ななめの線は おめめ
口が にっこり
点は よだれ
いや 指って事で
心 って
にっこりマークみたい
コンロの上に鍋があって
コトコトと
音 って
お料理しているみたい
....
美しい指を
持つものがおりました
絶望の夜
静かに瞬く
光と光をつなげて
星座をつくりました
美しい指を
持つものがおりました
歓喜の朝
深く広がる
闇と闇をつなげて
瞳をつ ....
目覚め
悪意が芽生える その刹那
化粧
七色の砂嵐は旅人の死を覆い隠す
時は
ナイフのように刻みまた削る 皺を 記憶を
残された心拍数を
図書館で
昼過ぎまで文字たち ....
野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている
/かけとび
あやとび/
/ステップとび
去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った ....
硬い言葉はとんとわかりません
あたしがふにゃリと笑うと
ふざけてると叱られる
人はことばに操られ言葉に縛られる
自由が奔放にきりかわる
社会人なのだから
あだしが。 ....
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない
他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ
雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後
無風、時々背中
....
真綿のような
雲の上で昼寝をしてみたい
バラのしきつめた道を
歩いてみたい
日本一周をしてみたい
世界一周をしてみたい
日本三大珍味を食べてみたい
世界三大珍味を食べてみたい
....
女神様よ
出てきてくれ
孤独な戦士は
もう我慢できない。
生きるための水を
与えてくれ
生きるための勇気を
与えてくれ
気まぐれ男の
さるしばい
オーマイゴット
自由の女 ....
もはや逃げ場はない
追い詰められた
袋のねずみだ
1万円が入った財布に
レシートの山
白ナマズの指
ロックがなくちゃ
やってられない
行き場のないホームレス
水々の声をきいたことがある
うめきに似た
くるしげな
声にならない
声になるまえのだれかの
花々の声をきいたことがある
....
少しずつ
剥がれてゆく日常
面の奥に隠した感情は
熟れきった果実
触れてしまえば朽ちる
それを知っていても
進む以外の選択肢は無く
今日も偽物の真っ赤な唇で笑う
....
樹木の幹を截ち割って
樹木がうまれてくる
ひとを截ち割って
ひとがうまれてくるように
*
きょだいな
ウ ....
ふりそそぐ朝を受けての
アニヴェルセール
距離を計りかねる
目蓋の矢が抜けぬ
スペシャリテ
平静そんなんでもなかったりして
君の白い首筋に
(ひどくエロティック!)
東京を願い ....
八重桜
そこで枯れていくのか
{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で
調子が悪いと
皆が優しく
してくれる
愛情がある
泣きたくなる
泣けない
自分の与えられた使命を果たす。
声をかけられる。
自分の数々の罪を悔いる
神様助けて下さい。
憐れ ....
年を取るにつれて
楽しみより苦しみが
多くなる
悪行の数々による
罪の意識
重くのしかかる
外も歩けず
食べる事ばかり
水泳でもしよう
心身ともに鍛えよう
太く短くは誰にでもできる
ようは細く長く
少しの休養があっても
いいではないか
資格をとる
哲学を勉強する
聖書を読む時間が欲しい。
がむしゃらに働いた
もう年なんだ無理が効か ....
北の国で少女は
歌を集めて翼を織った
旅してゆきたかった
生ぬるいかげろうの季節に
歌はそこら一面で摘まれ
籠のなかでちいさく鳴いた
迷子になったひよこたち
草原を季節風が ....
{画像=120429092044.jpg}
言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
アメリカンドリーム
夢は大きい
100億ドルを手にして
世界をまたにかける
ろくな奴が近づかない。
いい人が遠のく
外身だけよくなり
中身は崩壊する
お金は貯めるためでなく
....
雨の降る
停車場
傘を持つ
女の子
赤い靴を履き
寒そうにして
じっと待っている
そこに太陽の様に
まぶしいバスが来る
パパが降りてきた
腕にぶる下がって
頬を赤らめ ....
無重力空間
美術館で紅茶
時間も止まり
映画館で泣く
庭の木々
池の鯉
鹿威し
活け花
ヒチリキの声
桃の匂い
白い壁紙
星の瞬き
茜空 茜雲 茜風 茜夢
とどかない 祈りはどこへ
神さまの知る処へ
いつか失くしたもの
取り戻せる日は来ない
大きさを知り 涙ぐんだとて……
何よりもほしがる子どものように
ただほしがっ ....
死
殺
奪
憎
嘲笑
騙す
嘘
試す
無視
暴力
罪
取立て
この世の終わりに
思うこと
人を愛する事は
人を大切にすること
優しさ
笑顔
生きる事
苦しむ事
互いの幸せ
天国への階段
謙虚
感謝
好き
嫌い嫌い嫌い
嫌いになれないくらいに
あなたが好きだから
やっぱりすごく嫌い
なんだか癪にさわる
もっと全力で
私を好きになってほしいから
鏡 ....
死ぬ間際の鳥は
自分の翼をハサミで
切りはじめた
もう飛べないように
だれとも会わない
だれとも話さない
だれとも交わらない
だれとも遊ばない
毎日機を織る
着物を作る
飲 ....
メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて
それがあまりにも{ルビ酷=むご}いと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押 ....
遠い思い出
青い海
浜辺でお昼寝
鯉の甘露煮
砂だらけのシャワー室
赤い車
もう戻らない
ふたりの時間
刹那花ひらり乱れる春の風 脳裏かすめる君の幻影
週末は桜吹雪になるのかな君の簪姿を見たい
桜散る頃に逝ければ葬式に付き合う子らも寒くなかろう
満開の桜の下に捨てられる悪い ....
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