なだらかな曲線や
いびつな凹凸も
形通りに
そっと撫でてやると
こわばった起伏が
するん と解けて
一本のゆるんだ線になった
とたんに安心して
ぽろぽろ涙をながす
キ ....
この世が
何処まで歩いても追いつかない
見果てぬ場所への旅路なら
仕事の後の
誰も来ない秘密の部屋で
わたしは横たわり
時々現れる
「夢のドア」に入る
足を踏み ....
誰もが皆、殺害者
Good morning !
さぁ、カーテンを開けて。深呼吸。
ハミガキをして。顔を洗って。お洒落して。
さぁ!出かけよう!
G ....
鏡に映る
ふぬけた{ルビ面=つら}が
自分だと気づいた日
自らの顔を
つくりなおしたい
と思った
( 生きること
( そのものが、
( たった一つの答だよ・・・
....
自分が忙しいときほど
周りにやさしくありたい、と
思います
周りが忙しいときほど
あたたかく包んであげたい
そう思います
本当は手を貸してあげたいのだけど
今 ....
本当の幸せ教えてよ
侮辱され
無視され
見下され
這い上がると
突き落とされ
息をしようとすると
水につけられる
体罰を受け
バットが折れ
我慢をして
地上の楽園はどこ? ....
素直な君
明るい君
元気な君
憂鬱な君
淋しげな君
怒っている君
みんな
君のものだから
心配はいらない
笑っている君も
怒っている君も
しょげている君も
君らしく ....
ガンダーラ
昔聞いたけど
本当に
どんな
夢も
叶うのかなぁ
誰も
みんな
行きたがるけれど
はるかな世界と言う
ガンダーラが
どんな
夢を叶うと言うなら
行って ....
水を
汲んだのは
これで何回目だ
何回も
何回も
水を汲んでいるのに
しばらくしたら
完全になくなってるんだ
おかしいなぁ
何でだろうと
ふと思って
バケツを見ていたら
穴 ....
薄くゆるやかな隙間から
見え隠れする姿
ひそかに映る白い笑みは
今何を語ろうと
かたくなな心そのまま
やわらかな羽衣に包み
両手から
そっと空へと放つ
わずかにそよぐ風と
ま ....
今日も爽快
マーチングバンドの
小太鼓の音
胸を張って行くぞ!
地味がいい
派手よりも地味がいい
汗かきベソかき恥をかく
くつろぎのコーヒー
洗濯して
布団干して
掃除して ....
そこはもうすでに定位置で
ぬくもりは絶えず
陽だまりが雨の日も
そこにそうして残っているみたい
待ってくれている
それはどれほどの安心を
映し出しているのだろう
ここにいる価値を
少なからず持たせ ....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ
たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ
森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
....
誰かを信じるには短すぎるくらいの残された時を
新しい季節へ見送る わたしを 新しい季節を迎える あなたは
ありがとう を足りないくらいに
いいえ それは わたしの感じているだけ ....
丸みの無い水平線の向こう、
空と海の境界が
白く曖昧になるあたりで
春、が転寝している
寒気から噴き出した風が止み
陽の降り注ぐ砂浜には
くろい鳥のような人影が
水面に微笑み ....
一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない
引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
雨のリズム
秒針の鼓動
一定に停まる気配もなく
ただ無機質に
「只今、午後4時39分になりました」
電子音が遠くから聞こえる
見えるはずの海のむこうは見えない
もやがかかって曖昧に直 ....
怖いなら
窓を開けて
透き通った空を
思いっきり吸い込んで
流し込んでごらん
銀河を
君の中が
ぱちぱち煌めいて
君の脳は
くすぐったくなって
そうしていつの間にか ....
霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半
君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った
世界は ....
詩は
また
新しく
アイデアが
浮かびましたら
書かせてもらいます
何か
ネタ詰まりになりました
新作
今ゆっくり
考えてます
これからも
ずっと
続けますので
よ ....
弱い私
脆い私
怖い私
拙い私
雪は降り
音はなく
鹿のババ
庭木の菰
ガラスのように
砕けて割れる
体のあちこちに
罅が入っている。
あいしているよ!
アイシテイルヨ!
愛しているよ!
I shiteiru yo !
アイシテイルヨ!
あいしてるよ!
I shiteiru yo!
愛しているよ!
あいしているよ!
....
いまは
忘れたい
記憶
きのう見た
きみの胸の中を吹いていた
風が
きょうは
わたしの中を通り過ぎて
行った
折れてしまった膝を
触ってみたり 摩ってみたり
も ....
上巳の日
川で身を清め
穢れを流す
不浄を祓う
香る花
おぼろな月
のどかな心
桃の酒 ひとくち また ひとくちと 弥生に酔う
春来たりなば夏遠からじ
からすのえんど ....
年を重ねれば
味覚も変わる
『美味しい』と
感じるのは
私の中の
時間がながれた証拠
瞳の奥には
何が見えるの
耳の奥には
何が聞えるの
今日はお祭り
今日は面の奥底に
今日は楽しく
今日は嘘をついて
ニヤけた顔がおさまらず
頬が緩み、喜び、楽しみ
心の底か ....
身辺整理は着々と進んでいるのに
心の整理はつかないまま
あなたの言葉は
やさしく
残酷だ
身辺整理が着々と進んでいる中
今頃やっと気がついた
あなたの言葉は
額の中に向けて ....
恋人でもなく
知り合いでも
なくて
ただ
偶然に見かけた
あなたは
なぜか
美しく見える
まぶしく感じる
そんな
あなたに
何となく
起きた
恋の予感
恋の芽生え
....
平和を
願いながら
少女は
鶴を折った
病にも
苦しみにも
負けずに
少女は
ひとつ
ひとつ
折鶴を
作った
戦争のない
二度と
同じ
悲劇を
起こさないよ ....
あなたに
抱かれて
うれしかった
淋しかったから
いつも
あなたのそばに
いたかった
あなたの
身体に
触れたのは
はじめてだった
はじめてのキス
そして
あたた ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274