かなしみのとりは
かなしみしみこむほどに ちいさなかずを 数えるように うたう
おもいはいつも一になることない
かなしみが 椎のこずえを ゆらしてる

かなしみかなしみかなしみかかな ....
悲しみの透明なあり方よりも楽しみの存在の軽さに


たちまちにうっかりうかれ浮遊するさみしさをのむホットチョコレート


そこからはおはようさまにこんにちはさよならにさよならする憎しみ ....
なにかはわからないけれど
そっとした不安が眼の前を通り過ぎる
透明な冬氷のように
固く
固く
胸を突き刺す

やがてくる冬の前奏曲が優しく
肩を抱く

働くことのない
冬の幸 ....
カラメルソースの上にかけた 
グラニュー糖よりは
洒落っ気に 溢れている

幾つもの 笑顔をまとめた パンジーが 
寄り添う角度で
甘い心に 包まれている

あれは 雨に非ず  ....
流れ星に祈る願いは自由だよね
好きなこと頼んでもいいんだよね
この内緒の涙を止めてください
この悲しさを嬉しさと取り替えてください
この現実を悪い夢だったことにしてください
流れ星に祈る願い ....
ハロウィンのお菓子を誰も欲しがらず 空腹より眠気が勝る休日には誰にも邪魔されないようにして惰眠を貪りたいむサボりたい朝も昼も夜もないただ死なないでいるためだけに摂る食事は済んだか住んだなら都になるらしいどこへ行ったって六畳一間のアパート .... 言葉に乗って空を飛んでみたい
俺はいつだってそう思っているんだぜ
忌野清志郎の受け売りではなく
これは俺自身の言葉
愛し合ってるかい
でも
コロシアッテルカイでも
なくて
空を飛んでる ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
 第二次世界大戦は未曽有の惨事で多くの人たちの心に傷を作った。単純に図式化すると、詩には二つの直行するベクトルがある。一つは、詩が実存や傷から垂直に表現されるベクトル。もう一つは、詩が言葉 .... 真夜中の合わせ鏡に血がべとりあした天気になりますように 一段落ついて
皆で 自宅に 戻った

お父さんと
お母さんと
わたし

玄関先の 蔓が伸びて
アーチのように
迎え入れて くれた

薄桃色の 薔薇の木だ

一輪だけ  ....
修善寺の源泉で
足湯に浸した
両足は
鬼の如く真っ赤に染め上がり
旅人は心に決める。

――この足で、日々を切り裂こう

娑婆の世を生きるには
時に…鬼と化さねばならぬ
が、赤い仮 ....
修善寺の蕎麦屋の座敷にて
{ルビ熱燗=あつかん}を啜り

天せいろを食した後の
油が浮いた器のつゆに
喰い千切られた、桜海老の顔

白い光の小さく宿る
黒い目玉

{ルビ茹=ゆ}で ....
家の敷居や襖の線や開閉ドアを隔てて 深い河が流れている
隣の部屋なのに、もう渡る舟の手掛かりはなくしたままだ
河の底から 十二年前に口を交わした孫の燥ぎ声が
時々聞こえてくるのが楽しみで  ....
点滅。
なんの信号を送ったのかもわからずにいる、緑色。

幻滅。
にこにこと笑っていれば不平を言わなければなんて嘘。

殲滅、
「誰の目にも映らないのはここにいないから」で完了。

 ....
起きたてのテレビで 
美味しそうなシーンを目にすると
食欲が出て来そうだけれども

辛うじて 目と指は 働いていても
内臓は 未だ 眠っている みたいだ

合歓の木に 語りかける
あれ ....
線描画のような街
おびただしい数の
妖精めいた小さなものが
家々の窓から
わらわらと現れては
空に溶けていく
遠くから煙の匂いが流れてくる
人が消えるのは
こんな夕暮れだ

