壁に掛かった能面たちは
電灯に照らし出されると
生き返る

幼い子には
能面たちの話す声が聞こえるのか
じっと見つめ後ずさりする

激しい風雨の夜は
般若面が半開きの口の奥で
歯を ....
陽が沈むころ
コウノトリのコウちゃんは鉄塔に帰ってくる

ねぇ、コウちゃんいてないわ……。
洗濯物を抱えて二階から降りてきた妻がいう
鉄塔のてっぺんで夜をすごすコウちゃんは、まだ三才
個体 ....
石っころがなみだできずにいる
こんなに乾いていても
空よ、いま降ってくれないか
一行の意味を問う
わたしのために
三十度以下になることなく過ぎゆく体くるわす夏のアパート


朝夕の秋に出会える日のありて自転車よりも靴を選ぶ日
トイレに駆け込み排便する
ああ、すっきり!
尻までしっかり手を伸ばして拭き取った後
レバーを下げれば
ばい菌まみれの そのおぞましい物体は
あっという間に流れ去る
そのうち臭いも消えるだろ ....
優しさがモニター越しでも泣いた日を懐いて今でも生きている私  
心が凍えそうな夜

カレーなんだな

みすかしたように、カレーなんだな



 
痙攣も一つのちいさき愛なるか吾が身ふるわせ何を告げたし


三歳がみあげしきみはいまは骨あおぞらならばいま秋立ちぬ


春の日の嵐ほどにも鳴らぬまま秋風ゆきぬ手荷物もなしに


そと ....
見えない風を捕らえたとき感性と繋がる
探し物はやはりあるべき場所にあり

行方知れずは僕に存在した

tabooとされる亡骸にくちづけて

くちづけての此の地の温もり

はぁーとため ....
彼女の名は、るーしー。
る の 文字の書き順で 自分の頭のネジを
くぃと回すと、しーと、清いものが流れる


彼女の姿は、蛇口
流転の物語の筋道を たくわえていて
ひつようなだ ....
〇に産み落とされたきのうが
まだ未熟児のうちに、あ、
(ママがいないママはどこ
届かない「あ」、

あの頃、にはコインロッカーで暮らす
「1」の話が電車の網棚や
あるいは座席、足元
あ ....
待ち遠しかったことって
あっという間に過ぎる
一秒よりもすばしっこく
粘着テープ先生からなんの哲学も

学ばずにゆるさない、それは
断然ゆるされません、
からの逃げ足早く
(そのコツい ....
貝殻になって
砂浜で美しく暮らそうだなんて
夢を時々みては波に
叱られているよ

こんなあおいなか
住まわせてくれている
地球に返しきれない
恩をいったいどうしたら

じっと海の底 ....
ビリジアン



青みがかった緑色
鮮やかなビリジアンの色見本に
忘れていた記憶を取り戻した


ビリジアンが青色だと思っていた


その主人公は耳が聞こえず
声も出せず
 ....
キレイごとが好きなのだから


避けて通るのは


錆び釘の赤い汁が淀む



ほら、そこ その・・・よ





それで

どこまで話したかし ....
 
写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
辞書は詩作するときに必需品なのですが、紙ベースのものはめんどくさい時があります。そんな時に代わりに使うウェブサービスです。目新しいものはありませんが。。。もし皆さんのよく使われているサイトがあれば教え .... 何事においても、排出する事に快感を覚える。
排泄行為は言うまでもない。
お風呂も毎日一時間以上入って、汗をダラダラ流す。
風邪をひいたらラッキーだと喜ぶ。
鼻水を出す喜び、咳をして腹筋使って、 ....
ふたりでハンカチ落としするのか 薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
淡い光の中のライト・ブルー
誰もいない湖はピーコック・ブルー
風にそよぐ花サルビア・ブルー
静かに揺れたミント・ブルー

あの広い空はスカイ・ブルー
雲の流れるままにセルリアン・ブルー
 ....
くれないの実が探されるふゆの日にもどって会いたいきみの最期に


夏ならば写真のなかできみ笑うふゆなら息せぬきみ棺のなか


泣いたって肩に置かれぬ手を想いあたらしい猫はわが手に要らぬ
 ....
十年は履き続けたか吾がブーツいのちの終わり見えてきた朝


原風景がなぜか田んぼの都会の子いつかの旅の思い出なのか


「{ルビ時間=とき}は在る」「いや時間はない」論じ合い夜明けもなくて ....
ただ待ってる何の予定も無い部屋でたとえば電話鳴るの待ってる


きみ在りし日には月並みだったねと幸福にいま謝っている


さよならもありがとうもない臨終を待つだけかなとほんとを想う

 ....
すべての望みをかなえることができないように
すべてのいのちをいきることができないように
ぼくたちはあるフレームできりとられた風景を生きる

ことばでそれらをデッサンする
どうやったら頭のなか ....
席を譲りあううちに終点            
    世の中にはあきらめの悪い男や女がいて
    失敗にもめげず研究を重ね
    ときには世間を驚かせるけれど…

昨年 クリスマスに
かがり火を焚いたシクラ ....
 
あかん!

そんなうるんだ目でみんといて

かんにん、もう降参や!



 
すっかり肩落としてる
なぜとたずねてよお願い
でもわたしきっと明かさない
隠すことでもないのだけど

疲れてしまってだから
よぎる衝動もある
時々じゃなくて頻繁なそれは
自分で決定しな ....
 5回に2回しか考えていることを言葉に出さない そういう私の上澄みを皆が好いてくれていた 淡白であとを濁さない演技で 私なりに道を極めていた 対話を悲しみでもみ消す以外の表現をまだ知らなかった 時には ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8204)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
能面- イナエ自由詩11+*14-11-19
朝の日記_2014夏- たま自由詩17*14-11-19
ヴァイオリンへの手紙- もっぷ自由詩414-11-18
「哲学ごっこ」2014.08.24_(番外2首)- もっぷ短歌2*14-11-18
浄化- 夏美かを ...自由詩21*14-11-17
優しさがモニター越しでも泣いた日を懐いて今でも生きている私- もっぷ短歌414-11-17
カレー- 殿上 童自由詩23*14-11-17
「エチュード」_2014.11.16_(一〇首)- もっぷ短歌2*14-11-16
畏怖の震えにくちづけて- 自由詩4*14-11-16
彼女の名は、るーしー。- るるりら自由詩19*14-11-15
えいえんはどこに眠る- もっぷ自由詩514-11-12
アロハ- もっぷ自由詩214-11-11
存在失格- もっぷ自由詩514-11-11
ビリジアン__/__使い古しのチューブを握りしめて- beebee自由詩23*14-11-11
重奏- 芦沢 恵自由詩18*14-11-10
撮らない- 殿上 童自由詩19*14-11-9
詩作をするときのお供- 殿上 童おすすめリ ...6*14-11-9
排出の快感- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...9*14-11-8
ふたりでハンカチ落としするのか- 北大路京 ...自由詩214-11-6
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
ブルー- 未有花自由詩12*14-11-6
「あさがお」2014.08.13_(一〇首)- もっぷ短歌2*14-11-5
「哲学ごっこ」2014.08.24_(6首)- もっぷ短歌314-11-5
「だいじょうぶ」_2014.10.15_(9首)- もっぷ短歌314-11-5
素描- 梅昆布茶自由詩1914-11-5
席を譲りあううちに終点- 北大路京 ...自由詩1214-11-4
あきらめの悪い男- イナエ自由詩8+*14-11-3
あかん!- 殿上 童自由詩17*14-11-3
しゅん- もっぷ自由詩314-11-1
引け目- 深水遊脚自由詩4+*14-10-31

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