船をまたぐ
昨日より長くなった分だけ
自分の脚に目盛を入れる

円盤のような声で
おしゃべりをする少女たち
そのフードの中には
いくつもの星が散らばっていて
誰も知らない星 ....
きつねの師匠が言いました
この道はきつね道
とても厳しい道ですよ
きつね道を行くものは
みんないつか死ぬのです
脳が退化し
便や尿を垂れ流し
胃に直接流動食を流し込まれ
喉に穴を開けら ....
彼等は天使なのだから自由に降りてくる
ひとは誰も彼等の姿を見ることができない
彼等に思想はない
彼等は天使であり善でも悪でもない

天使は通り過ぎる
ありとあらゆるものを刺し貫き ....
万華鏡の街は 
おとなのものだから、

子供はずうっと背中丸めテレビゲームして。
僕はそう思う

電脳スペースの揺り籠のなか見る夢はいつも
空腹の味が奥歯に染みて 眠れないなら、朱いめの ....
誰かいま喧嘩売ってこないかなと思う

オンラインゲームのなかで

アバターとか



詩集とはエロ本のことだ

構えんで

難しい顔をする必要はなく

ただそこに写真よりも ....
愛しいと綴らぬ代わり
速達で、と告げましょう

思い煩うこころに替えて
所在の分からぬ神様に
祈りましょう


微かに雪の匂いのする声は
幸福の理由に充分すぎて
零れる音色が
深 ....
針葉の青に誘われて わたしが森に這入ると
ここにも あそこにも 木が立っていて

空からくる陽を 受けとるために
木々は あちらこちらに 枝を伸ばして
地面に影を落としていた

一本の木 ....
日本にはクリスマスはあるんですか
にぎやかな問い
わたしは答えに躊躇する

彼等のそばに
キリストはある
わたしのそばに
キリストはいない

うん
あるよ
プレゼントたくさん持っ ....
神様が生まれた日に
僕は自分の始まりについて考える

蝋燭の炎がゆらゆらと時を刻み
その身体を縮めるようにして
わずなかな明かりを灯している


神様が生まれた日に
自分の存在以外に ....
両手いっぱいに
林檎を抱えている人がいた
あんなに抱えて
きっと林檎が好きな人なのだろう
僕は右手にひとつの白球を持って
王国をつくりに帰るところだった
君が空から消えたと聞いて
もう三十余年さ
地上はまるで神なしで
生まれた者達の展示会場
ヘイ! ミスター
いたいけな子供達からの
手紙は今日も届いているか?
でもそれは教科書みたいな文体 ....
学生のころから
よく行くとんかつ屋さんがあって
久しぶりに行ってみたら
お昼時を少し過ぎていたのに
待合の椅子もいっぱいに
さらに立って並ばなければいけないほどだった
良心的な値段と
カ ....
ねこねこは
きらきらのほしがまいおりたまちのなかで
うきあしだってくるざっとうをみおろすのが
すき
ほわいとくりすます
という ひびきが
すき
それは
あのひとの
てのひらに
にて ....
(今日の日付をつぶやく)
灯台の未来
石段の螺旋をおりていく
水平線はかすかに騒めき湾曲している唇だ

防波堤を渡り
砂浜へと呼吸を滑らせる
ヨットの帆は風に膨らみ
反転した星のように ....
囲炉裏の奥で、痛い痛いと泣く少年は、
真っ赤に水ぶくれしている。真っ赤・・・。

ああ
真っ赤に染まった朝もやの中で、
翌朝、光るものは電車だ・・・電車。

電車の足は、何故、少年なのか ....
「こんばんは今日も皆さんと一緒にポエトリーリーディングをたしなみたいとおもってやってまいりましたモリマサ公です。
 ひどい世の中ですね、傷ついた心を癒すため詩をかいても、書けば人を傷つける。そんな詩 ....
パパ
と呼ばれる片仮名の
透き、とおされた、Aの、欠片の
代名詞とは
呼ばないでください
ゆめゆめ
呼ばないでください

Aは意思を持ってパパとしてあります
それはパパです
パパは ....
仕事帰りの人々がため息まじりにぞろぞろと
スクランブル交差点をわたり渋谷駅へと吸い込まれてゆく