背が伸 ....
見落としがちな雑草から 
逞しさエキスを注入しつつも
草を引っこ抜く 毎日だったり するけど

根がしっかりしている 雑草の代名詞は 
タンポポ
雑な草だけど 粋活きしてるヨ


蛇 ....
どろどろの味噌汁を椀ごとぶちまけた
いつものような朝食だった
突然油のきれていないベーコンに腹がたったからだ
台所の窓ガラスが割れ
誰かが小石を投げたと僕は嘘をついた
夕方になれ ....
とつぜん雲が現れる
泣けば楽になると傍らで誰かがいう
雨が降りはじめる
わが子を抱きしめていた腕がするり
ほどけてだらしなく砂を掴んだ
かなしみに浸ることはかんたんで
すべてを捨てる覚 ....
古い草は苦いって思い込んでいると右隣の若い草
からしっぺ返し食うんだペシリパクリおかんむり
の画数なら同じなのに黙々と食んでいる木曜日は
羊みたい雲がもくもくと駆けてます欠けてます月
あかりの ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
闇が近づいて
満ち潮のように
音もなく
あたりを沈める

冷たい空気に
体を震わせて
やっと夜に気づく

なんという 孤独だ
飽きた
なんかいろいろ飽きた
ネットでつながるより
糸電話でつながりたい
いや違う
もう糸電話の糸すら切ってしまいたい
ケータイのゲームより
缶蹴りしたい
行き先のわからないバスに乗っ ....
枝豆やあっけらかんと生きており わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ....
ひと時として 
同じ瞬間を生きていない 私達だから

気持ちが変わって行くのは 
必然かも 知れないけれども、

悪しき風に 変わらんことを、
と 戒めたりもする。


口角を上げ ....
私はさかなをかく。
私はさかなはかかない。
さかなのなかを私はかく。
さかなを支える骨の内部を流れる
熱い海の流れを。



塩焼きにされた秋刀魚にかぶりつく、
がり ....
芸術性の優れた天才の中でも
詩才に優れた天才は
最も普通の人間に近いと思う
普通の人間の悩みを
言葉という形にしてしまう

詩才に優れた天才は
誰よりも普通の生き方をしている
それでい ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しみの透明なあり方- るるりら自由詩815-11-2
悲しみの透明なあり方 - 阿ト理恵短歌12*15-11-2
- レタス自由詩2*15-11-1
「ばいばい」の形- 藤鈴呼自由詩1*15-11-1
雨降りの真昼に- もっぷ自由詩615-10-31
ハロウィンのお菓子を誰も欲しがらず- 北大路京 ...川柳415-10-31
昼餉(弁当、御握り、イモサラダetc)/即興ゴルコンダ(仮) ...- こうだた ...自由詩4*15-10-29
君と空を飛ばないと死ねない- ゴースト ...自由詩5*15-10-29
心臓の検査- ふるる自由詩20*15-10-29
戦後詩を現代に読み直す際の留意点- 葉leaf散文(批評 ...415-10-29
真夜中の合わせ鏡に血がべとりあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌315-10-28
おばあちゃんが咲いた- 藤鈴呼自由詩2*15-10-28
鬼ノ涙___- 服部 剛自由詩515-10-27
海老の目- 服部 剛自由詩315-10-27
核家族- 為平 澪自由詩815-10-27
今日になって。/即興ゴルコンダ(仮)投稿.83- こうだた ...自由詩3*15-10-25
サンドイッチ- 藤鈴呼自由詩1*15-10-25
線描画のような街- カワグチ ...自由詩315-10-24
距離感- 藤鈴呼自由詩2*15-10-24
苦い昼- アラガイ ...自由詩9*15-10-24
みちのり- かんな自由詩9*15-10-23
苦い昼/即興ゴルコンダ(仮)投稿.82- こうだた ...自由詩3*15-10-22
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩28*15-10-21
ひとり- ガト自由詩7*15-10-21
秋る- ガト自由詩11*15-10-21
枝豆やあっけらかんと生きており- 北大路京 ...俳句415-10-20
ウータンクラン- イシダユ ...自由詩715-10-20
衝撃- 藤鈴呼自由詩3*15-10-20
もえるうみ- あおい満 ...自由詩19*15-10-20
天才詩人を洞察- 陽向∮自由詩3*15-10-20

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