透明水晶の信号柱から
七つ先の林道をかけあがると

ずいぶんと見晴らしの良い高台に
ブナの木が一本立っている
木の実を転がしながら

その細い林道をしばらく行くと
もう帰ってはこれない ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
もしも今生きている地球が

4つ目の地球だったとしたら

わたしは・・・


『4つ目の地球』


次元上昇だとか

別宇宙だとかに興味を持っていた君は

一冊の本を読 ....
ドイツへ行って
ビールをのもう
赤い自動車に乗って
ブティックへ行こう
表に出れば牛乳車が
ガタガタ
砂糖壺の中の
小人が踊る
占いの絵に見入り
ブルブルビユン
ペラペラシュパー
 ....
6本目の指が
映っていないじゃないか
いつもその指で
現実と幻想の結び目を
引き寄せているのに

鎖骨のあたりの鰓が
映っていないじゃないか
いつもその鰓で
言葉にならないガラク ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
皆とサッカーをして遊んだ
ボールをまともに蹴ることなんて
高校の体育の授業以来のことだ

息をぜいぜい荒げながら
俺は必死に土の上を駈ける
全力疾走でボールを追う

だが日頃の運動不足 ....
ミミという女の子がいて
今もどこかで生きています

彼女は
ゲームセンターのUFOキャッチャーで
お母さんにキャッチされ
取り出し口から生まれてきました

生まれたての彼女は
背 ....
日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭

話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした

午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
ニューロンの地下道を
何度も行き来して
シナプスのエスカレーターを
ノルアドレナリンなみに昇り降りして

君の行方を捜していた

視床下部から垂れ下がる
独善的な案内板は
劇的な ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
いっそのこと
壊れてやろうかと思ったのです

午前8時20分 正確には午前8時19分49秒
あなたは怖いものでも見るような目つきで
私を見ると言葉でない何かを叫びました
それから物凄い ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
聴こえる。


聴こえる。


解る。


これは、君の音。


―ウォーム・ウェイブ―


はじめて、綺麗だと思った。


夏の海は嫌いだった私が、


は ....

ポストには請求書ばかりが届き
携帯電話の受信フォルダは
迷惑メールでいっぱいだ
履歴書を書けば誤字脱字ばかりで
修整液はとうに使い切ってしまったし

紙屑ばかりあふれる部屋で
どう ....
向こう岸のビルの群れ
肉色の雲の腹がひろがり
黒い飴色をした東京湾が凪ぎながらゆれて
高速道路が時間のように巡っている
血だらけな手も足もたくさんあるのよ
あたしたちみんな輪郭を共 ....
行き先も知らない船から
紙テープを投げて
わたしは今日、生まれよう
別れを告げるために投げるのではなく
離れるために切れるのでもない
風に大きなループを描き
旅立つために

    ....
 
あなたがブリキの本を開く

かつて繁栄した都と
路地裏で生き抜いた猫の
長い物語が始まる

朝から駐車場を壊す音がする日
僕は電柱を売りに出かける

どこか遠くで
孤独に電柱 ....
{ルビ鳴家=やなり}という言葉よりさきに
ラップ音という言葉を覚えてしまった。
部屋の片隅なにもないところで
ごく局部的に温度が上昇または下降し
はっきりと物質化したエクトプラズムがあらわれ
 ....
私は疲れていました
致死量の仕事を終えて
自宅に帰り着いた2時
夫は先に眠ったようです

机の上に塩むすび
豚の生姜焼き
キャベツのサラダ
豆腐とワカメのみそ汁
レンジで温めると
 ....
ある人は
足取り軽く
またある人は
ズシッと重く

それでも会場へ向かう
人波
オルゴールは卑怯だ
どんなに興味のないJポップも
いや時には嫌悪する曲でさえ
オルゴールで聴かされると何だか癒されちまう
職場で休憩室に行くとオルゴールがエンドレスでかかってるから
おかげで ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
{画像=080717222534.jpg}

         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
明日で一学期が終わるので
仕事用のパソコンを持って帰る
念のため個人データはすべてロック
ああ、重い重い…肩が外れそうだ
エスカレータ登ったら
電車 行っちゃったよ く、くやしい
肩が痛い ....
湖にボートで乗っかり
ゆっくり漕いでいく

メロンゼリーを思い出す
地球の穴にメロンゼリー
ボートのスプンですくう

目の前にかわいい女の子が
座っていたらいいなあ
僕が冗談を言って ....
コップの中に
朝が残った
醒めきらないままの
水を分けあって
ぼくらはターンする

魚のかたちをして
水がうごく
きらめき降りそそぐ
夏のはじまり

ゆっくり水際を
泳いでゆく ....
おなじすなをさわっている
別の数を言うから
涙がでるだけ
目を見て。 それか
目を閉じて。
見渡す限りの砂場で
雨が降って
いたとしても
同じところにいる、
それだけで
掘ったり  ....
雨は降らなかった 猛暑だった
埃っぽい早朝だった
突然のはげしいノックの音に眼をこする
ふあい なんか事件っすかあ 立ち上がりながら
生あくびひとつ 鍵は開いてますよお
次の瞬間 ドアノ ....
風はそよいでいる
海を山を野原を高原を

そして丘の大きな木の下で
鍵盤にしがみつく青年をみつける

ピアノを奏でようと必死だが
しばらくみつめても音は出ない

風は額の汗を拭い
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「迷い森」- ベンジャ ...自由詩4*08-7-22
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4つ目の地球- セルフレ ...自由詩108-7-22
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- nonya自由詩5*08-7-21
なかったことになにもならない- 小池房枝自由詩2008-7-21
転ぶ悦び- かいぶつ自由詩8+08-7-21
_ミ_ミ_- 吉田ぐん ...自由詩1908-7-21
休日- 小川 葉自由詩708-7-21
- nonya自由詩5*08-7-20
環情線- Rin K自由詩37*08-7-20
目覚し時計- nonya自由詩22*08-7-19
君のかげふみ- Rin.短歌25*08-7-19
ウォーム・ウェイブ- セルフレ ...自由詩3*08-7-19
花と戸棚と着信音- 吉田ぐん ...自由詩1808-7-19
ミーミ- モリマサ ...自由詩12+08-7-18
冬の港で生まれた- たりぽん ...自由詩24*08-7-18
物語- たもつ自由詩508-7-18
鳴家- 佐々宝砂自由詩908-7-18
つかれてしまいました- 木屋 亞 ...自由詩6*08-7-18
成人式。- 長谷川智 ...自由詩4*08-7-18
オルゴール- 新守山ダ ...自由詩308-7-18
いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
心の雫- beebee自由詩19*08-7-17
夏蚕- 西日 茜自由詩19*08-7-17
- ふるる自由詩10*08-7-17
一瞬の夏- yo-yo自由詩11*08-7-17
すな- かとり自由詩16*08-7-16
給水制限の朝(Mr._チャボ、正義と友情と愛とナントカと)- 角田寿星自由詩708-7-16
風と青年- かとう ...自由詩508-7-16

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