手帳に記されていた歌
批評子


黒き髪妻は鏡を見入るなりわれは灯火に書を見つつ

見上ぐれば肥えた雀が並びけり春の弥生の散歩道

銭湯や男女子供の出入りして湯気の匂いのほのかにするも ....
レジに並ぶ
買いものかごには
陳列棚にいた
やせ衰えた犬が入っている
丸まることもできず
横倒しに細長い
耳を澄ませば微かな息遣いが聞こえ
たぶん生きているのだと思う
レジを抜 ....
こころを耕す
お日様をあびて
雨をよろこんで
実りを願うんじゃなくて

わたしは耕す
わたしを耕す
いいことばかりはなくていい
やさしさはほんのひとつぶでいい

実ったものは
み ....


そろそろ着陸する
と云うので
五人の宇宙飛行士たちは
めいめい
色鉛筆や携帯電話や文庫本やマニキュアなどをしまい
いやいやながらも手をつないで
着陸に備えた

しかしそれ ....
ごらん
きょうも
きらきらと
ゆきがふっている

まどガラス
いちまいをはさんで
そとはさぞさむいだろうに
それがうつくしくかんじられるのは
ぼくがうちがわでながめているからだろう
 ....
それから
細かく散った蒸気が窓に寄り添い
部屋の外の冷たさを教えてくれる

目を瞑っても消せないあかりがある
ここが最果てだってことはいつでも言える
手を伸ばしただけ今が伸びていく

 ....
いわゆる「イカれたポエム」ってやつを書けなくなった。
いつからかな。抗うつ剤を必要としなくなった頃からかな。
あるいは、レディオヘッドを聴かなくなってから。どっちもかも知れない。
そしてレディオ ....
僕が大病して自宅療養してる頃(体重、最低で50キロまで落ちた!)、無理して出かけた帰りの電車、
ちょっと混んでたけれど、もう体力の限界が来てて、どうしようもなく空いてる席に座ったんだ。
そした ....
ずっと不安だったんだ
こうなるんじゃないかって
分かってた

何にも覚悟してないのに
努力とか、苦労とか、してないのに
いきなり幸せごっこなんて
贅沢過ぎて
そんなわけ ....
校庭で担任の先生が
カマボコを食べ続けている
僕らのささやかな幸せを願っている
その向こうの少し遠いところには生家があって
大きな窓から僕の可哀想なお父さんが
目を瞑っているのが見える
 ....
どうやら焦燥感
と云う一種の熱病にかかってしまったらしい
くるったように息を切らしながら
朝から晩まで自転車で
ぐるぐると円を描きつづけている
進むのは
まっすぐでなければ
どこにも行き ....
 写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 .... 砂漠の中のテトラポット ただ意味のない 物達が
僕の前をうろついてる、

土が無いのに花が咲いたり
水がないのに魚が泳いだり

ぽっかりと赤に浮かぶ雲がボクを見て笑ってる

”お前の常 ....
もう間もなく第二回批評祭が終わる。
読み手として参加している人、
書き手として参加している人、
皆様、お疲れ様でした。
以前、詩の合評会でお疲れ様でした、
と挨拶したところ、
別に ....
批評とかなんとかいって小難しいことを書いたところで、どうせ底の浅さを曝け出すだけなのでそういう路線で行くのはやめておこうと思う。

結局、なんだかんだ言ったって、つまるところは好きか嫌いかなんでし ....
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
襲いかかる
おぞましき口づけ
柔肌に喰らいかかる


ハゲ
忍び寄る
ハゲ
群れなして来る
集まりて口づけ
柔肌に喰らいかかる


寄るな
離れ ....
君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと ....
おでんを
初めて食べたのは
あなたの家の
ばんごはん

半透明の大根に
皮のやわやわなちくわ
味のしみた卵
だしを二種類とるのがコツなのよ

あなたは言ったっけ ....
其の純白が
花嫁衣装の様だった


『純白般若』


祖母は
小さい頃に
骨を食べたという


焼け野原になった当時
ろくな薬も無いなか
人間の骨は万病の薬だ
という噂が ....
どうやら先日から
天井裏に
ねずみよりも大きくて
鳥よりも小さい何かの動物が住みついたらしい
夜になるとばたばたと走り回って
うるさいことこの上ない
ただ不思議なのは
わたしの真上で必ず ....
詩で食ってゆく、とは、必ずしも詩集を売ることじゃない。俳句で食ってるヒトは詩で食ってるヒトより多いけれども、それは、句集を売って食ってるんじゃなくて、たいていは俳句を教えてお金にしている。たとえば老人 .... うまい棒を並べてください
並べたいときは並べると並びます

