ふたりでハンカチ落としするのか 薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
淡い光の中のライト・ブルー
誰もいない湖はピーコック・ブルー
風にそよぐ花サルビア・ブルー
静かに揺れたミント・ブルー

あの広い空はスカイ・ブルー
雲の流れるままにセルリアン・ブルー
 ....
くれないの実が探されるふゆの日にもどって会いたいきみの最期に


夏ならば写真のなかできみ笑うふゆなら息せぬきみ棺のなか


泣いたって肩に置かれぬ手を想いあたらしい猫はわが手に要らぬ
 ....
十年は履き続けたか吾がブーツいのちの終わり見えてきた朝


原風景がなぜか田んぼの都会の子いつかの旅の思い出なのか


「{ルビ時間=とき}は在る」「いや時間はない」論じ合い夜明けもなくて ....
ただ待ってる何の予定も無い部屋でたとえば電話鳴るの待ってる


きみ在りし日には月並みだったねと幸福にいま謝っている


さよならもありがとうもない臨終を待つだけかなとほんとを想う

 ....
すべての望みをかなえることができないように
すべてのいのちをいきることができないように
ぼくたちはあるフレームできりとられた風景を生きる

ことばでそれらをデッサンする
どうやったら頭のなか ....
席を譲りあううちに終点            
    世の中にはあきらめの悪い男や女がいて
    失敗にもめげず研究を重ね
    ときには世間を驚かせるけれど…

昨年 クリスマスに
かがり火を焚いたシクラ ....
 
あかん!

そんなうるんだ目でみんといて

かんにん、もう降参や!



 
すっかり肩落としてる
なぜとたずねてよお願い
でもわたしきっと明かさない
隠すことでもないのだけど

疲れてしまってだから
よぎる衝動もある
時々じゃなくて頻繁なそれは
自分で決定しな ....
 5回に2回しか考えていることを言葉に出さない そういう私の上澄みを皆が好いてくれていた 淡白であとを濁さない演技で 私なりに道を極めていた 対話を悲しみでもみ消す以外の表現をまだ知らなかった 時には .... こんなものだっただろうか

月を見上げて、
綺麗だな、と想った

それでお終い

朝日が上った
眩しいから目を逸らした

それだけ


ノートに這う寝ぼけたみみずとか ....
長く白い廊下を歩いている
窓のない、一人分の幅しかない廊下を
私はただ延々と無言で歩いている

平易な路程ではなかった
ある時は出口を求め走りに走り
またある時は壁にすがり壁を壊 ....
夏の果に無限の薔薇を置いてきた なぜ一歩引く
選択は自分でした
無意識の意味を追わずに でも
逃げませんでしたなんてことじゃなく

「ふと」開けたそこから ほら
ここへと繋がったそれは


  泣いている自分が
 ....
地球市民である前にニッポン人である自分の足元が視えていますか。
お隣の少年に、おばちゃんに、いったい何が起きているのか
見出した心配事に差し伸べる手を持っていますか?
限界から眼を背けてはいませ ....
「在宅のみとり講習会」という見出しが眼にはいった時
「のみとり?」と思ってしまった
ペットの蚤でも発生しているんだろうか・・と
普通に思ってしまった
記事をよく読むと
「在宅のみとりに必要な ....
 
秋の夜長

逃げては追いかけ、追いかけては逃げ、

今宵もひとり鬼ごっこ




 
一生懸命だった夜
沈黙ってこと考えた夜
意味のあることの無意味に無邪気に向き合った夜
丸腰なんだからと強気で弱気だった夜

一生懸命泣いた夜
偉いってこと考えた夜
言葉は言葉は言葉は言葉 ....
瞳の奥の天使
闇を手繰り寄せて紐解く

脱獄囚の烙印
死刑囚の歴史観
寄せ集めの笑顔で凌ぐ

論理のない戦い
爪を折られた指で
崖を登る

登攀者の緩み
大地という母の目論み
 ....
自分の秋との淋しい約束
ひとつ夜空に放り投げ
残った右手でコインを捜し
みつからなかったあてどなさ

自販機、君もそうだねと
横っ腹の泥みて思う
こたえる元気も失くしたか
いつまで、こ ....
痛くてみていられない
ごめんね、言うは易く
空はすみれ色だなんて
あやまちに戴けるとは

