布団から離れられず
寝て過ごす
毎日
あなたの好きな
オムライスだって
作りたいのに
そんなささやかな
自由さえなくて
わたしは ひっそり
涙を流す
だけど
....
鼻をかもうと
男便所の扉を開けたら
トイレットペーパーは
三角に折られていた
便器を囲む壁に取り付けられた
ベビー用の小椅子には
説明シールの絵が貼られ
腰を丸めておじぎ ....
『「人」という字はお互い支えあってできています』
と金八先生は言うが
子供に嘘教えちゃいけない
「人」という字をよく見てみなさい
ほら。
....
ものがたりをしよう
こんな淋しい夜更けには
ものがたりをしよう
青いペアグラスは粉々にくだけ
私の心は深く傷ついた
銀のスプーンを強く噛んで
一人ドアを閉じ貝になる
永遠などない ....
精通を得て早や数十年
放出したる精液の量は
どれほどであろうか
一升瓶一本どころの話しではなかろう
それで一人の子もおらぬわけであるから
これほどの無駄はない
なんたる人生か
森林の中
ひっそり潜む
小さな月
あさい眠りの
はざ間を泳ぐ
黒い魚影が
ゆらり と
身体をしならせ
ついばんでいく
冷たい魚の接吻に
吸いとられていく
....
恋がまだ私に生きていたころ
私は
夏の校舎を一周する
鼓笛隊のパレードだった
恋がまだ私に生きていたころ
私は
夕暮れを味方につけた
見えない星だった
恋がまだ ....
だいじなおはなしをした日のこと
ふたりで寝転んで 思い出話をした
ひまわり色のミルクポットを知っている?
かぶりをふったあなたにおはなししてあげた
ある魔法使いが 乳絞りの女の子をミル ....
川の終わる場所で
雨が止むときの風が吹く
旅が終わろうとしている
ちょっと長めの草を引き抜いて
ひらひらと振り回しながら
流れの方向に土手を歩いて
遠い雷鳴にも耳を澄ませる
波は流れ出よ ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている
横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす
夢 追うように
ベランダから
夜を ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた
畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
「傍でいられたらそれでいい」
どんな顔でそれを言うの?
傷つくんだよ?
未来は明るくないんだよ?
上手に利用されてるだけかもしれないんだよ?
裏切られたんだよ?
....
詩なんて書けないと泣いた T
恥ずかしがりながらも書いた H
出逢う前から詩的な言葉をこぼしてた M
言葉の代わりに花を生けて返した N
綺麗な声で唄った Y
....
窓から忍び込んだ風 僕の生まれた季節を運ぶ
少し風邪気味だって言えば 心配してくれるかな
愛って凶器と 孤独って盾
矛盾を生むことは 必然だったのかな
最後の最後まで その優しさに 甘えて ....
赤ちゃんになった気分で
ベッドの上で眠っていた
あやす声や 子守唄を聞いて
がらがらをまわして わらっていたの
あなたはお父さんになって
そばで見詰めていた
きゃっきゃっとわらった ....
何もない空一面の爽やかさ
月ひとつ私を見てる夜の窓
夕暮れになくした道を思い出し
きらきらと空は大漁鱗雲
天の川銀河鉄道夜を往き
曇り空ひとり淋しく留 ....
氷だけのグラス
静かに勢いよくとけてゆく
どんどんどんどん
水に変わってゆく
ひたひた
とうめいの
ずっとみつめてたいな
ずっと見つめてたいね
わすれたままで
わすれきって
....
あなたの言っている事は
至極まっとうで
正義感があり
正しい
だから私は
あなたが嫌いだ
ねえ
こうしてね
そうか
こうしてか
今日もふたりは指に巻きつけた赤い毛糸に
愛を掬う
啜りあい貪りあい鬩ぎあい /すすりあい/むさぼりあい/せめぎあい
赤い ....
君のまつげが
ふいに
揺れて
まるで手のひらに
雨粒をうけるように
かなしみを
見上げている
そうして
たった今降りだしたかのような顔をして
胸の中に一気になだれ込んで
....
恋 矛盾
愛 矛盾
切 矛盾
願 矛盾
祈 矛盾
心 矛盾
希 矛盾
望 矛盾
あなたの幸せを願っているのに
あなたを求めてしまう
....
野良犬「怖い。人間は怖いいきものだ。」
飼い犬「なぜ? あんなにも優しいのに。」
野良犬「あなたは頭がおかしくなっている。理不尽に死を与える人間のどこが優しいのだ。」
飼い犬「人間がそんなことを ....
生きている理由なら ひとつだけ
例えば 今 「死ね」と言われたとして
きっと死ねないと思うから それだけ
与えられた意味なんて 後付にすぎなくて
美しいものよりも 汚れていないものを求めた ....
延ばした手の隙間が
ぽろぽろと泣いている
おどおどしたのは昨日のこと
今はなにも感じない
隙間に有る目は
人と目を合わせるのがこわいのよって
思春期の少女みたいな事を云う
携帯依存 ....
教室の斜め後ろの席から
窓の外を眺めるふりして
本当は君だけを見ていた
机の隅に書いた相合傘
先生が通るたびに隠して
ずっと君の事を考えていた
それだけで良かった
....
それは約束された儀式
かりそめの情熱
どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う
わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい
....
メアド変えました!
登録変更お願いします!
kyosuke-maekara.suki-deshita@docomo.co.jp
-
メールアドレス変えました♪
登録変 ....
おもいは目線のさきにあり
よそう前に 両手あわせます
名前も住所もしらずに ここにきたこと
目線のさきは しろいしろーい もちもちのふんわり
とどきすぎる、炊けるにおい
今夜 いっぱいぶ ....
落ちる 落ちる 砂の中
時が
無防備なままの
ぼくを浚う
弾かれた夢が
埋まる 埋まる 無限の底
時が
呆気にとられている
ぼくを包む
痞えた心が ....
私は、私の影であり
影は、影の影である。
どこまでも
黒く透ける現し身を
冷たい風がなぞり
さみしい熱を奪い去っていく
だからといって みたされることはない
このささやきが、色づ ....
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