ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー
世界平和は無理だけど
守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい
空が低くて恋のない街
蛇口から
ゆっくりと
こぼれて
おちる
透明で
ふくよかな
水の
躍動よ
掌を
舟 ....
泣いちゃいけないよ
って言わないで
俯いちゃいけないよ
って言わないで
言ってくれないから
泣いている
言ってくれないから
俯いている
雨降りお天気は
きょうもお元気
街に ....
町が痛いの、知らない風が吹いている
出てゆけって聴こえる
おまえの居場所じゃないぞって
いま、一人で泣いてる
死にたい気持ちが少しある
、紫色のスターチスを3本買ったよ
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。
姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。
煮ると焼くしかない僕のレパートリ ....
砂地にのびる
影法師
不機嫌な男みたいに
息苦しくて
湿っぽい
気圧が下がってる
きっと
嵐の前触れだ
....
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都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた
1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
子どもの頃
大縄跳びが苦手だった
自分の順番がきて
入るタイミングを計っているが
なかなか飛び込めなくて
戸惑っていた
後ろから
早くと背中を押されて
飛び込んだら
いつも縄を踏 ....
おいらの悲しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ
おいらの悔しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ
おいらがひとのために歌うのをきいたのは、おまえだけだ
去年もあのチョコ売れ残っていた
春の野がどこまでも遠いこの{ルビ病室=へや}できのうさくらが終わったと知る
この年のさくらも終わりわが{ルビ病室=へや}はたとえようのなく北東を向く
春風が知らずにすぎる向きに建つ ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜
漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
....
緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います
墜ちたら死ぬのさ
飛ぶしかない
飛ぶしかない
それが僕の一生なんだ
....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた
いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
フルーチェを作った
冷蔵庫で冷やして
お風呂上がりに
娘と二人で食べた
フルーチェのメロン味が
美味しいねと娘がいう
幸せというのは
....
ひとりでメソメソ オーケー オーケー
ひとりでプンプン グッジョブ グッジョブ
ひとりでゲラゲラ いーんじゃなーい
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う
宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える
世界中で一番明るい列島
誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ....
「意志の物理的力」よりも、やっぱり、
「心細くなった猫」の方を読みたいかなぁ。
「再生」は、
「蘇り」よりも積極的だ。 と、思いつつ、
「捨てたものは拾うな」を手にはとったが、買うほでもない。 ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった
富士子ちゃん?
えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜
コップのフチ ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる
「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
シャボン玉一瞬だけの夢をみる
ジャンケン ポン
鬼だー! 隠れろ!
春の鬼ごっこ
小さな女の子たちが隠れる場所を探している
木の陰へ
路地の奥へ
鬼が来る早く隠れないと……
慌てて
建築資材倉庫へ
独りで逃げ ....
君はダイイング・メッセージをのこしていたのかもしれないが
わたしは自分のことで蹲ってしまっていて
予感もあったし想定内だった
また、かい(幾度目のため息だろう)
もう同じ名ではここへ来 ....
儚そうにしているので
水をあげる
儚そうにしているので
そよ風に頼んでみる
儚そうにしているので
歌って聴かせる
儚そうな顔をやめないので
そっと立ち去る
ものかげ ....
与太話もひとくぎり
タバコくわえりゃ、そっと広告入りの百円ライター
泣いちゃうよ、マスター
これは きのう
こっちは きょう
どうしてこんなにささくれが多いのだろう
ぼくの
サキソホンから
そんな
ぼやきの声がきこえてくる
*
....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音
何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜
安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される
ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ
「僕らはこの星の火傷そのもの
剥離する瘡蓋だ―― 」
――なのに捨てきれない!
抱き寄 ....
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など
風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉など鬱陶しい
陳列棚から取り出した飲み物
黙って値段を示せばいい
すぐに飲もうと だれと飲 ....
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