ドライアイスの冷たさが

置いた手の感覚を奪ってゆく。

触れていれば・暖めていれば

父は目を覚ますと考えた。

指先の感覚が無くなった手を離してタオルで包み

霜で覆われた父の ....
 
あなたは、今もあなたで

わたしは、今もわたしで

それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね


 
モザイクのかかる鼻だ オレの歌がカラス避けCDにされている 日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする

ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡 ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す

人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める

わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
 ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
ダンサー

ダンスィング・パートナーと
しての男性
女子が安心して
身をゆだねる
ダンサー

この人なら
大丈夫、安定してるは
そんな思いで
抱かれて踊る
そんなテレビの一場 ....
金属探知機が首を傾げている ビュツフェ


ビュッフェの絵
左右に見て
4月の長閑な日

テレビに映る
婦人いとよし
庭の植物いきいきと

今日も明日も
ビュッフェと
テレビの婦人

床に散る
花 ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む

いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで

いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋

唇から直腸まで
排 ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
梅俺杏桃桜の順で君から遠い 風のあどけないそこは
ほんとうにすぐ、そこで
わたしは目を細めて手を振るしかし
わたしを 過ぎても わたしを
透かすように 行ってしまった一群の

残像を抱きしめて やがて
いつものよう ....
差し出されたその檸檬を皮ごと齧ると
予想していた強烈な……味はなく
心底ほっとして わたしは
手招きにも素直に従いそちらをみた
、夢と 悟り なみだは 途方に 暮れて

西側の窓から合図の ....
 
月夜かな

宴の後の

八重桜



 
値打ちの無い言葉がある
路傍のきみに聞かせたくない
そんな、
くそみたいなものが

だからわたしは泣いている
 テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
 もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。

 今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
あの火、
「ほ」が
やって来て
声も、血も、涙も、
水も、空気も、
ぜんぶ苦くなった

タ、タ、タ、
バ、バタバタ、
しんで
薄暗くなって寒い

カタチのない
「ほ」が
じ ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
玩具売り場の前から幼児の泣き声が
人の溢れた地下街広場に響いて
若い夫婦の困惑が子供を叱る

幼児と親と対立する主張は
地下街の雑踏を立ち止まらせ 
黙らせる

  己の主張が通らない ....
            |           
            |
           ごく、
         近視眼的思考で
      詩のようなものを書いたなら
     ....
 
高い空

花に 宴に

ホーホケキョ



 
あたたかな詩は
やさしいてのひら
わかっているこころ
わたしを撫でてください

見知らぬひとの
年輪を刻んだ気持ちが
{ルビ真風=まぜ}だとして
風速は三メートル

命綱を茶碗に
 ....
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
要らないものが多過ぎる!

下駄箱の中の履かなくなった靴
クローゼットしまい込んだ流行遅れの服
屋根裏部屋に放置された古い布団

断捨離にも体力が必要で
一日延ばしにする内に
どんどん ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8204)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
枯れ枝。- 梓ゆい自由詩515-5-4
なんだか- 殿上 童自由詩11*15-5-4
モザイクのかかる鼻だ- 北大路京 ...自由詩415-4-30
オレの歌がカラス避けCDにされている- 北大路京 ...自由詩915-4-30
迷子のうた- 梅昆布茶自由詩15*15-4-29
八重桜- 殿上 童自由詩13*15-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩23+*15-4-26
ビルが朝陽に囓られるとき- イナエ自由詩17*15-4-25
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩20*15-4-24
_ダンサー- 生田 稔自由詩215-4-24
金属探知機が首を傾げている- 北大路京 ...自由詩1015-4-23
ビュッフェ- 生田 稔自由詩315-4-22
地図- 梅昆布茶自由詩1215-4-22
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
梅俺杏桃桜の順で君から遠い- 北大路京 ...自由詩715-4-21
一群- もっぷ自由詩415-4-20
檸檬- もっぷ自由詩515-4-20
八重桜- 殿上 童俳句6*15-4-19
愛かマグか- もっぷ自由詩615-4-19
あしたのりんご- たま散文(批評 ...14*15-4-19
あの火、- atsuchan69自由詩7*15-4-19
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17
自己主張- イナエ自由詩16+*15-4-16
ビバ、老眼!- 夏美かを ...自由詩36*15-4-13
花見- 殿上 童俳句5*15-4-12
あたたかな詩は- もっぷ自由詩415-4-9
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9
【_断捨離できるか_】- 泡沫恋歌自由詩22*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8

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