正岡子規と大統領暗殺
AB(なかほど)

小説家は冗長
でいい

詩書きは
舌足らずぐらいでいい

僕は凡人だから
そう思う

横顔の印象は
全てに繋がる

その瞳が
レーニンの
ナポレオンの
イエヤスの
ジョンの
クァンゲトデワンの
シュッピルリウマ2世の
ナルメルの
J・F・Kの
横顔に


僕は凡人だから
案外どうでもいい言葉が
小さい事や
大きな事を
始めてしまったり
壊してしまったりすることを知っている


彼の作ったなにげない日本語が
知らないうちに
多くの ほんとに多くの人に
たくさんの物語を生んでいる


その横顔はどこにでも繋がる
誰にでも似ている
でも
僕は凡人だから
誰とも違うことを知っている

先生、文学ってそんなに身体に悪いのかな?

たぶん子規と彼らの間に僕らはいる




命は知らずに削られている
舌足らずぐらいが
ちょうどいい





即興ゴルコンダより



自由詩 正岡子規と大統領暗殺 Copyright AB(なかほど) 2016-09-20 19:08:34
notebook Home 戻る