宇宙が
ほんとうにあるとして
その一番果てに
宇宙の端から端まである
途方もなく巨大な滝が
流れ落ちているとして
そんな
宇宙の果ての滝を想像しながら
いま
おれはカ ....
水在らあらあ氏 「最果て」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=123658
私はネット上にあるさまざまなサイトに自分の詩を投稿している。それは、いろい ....
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
財布には845円しか入ってなくて
そのうち5円玉が3枚入っている。
その他には、入れっぱなしになっている
何軒かのドラッグストアのポイントカードと
特典がついているのかいないのか分から ....
はやい
から
きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
よほど
苦しかったのか
あなたは
泡をはきながら
空高く水面へ
浮かんでいった
えら呼吸が
苦手なわけでは
なかったが
ときどき
疲れてくると
肺呼吸してしまう
悪い癖があ ....
梅雨の合い間に晴れた空
光が大地に降り注ぎ
静かな時の始まりか
風も涼しく穏やかに
白雲浮かぶ青い空
豊かな緑浮き立たせ
夢見る時の始まりか
心鎮まる和やかに
畑の作物採りに行 ....
真っ赤な帽子をかぶって
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから
彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに
くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
おやつを我慢しては 花火を買った
刹那の輝き 一瞬の煌めき
向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる
緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
きしむ音がするので
地面を見ても
虫が死んでいるだけで
何がきしんでいるのか分からない
きしむ音がするので
遠くを見ても
「きしめん」の旗が出ているだけで
何がきしんでいるのか分から ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
カメラが置き去りにされていた
ウコン色の砂の中に
捨てられたように
置き去りだ
ずっと地面を見つめて
語りかけている
それを受けて砂がサラサラ応える
秘密の地下室が
永遠と機械を組 ....
{引用=
あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった
せめて この夜は
星巡りの旅をして
遠いあの人に
逢いたい
かなわぬ願いの上にも ....
腕を虫が登ってくる
ウデムシ
ウデムシ
誰も助けてくれないの
誰も助けられないの
よく見ると
サイに変わった
小さなサイ
その後からカバ
メルヘン?
腕を虫が登ってくる ....
畑の真ん中に残された僕
両腕は 真一文字に棒の様
関節なんてありもしない
足は土の中 固定されてしまった
この場所が全て
スキップなんて夢なんだな
山が遠い 空が高い
棒の腕 ....
季節の針は梅雨ど真ん中をさし
天気も梅雨らしい重たい空を示す
しとしとと溜め込んでいた湿気を
吐き出す雨は降り止む事を知らず
と言う風に全てが予定通りに進めば
なんとなく安心できるの ....
キリンは新婚カップルの取材を担当した
ツルとカメは生き証人として
動物園の歴史を書いた
シロクマは環境問題に
ゾウは動物虐待の実態に
鋭い論調でメスを入れた
羊たちは眠れない子供のために
....
いもうとを 見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて
いもうとを 見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで
やあ ....
グスターフは 静かに 時を 待って いた
湾口の 砂州は 彼の ふるさと で
きょうは どうしてか
鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった
お ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった
その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
ときどき妻が
キッチンの引き出しの中をのぞいて
笑っているのはなぜだろう
中をのぞこうとして近づくと
あわてて閉めて私を追い払う
みんな眠ってから
トイレに行くふりして
開けようとした瞬 ....
わたしたちのうえに空がある、その水に浮かぶバラのように、
ほたるがやわらぐと、韻律のように風がすぎていった
伝書鳩がもどらないガラスの夕刻、
そよぐ花びらのまえで、つばさをかすかにふるわすこ ....
きみの肌は何度たべても不味い
そのことを告げたらきみはさみしそうに
笑った
汗をかいた君のよるが
わたしだけのものになるから
それはそれで幸せなんだよと
いいたかったけどい ....
こんな拙い言葉では 届かないかもしれない
だけど だからこそ
あなたが視線で追った わたしの一つ一つの言葉が 一行一行が
そのまま浮き上がって 瞳を通して 身体のどこかに 直接流れ ....
あなたの言うつまらないことで
空のブルーがわらいます
色えんぴつをかじったら、
少しだけストロベリーの味がしました
あなたの笑顔で
お菓子の家のチョコレートが溶けて
それは大きな海にな ....
いっそ
この身も
空に焼かれてしまえば善いのに
『夜光雲の{ルビ翅=はね}』
こう毎日毎日暑いと
夜明けの空には
夜光雲が
欠かすこと無く空を彩るのです
....
暗闇にはだぁくんがいる
たぶん夜行性で
明かりのない部屋とか
夜中の長い廊下とかに
体育座りをして
誰かが来るのを
待っている
照明をつけないで
廊下を歩くと
だぁくんは近づいて ....
静かな言葉に騙されて
武器を売り続けた
いくつもの春を泳ぎ
疲れれば
もの言わぬ記号に似ていた
河口に人の死体が流れてくる
知らない人ばかりだった
知っていたとしても
....
兩頰に赫き渦卷書き入れつ街を往けども誰も嗤はず
不快指數高き闇夜に獨りゐて柳の枝の猫をこそ思へ
四拾弐の夏は来にけり莫迦坊の父より年嵩なりしや吾は
川ł ....
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