この間、地下鉄の中で興味深い光景を目撃した。
 小学校の2、3年生ぐらいの男の子と女の子が、仲良くシートに腰掛けていた。二人はどうやら付き合っている(!)らしく、今度の日曜日にどこにデートに行くか ....
 平均台の上を歩くみたいに、生きてる


 両の手を横にのばして、バランスをとる
 あせってはだめ
 はしるなんて、なおさら


 足もとばかり、見ている
 けど、前を向いたほうがキ ....
男のズボンの右ポケットは
いつの間にか上着の胸ポケットに繋がっていた
えいっ、と腕を突っ込めば
指先が胸ポケットからにょきりと出る
それが生きていくうえで何の役に立つというのか
試し ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
あしびきの
やまどりこっこ
こけこっこ
たまごうんだよ
ぬばたまの
よるにうまれた
くろたまご
つるっとひとくち
おいしいね
おはだつるつる
たらちねの
ままのおっぱい
みるき ....
景色に向き合って
言葉に託して 文字に興して 整理整頓
アルバムのページがまた一枚 綴られていく
たった一つしかない煌めき

めぐる めぐる かぜ めぐる
       影灯籠に映る少年の ....
ただシュールなだけじゃ
だめなんだよ と ピン
ポン玉を川に投げ込んだ
ガシャン、とガラスの
割れる音がしてオレンジ色
の玉はゆらゆらと水面
を滑っていった/みなも ....
男は十数年ぶりに平均台の上を歩いた
平均台はジャングルにかかる丸太の橋で
その下には凶暴なワニが口を開けて待っている
そんな子供のころの一人遊びを思い出しながら
晩、男はトンカツを食べ ....
「聖餐」 「最後の晩餐」に由来するキリスト教の儀式。とても簡単に説明するとみんなでパンを食べ、ワインを飲むこと。
実はこれを詳しく説明しようとすると、ここだけでは到底終わらない。
まずパンとワイン ....
わたしの夢はぜんぶ叶いました
そしてひとつも叶いませんでした
目を 吐き
草を 食べ
今生の 別れに今 抗うものがあれば


砂糖で できた林檎を
黒風呂敷で 包み
きびすを返そう

つかんだ者は やがて堕ち
つかまぬ者は 行ってさ ....
子どものころの私にはロールモデルがなかった。こうなりたい、という目標がぜんぜんなかった。高校生になってからは国語教師(女)に憧れたり、パティ・スミスになりたいなーと思ったりしたこともあったけれど、現実 .... 「かえして、ねえかえしてよ、あたしの世界。」
ばらばらになったのは、
あの日、
窓から自分の身体を放り投げたのは、
わたしたちという、世界そのものである。

あなたは、
蓬髪をさかだてて ....
神様が創ったからくり時計
人間を鋼索しこさえた鎖と
プレスされた平たく硬い歯車が動力

地球の形をしたからくり時計
組み込まれた僕らは
自転の度に心臓がきりきり痛む

魂が上げる悲鳴に ....
男はふと時計を見た
まじまじと時計を見たことはなかったが
見れば見るほど
時計は自分に似ていた
あたりまえだ
男は時計なのだから
一方、時計はといえば
すでに着替えを終え
これから ....
夢の中で花が咲いた
見たことの無い花
見たことの無い色
夢みたいにきれい
なぜか怖いもの気色悪いものが見たくなり、グロ画像を探してまわった。でもあまり怖くない・・・気持ち悪くさえない・・・これはいけない。と思って楳図かずおの『漂流教室』を読みかえしたらやっぱりいつものように .... 夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
揺れるたび
気がついて
明日を誘った夏の風
歩道に深まる僕の影


大空と
呼んでみる
ガードレールに腰掛けて
知らない翼は陽に透けて


身体気象情報をお知らせします
晴れ ....
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる

 ....
時を刻むより他に
自分にはすべきことがあるんじゃないか
時計は思った
けれど何をしようにも
手も足も出るわけがない
ただ柱にぶらさがって
そこはそれ時計の悲しい性なのだろう
正確 ....
だとしたら、方法は一つしかない。笑い転げてのたうちまわるのだ。「最高最高いいわーっ」と叫んで痙攣するのだ。理解しなくてもできなくても、そもそも理解とか知性とかからほど遠い場所に棲息するどうしようもない .... 雨晴れの街路を背広姿の男が歩いていた
身体の半分だけが墨汁を被ったように色濃い
彼は傘を持っていない
横脇に並ぶデパートのショーウインドー
アーチ型の小さな雨除けは
全身を雨滴から守るには不 ....
そのむかし、「キャノンボール」というオールスター総出演の大バカなカーアクション映画があって、バカにしながら見れば楽しいが、本気で楽しみにしながら映画館で見たら悲しくなるようなシロモノだった。本国ではど .... 無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
私の獏は夢を食べない

捨て獏だったからかしら
母乳で育たなかったからかしら
理由はわからないのだけど
とにかく夢をさし出しても
ふんっと顔を背けてしまうから

長い長い格闘の結果
 ....
みずいろの風に吹かれて

すこしだけ早まった鼓動が
うなずくように合図をしたら
それが夏のはじまりでした

手のひらでつくった影に
割り込むように差し込んでくる
陽の眩しさを避けて木陰 ....
世                          警
 界 か                     た  告 の ラブレター
に   ら 私  へ           と し
 存    ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
短命の時代がやってくる- 大覚アキ ...散文(批評 ...405-7-10
バランス- 望月 ゆ ...自由詩17*05-7-9
七人の男(ハトを捕まえる男)- たもつ自由詩1205-7-9
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9
ながうた- 大覚アキ ...自由詩1005-7-9
*回転木馬*- かおる自由詩3*05-7-8
気まぐれなトリプティーク- /////自由詩205-7-8
七人の男(平均台を歩く男)- たもつ自由詩1005-7-8
いっしょに食べませんか?- クリ散文(批評 ...9*05-7-7
七夕送り- チアーヌ自由詩2*05-7-7
棲む- 山内緋呂 ...自由詩905-7-7
詩人ですもの- 佐々宝砂散文(批評 ...13*05-7-7
こころみ- るか自由詩16*05-7-6
地球の動力- kw自由詩305-7-6
七人の男(時計を見る男)- たもつ自由詩1405-7-6
夢の花- チアーヌ自由詩405-7-5
きょーふのこんげん- 佐々宝砂散文(批評 ...11*05-7-5
夏男- tonpekep自由詩21*05-7-5
身体気象情報- ヤギ自由詩6*05-7-5
柔らかい殻- いとう未詩・独白1205-7-5
時計- たもつ自由詩3205-7-4
笑い転げてのたうちまわれ。- 佐々宝砂散文(批評 ...4*05-7-4
横断- kw自由詩3*05-7-4
スーパーガールはキャノンボールで死霊と盆踊り- 佐々宝砂散文(批評 ...805-7-3
- A道化自由詩2405-7-3
空の底- 望月 ゆ ...自由詩49*05-7-3
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩67*05-7-3
偏食- 落合朱美自由詩21*05-7-3
夏のはじまりはいつも- ベンジャ ...自由詩9*05-7-2
アリノス- 完食自由詩5*05-7-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511