18時20分

パチンコ玉なった僕は
ジグザグに人と人の間を{ルビ縫=ぬ}ってゆく

 ....
         瓶   瓶
         を   を
         覗   覗
         く 鏡 く
        と  は  と
       中   刃   中
 ....
鬼のいない鬼ごっこを
弟と久しぶりにした
記憶の中ではまだ
幼いはずだった足音が
いつの間にか大きくなっていて
少し誇らしげだった
何も追いかける必要など無かったのに
大勢の人の ....
使いさしのぽん酢を放り投げている 鶏を煮込んだ空は匂うよ

唇が割れてる貴方を想い出しぽん酢の壜に「ごめん」と書く日

ふくよかな犬ばかりいる食卓に黄色いラベルのほがらかぽん酢

ぽん酢か ....


見渡す限りの
どこまで行くつもりなのか
いつも走りながら
喚き散らしていた男は
もう死んだ
幸せに
死んだ
初出:
ウエノポエトリカンジャム3 公式パンフレット「Iu(イウ)」(2005年夏)
(http://www.upj.jp/)
「詩なんかよく知らない人にネットの詩について伝えるメッ ....
朝だからね
力入らないけど
別れ話したのだ
昨日から


私小説に近い
ほんまに
なのにちがう

本当に色々
話したんだ
すわって
ねて
パン食べて
いってらっし ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
ガラス張りの大学に入り受付をすませると
演劇スタッフの君はにっこりと僕を迎えてくれた

小劇場に入ると
舞台上に寄り添って並ぶ幾本もの木の幹の間で
若い役者達はふざけあい談笑しながら開演の時 ....
詩はなぜ売れないのだろう?多少とも、詩に親しんだことがある人なら、このことを考えないはずがない。なぜなら、詩は、もっと売れていいはずだからである。
詩は面白い、詩はカッコいい。小説や、芝居や、音楽に ....
赤と緑が
美しく共存する

いつからかクリスマスのシンボルとして
家々に飾られるようになった
花を守るために
葉が変化したという


赤い花苞


この世界には
今も ....
軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
追いかけている背中は
とても遠いもので
積み木を崩されるだけが
この街のすべてじゃない

あなたを追いかけているようで
僕に追いつきかけている
手をのばせば繋いでいるようで
もっと違う ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の円盤- たもつ自由詩1305-12-29
きつね道- チアーヌ自由詩305-12-28
蒼白の天使- 佐々宝砂自由詩9*05-12-28
和泉_誠- 便乗鴎自由詩6*05-12-28
NOTE_BOOK- 馬野ミキ自由詩16*05-12-28
春の旋律- 銀猫自由詩16*05-12-27
- 馬場 こ ...自由詩1005-12-27
Merry_Christmas!- umineko自由詩3*05-12-25
神様が生まれた日に- ベンジャ ...自由詩9*05-12-25
白球- たもつ自由詩705-12-24
ヘイ!_ミスター- 紀ノ川つ ...自由詩405-12-24
とんかつ屋さんに太った女の子- ZUZU自由詩1705-12-24
ねこねこのほわいとくりすます- 汐見ハル自由詩6*05-12-23
ゴースト(ghost)- こしごえ自由詩14*05-12-23
少年_電車- 奥津 強自由詩1*05-12-22
今すぐ要求をのまなければ人質は死ぬ/2004- モリマサ ...自由詩7*05-12-22
よーし、パパBは出遅れちゃったぞー- いとう未詩・独白6*05-12-22
「空白乗車券」- 服部 剛自由詩6*05-12-21
鏡瓶- ふるる未詩・独白10*05-12-20
- たもつ自由詩1105-12-19
ぽん酢- りっと( ...短歌105-12-19
平野- チアーヌ自由詩405-12-19
Hello----,Hello----._私たちは、つながっ ...- いとう散文(批評 ...4105-12-19
現実と奇妙にねじれた空間- 石川和広自由詩4*05-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
若き日々への憧憬- 服部 剛自由詩4*05-12-18
詩についての雑感②- 窪ワタル散文(批評 ...9*05-12-18
ポインセチア- ベンジャ ...自由詩5*05-12-18
ホワイトアウト- 銀猫自由詩24*05-12-18
東京群青- 霜天自由詩805-12-18

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