なぜこんな時に扉を叩くの
花瓶に花の活けていない
美味しいお茶のあてすらもない
ましてや椅子は一人分
花なら持ってまいりました
お茶の用意もしてきましたよ
あなたの部屋の電気ポット
....
○
喪失 は
まとわりつくのだ!
○
おぎゃあと出現し
A 何をすべきか・・・時代からの問い
B 何がしたいのか・・・自身からの問い
C 何ができるのか・・・生存す ....
石の原野に青い花が咲いた
石っころたちが拍手喝采
泣いているものまでいた
青い花は揺れる
風に愛されて
青い花が揺れる
土地の熱い吐息に
ちっとも淋しくない青い花
本当にしあわ ....
絵ハガキ
古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
予感ではなく、確信である
わたしは未だアイデンティティークライシスであると
そう、最期のときまで
カーテンを開ければ あたり一面銀世界
「朝食食べたら、雪だるまを作ろう」
ホストファーザーが誘う
「えっ!でも私会社に行かなくちゃ!」
「えっ!何を言ってるんだい?こんな日に会社に行くバ ....
石っころよ
名を持つ花たちよ
シャンデリアから60Wへそしていま
(メタファーたちの淋しさ)
カメラと書かずに写真機と書いて
あるいは歓迎される、そのこと/ものの意味
誰が選べたのか立 ....
ときどき神さまに聞いていると知っていましたか
あれもこれもどうしてなのかなと、なぜですかって
このことはどうか
耳元に聴いてください
記述として
わたしには友達がいるということ
助けて ....
風尽きてかなしい凪の闇のなか夢を忘れてしまいたくなる
言葉を編み
視線を編む
少しは暖かくなってくれたかな
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ....
栗色のたてがみをなびかせ
どこまでも駆けて行く
その凛々しい姿どこまでも
草原の果て 日の昇る場所
おまえは駆ける 駆ける
休むことを知らない
この大地をどこまでも
おまえはひとり駆けて ....
先ほどから気づいているあの水の滴りは
何処から流れてくるのか
しんとした部屋にただ流れ続ける
Cの音の繰り返し
水道管のなかを流れる
貧相なうつくしい靴音
小川か、ドブか
裏町の溝か、
....
元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出{ルビ遥遥=はろばろ}{ルビ響動=とよ}む
元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出晴れ晴れと詠む
薬指惹きつけられて迷い込みみそ一文字の迷路くるくる
いつの日も
夕日は、約束に似ている
すっかり、
日が落ちるまで
果たせなかった約束をかぞえては
また、
あしたに賭ける
ぽつりと、残された
オレンジの雲は
あしたへとつづく
....
コーヒーの冷たいものを冬に飲むわたしのつむじは左巻きです
浮気なGigiをききながら
ホットワインで、邪な心をたぎらせる
どうせ凍てつく空気に見透かされるのだから
*YouTube 浮気なGigi(加藤和彦)
http:/ ....
赤子胸いっぱいに燃えている
今年も届いた母からの小包
まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた
チェックのワンピースやミニスカート
その下には
ハロ ....
閏が来るたびに先延ばしのかなしみがある
一日の重さが微差とはとても思えないほどの
骨には痛みを伴って、こんな冬の日
そとの曇り空の下へ行ってみようか
たとえば、
あの児童遊園
ブランコ ....
あと二日で暦の捨て子となります
アラームをセットして
歎いてみようかな、なんて
過剰に期待しながらいま
ケータイを握りしめています
きのうは一つだけの鍵でしか開かない
ここに看護師さん ....
花言葉は知らない
知らないで選びました
ほかには浮かばなかった
記憶のなかでそれは相応しく
焼べられて、もう
枯れることのない思い出となって
ひとり泣くだけの十二月に
その棘すらもい ....
西向いてテディと布団にもぐる夜その方角に父の墓あり
三十分電車にまかせ揺られれば宙は星星ケチらないのに
父さんの部屋の片づけしていればあれもこれもみな形見ばかり
渋谷駅ハ ....
雨が降る外でじゃなくて部屋のなかそのなかに居るたぶん心に
灰色の脳細胞に時々はもう栄養をあげたくなくなる
お財布にいつもお札はないことに慣れてしまってそとは晩秋
この音も ....
きょうという日に
かなしくて
きょうという日は
きょうだけだけれど
きょうという日は
いつでもよい
きょうという日
と書くけれども
紛らわしいよ、暦のせいで
きょうという日に色眼 ....
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ....
とある娘に、とある感情をいだき
とある表情に、頬を赤らめる
とある私
振り向いてももう見えない
あれは何だったのか
過去への置き土産
もう見えない
思い通りのストーリー
作り上げた この
解放感 なんて
素敵
だって いらなかったから
探していたの
....
乾いた風吹き抜ける頃
地平線の向こう側を想う
手を伸ばしても届かない
叶わぬ夢のような
湿った風とさよなら
水平線の向こう側を目指す
願いはどうしても届かない
最初から諦めてる夢のよ ....
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