かの若さやまなざしは
時に光速を超え得てか
捉えられそして捉えて
鮮やかな軌跡は逞しく

 ....
お前らなあー
山がいつも大人しく
鎮座してると思ったら
大間違いだ!

俺様のハラワタは
いつだって煮え滾ってる
怒らせたら
熱いのをぶちまけるぞっ!

よーく聴け人間ども
山を ....
四つの幸せ見つけたら
四つの苦い悲しみ捨ててみる
四つの微笑み拾ったら
四つの辛い思い出包んで仕舞っておこう


三つの白い花は銘銘にそよぎ
三つの国でそれぞれの春が終わろうとしている
 ....
山間の道路が雪に覆われていた間
馬小屋に閉じ込められていた馬
雪が溶けると小屋から引き出され
四輪の荷馬車に繋がれる

出かけるときには
隣の家の生け垣の
樫の葉を食いちぎり
轡に邪魔 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた


母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
 
青空にぷかぷか浮かぶ雲が 好き

頬をなでるおだやかな風が 好き

そんな好きを背に洗濯物を干すあなたが 大スキ!



 
どうして そうできないのと
問われ俯くばかりのゆうべ
手渡してくれるしあわせマップ
そうできたら「  」に近道

ごめんなさいってしあわせマップを
焼べながらみる隣りの芝生
うらやましい ....
今日が昨日に 変わる頃
わたし 明日を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
わたし 明日を泣きじゃくる

今日が昨日に 変わる頃
わたし 自分を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたりでハンカチ落としするのか- 北大路京 ...自由詩214-11-6
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
ブルー- 未有花自由詩12*14-11-6
「あさがお」2014.08.13_(一〇首)- もっぷ短歌2*14-11-5
「哲学ごっこ」2014.08.24_(6首)- もっぷ短歌314-11-5
「だいじょうぶ」_2014.10.15_(9首)- もっぷ短歌314-11-5
素描- 梅昆布茶自由詩1914-11-5
席を譲りあううちに終点- 北大路京 ...自由詩1214-11-4
あきらめの悪い男- イナエ自由詩8+*14-11-3
あかん!- 殿上 童自由詩17*14-11-3
しゅん- もっぷ自由詩314-11-1
引け目- 深水遊脚自由詩4+*14-10-31
灰色、それでお終い- 凍月自由詩8+*14-10-31
「メビウス」- 桐ヶ谷忍自由詩814-10-29
夏の果に無限の薔薇を置いてきた- 北大路京 ...自由詩614-10-28
コイル- もっぷ自由詩314-10-28
地球市民である前に- もっぷ自由詩414-10-27
のみとり- Lucy自由詩23*14-10-27
鬼ごっこ- 殿上 童自由詩17*14-10-26
夜を駆け抜ける- もっぷ自由詩414-10-26
脱獄囚- 梅昆布茶自由詩1014-10-25
その歌_ver.2- もっぷ自由詩414-10-25
夜明け- もっぷ自由詩314-10-24
【_山の神様__】- 泡沫恋歌自由詩16*14-10-22
〇、記号を超えて_(四行連詩)- もっぷ自由詩4*14-10-22
- イナエ自由詩11*14-10-22
正座__/__想い出した情景- beebee自由詩2414-10-20
大スキ- 殿上 童自由詩17*14-10-19
幸福駅ってあるんだね- もっぷ自由詩314-10-19
明日を泣きじゃくる- もっぷ自由詩5*14-10-19

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