見えないものに、触れた
ことのない。めくらの。薄く紅
挿す頬のあどけない。水掻きの
広く、長い指の掬えない。指間
指間から ....
              081119


100年に一度の津波ですと
テレビが
怖いことをおっしゃるので
海の方を眺めたら
金融危機のことだった
一人あたり12000円の定額給付金 ....
自転車 二人乗り
僕が前で 君が後ろ
いつも 腰に手を 回してたっけ
通り過ぎる隣の車道には
青い車がたくさん通り越していく

君の家まではすごい坂道で
二人の時はよくブレー ....
こもれび/こもれび
紅く小さく南天の実

こもれび/こもれび
足元に散らばる団栗

うたっているのは ひばりか
うたっているのは すずめか

こもれび/こもれび
軽いハレーション
 ....
紅葉も
こんなに赤く

あのひとへの気持ちも
まだ暖かく

今はただ
冬がくるのを
そっと待つだけ

枯れ果てるのを
そっと待つだけ
命は

星にならない
風にならない

命は消える
命は無になる

人は命を惜しむから

星になったと
風になったと

人は命を惜しむから

悔やんで、嘆いて
泣いて、泣 ....
もう
外へ出ていかなきゃ
この暗闇を破って

ずっと一緒だった
秘密や苦しみ。
悲しみや辛さ。
慣れ親しんだそれらは
友達のような安心感を私にもたらして

暗い繭から見る外は
まるで家猫が
じっと窓際 ....
白雪姫は言ったんだ

赤い紅いその林檎 ほんの一口



ねぇお姫様



蒼い青い林檎はいかが?

空を溶かした林檎

輝羅めき 甘美な林檎だよ



眠りの林檎

一口かじれば

夢の中で100年 ....
適当なメロディを口ずさむ
何もない 白の午後
どこへでも行けるから どこへも行かない
円を描くように
歩いて ただ 空を見上げる



少し休んでみてもいいと言われて 休んだ
 ....
林の向こうに星が落ちた
遊びつかれたカラスが
西の方へ飛んで行った
あたりはワイン色になって
夕闇に沈んだ
遠くで一匹犬が鳴いた
町に人影がなくなった
青白い三日月がひとつ
水銀灯の上 ....
泣きながら入った
ちっちゃな喫茶店

 「お客様、ご注文は?」

 「あたたかいものを、ひとつ」

 「かしこまりました」


(ウェイターの顔が見えない)

彼からゆっくり手 ....
大きな木が二本
寄り添って
立っている

昔はきっと
小さな小さな若木で
一緒に育っていったんだろう
ときには
澄んだ空を見上げながら

二本の木は
少し離れて
素知らぬ顔をし ....
キャベツにニキビができていた
このチャーハンおいしいね。

それはよくはれた日
いつだってぼくらは
そんな気分でもないから
ポテチをたべ
映画をみて
うすシオの
クチビルをなめ
つ ....
しんしんと 降るは涙か 粉雪か

ひりひりと 空を握る手 掴めない

しくしくと 胸のこの辺 君もそう?

どくどくと 感じているよ そろそろね

ぽとぽとと 背中に書いた さようなら ....
秋鮭って捨てるところ無いんだよね
骨や皮まで美味しくいただけるし

そんなこと話してみたら

「人生だって同じだよ」
あなたは秋鮭のルイベを美味しそうに頬張った

だと良いけどね
な ....
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