たぶん

天国まで積んでください
積みたいときは積むと積めます

ヘブン

{引用=十万投稿記念企画参加作品}


 ....
Hip, hip, hurrahの掛け声と供に
大音量の蛍の光の歌に乗り
夜空に大輪の色を咲かせ
また、新しい年が幕を開けた

HippieでHotなきみにHit
Are you Ha ....
信号機が故障したので
シマウマがやってきて
代わりの信号になった
白と黒しかない縞模様で
シマウマは精一杯頑張った
多少の混乱はあったものの
車も歩行者もそれに従った
強いものは ....
 詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 .... 「妻と一日(ひとひ)を」 批評子

書を整理植木刈り込み春うらら妻と一日を過ごしたりけり

山の湯の朝七月も末静かに妻と出立を待つ

 ....
 清らかな冬の夜の大空
 月があくびして
 星がウィンクして
 犬は遠吠え
 猫は狂い鳴き
 どうでもいいけど
 
 ちっぽけな世界を守るため
 僕達は額に汗して
 下げたくもな ....
汽笛の音が聞こえた気がした
汽車などとうに走ってないと言うのに

空っ風が聞こえたのだろう
と思う間もなく年を越していた

この部屋が時間を止めてから
どの位経つのかは解らないが
間抜 ....
私は、子どものころからTVの自然ドキュメンタリーが好きだった。民放なら「野生の王国」、NHKなら「自然のアルバム」、「生きもの地球紀行」、「地球!ふしぎ大自然」、たった30分しかなくて不満な現在放映中 .... 今日の用事のお供は ねこじゃらしさんの詩集
ふらっとマイナー と 未来に出会おう であった。

はじめて朗読会でお会いした時の事などを思い楽しくなった。
とても日常的で 普通のようで 張りのあ ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手帳に記されていた歌- 生田 稔短歌407-1-10
愛国- たもつ自由詩807-1-9
こころを耕す- ふぁんバ ...自由詩8*07-1-9
家族制度(又は宇宙旅行)- 吉田ぐん ...自由詩1307-1-9
きらきらとゆきがふる- ベンジャ ...自由詩6*07-1-9
未来- れつら自由詩907-1-9
2年後、成人式か・・・。- かのこ散文(批評 ...907-1-9
病いが理解できない人たち- クリ散文(批評 ...14+*07-1-9
いもけんぴとホットミルク- ________自由詩4*07-1-8
遠足- たもつ自由詩1007-1-8
焦燥感- 吉田ぐん ...未詩・独白707-1-8
ポイントについて- 黒川排除 ...散文(批評 ...23+07-1-8
妄想なのか現実なのか- 一絵自由詩307-1-8
■批評祭参加作品■第二回批評祭- たもつ散文(批評 ...507-1-8
■批評祭参加作品■馬野幹への恋文- 大覚アキ ...散文(批評 ...507-1-8
クロスファイト- 北村 守 ...自由詩207-1-8
Face_2_Fake- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-1-7
鍋の底- とうどう ...自由詩19*07-1-7
純白般若- 蒸発王自由詩14*07-1-7
かまいたちを一匹。- 吉田ぐん ...自由詩1207-1-7
■批評祭不参加作品■ノン・レトリックより■この文章は古いから ...- 佐々宝砂散文(批評 ...6*07-1-7
手順- アザラシ ...自由詩8*07-1-6
*_H_*- かおる自由詩8*07-1-6
優しい日- たもつ自由詩18*07-1-5
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13+*07-1-5
妻とひと日を・・・・・- 生田 稔短歌3*07-1-5
一番搾り- 山崎 風 ...自由詩907-1-5
軽便- ねなぎ未詩・独白507-1-5
■批評祭参加作品■_WATARIDORI、または視点について ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
ねこじゃらしさんの詩について- 砂木未詩・独白4+*07-1-4

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