なんたることだ

この手付かずの不幸といったら

墓石のようにビクとも動きやしない

変色した月はこの世を終わりにしようと

面白いように世界を捩曲げていく

私までぐしゃぐしゃに ....
降ってきた切片から傾きが動く
交点AからBの間に突然のA'
無限遠を目指そうとするA'
余韻の曲線は第一象限に浮かび上がる
不安定な遠心力でA'
引き戻されては離れていくA'
正弦波を忠実 ....
誰かが扉を閉めてしまった
私は夜ごと出口を失くした夢をみる
扉を閉めたのは 私
そのうえ錠前を壊してしまった

壊れた錠前をまず直そうとする人は
人の心を思い遣る人
壊れた花瓶を
片付 ....
民族の 大移動 シーズン
立秋 過ぎに 思うこと

少しでも 皆の 体感温度が
低く 有りますように

反比例して 体感テンションは
高いことを 祈りつつ

お盆に乗せた 今年初の  ....
いつも言葉の足りない弟は
最後の別れの時も
死に顔を見ては泣き
姉の最後の痛みを知っては泣き

もう何の組み立てもなく
嗚咽しているだけの
図体ばかりが大きな
巨大な涙袋と
なってし ....
夜の荒れ野
肉厚の双葉
祈りに閉じる
滴の手のひら


瀧が桜に覆われ
音しか聞こえない
やがてすべてが
流れの先に遠のいてゆく


舗装路の亀裂に
沈み ....
氷河期が
水たまりに立っている


前を向いたまま
あとずさる


光を手放し
今も 拒んでいる


忘れた 忘れた
だからどうした


おまえ ....
烏よりも黒い髪
絹のように滑らかな肌
まるでルビーのような
赤い瞳

レッド・アイ・ガール
どこもみていない瞳
きみは確からしくそこにいて
どこにもいなかった

紅い少女
笑うの ....
孤独を直視せず笑っていた

素晴らしくこれ以上ないであろう

素晴らしく憂鬱な日々では

視界に入る物全てが僕をみくだしていた

信じれる勇気もない奴に

この痛む胸傷跡は見え ....
腹筋の割れないままに初時雨 じんわりと溶ける綿菓子紅葉狩り 愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい 周回遅れで先頭の気分 肉体が発酵したことを示すように
汗は一枚の流れる衣服として肉体を飾る
俺は文明やら責任やら愛情やらの硬い網から這い出て
大地というまったくの物質に物質として衝突する
ここには人間はいないし ....
私はこの公園の風景自体のことを、すでにもう飽きていた。最近私はまた原宿に行ってきた。だが、この街自体にすらも私はすでに飽きていた。イチョウが代々木公園の入り口で舞っていて、そこに落ちた葉はすでに腐 .... 遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
辛い労苦を涙ながらに語る便器を横目にお子様
ランチ鳥肌。無料サービス吐き気。

敬語使うのおかしい鳥肌。中途半端英語に涙。
たった7年で死ぬ無念鳥肌。

24時間説法。無理解のバーゲン。血 ....
横向きに生えし虫歯や干蒲団 隠語覚えてから行く 山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
人間がやっていることはすべてただの苦しみなのか。
人間は、ほかの生き物に 食べられたり殺されたりすることが
あまり無いからなのか  ときより悪魔について考える。 
いやいや 
我々だっ ....
赤は止まれ
青は進め
黄色は注意
生まれて初めて知った
極めて普遍的な社会ルール
それは母が私の手を握りながら
真剣な面持ちで教えてくれた

その日パシフィックノースウエスト地方を吹き ....
柔らかい声、ユニットバスの中で
名前を呼び合う時間は感涙モノ。
ただ、君が昨日の夜に打ち明けた
昔の男との胸糞悪い過去の話は、
棺桶まで
持って行くべきだった。
流れ出したものは戻って来る ....
 
花ぬすびとをききながら流れるのは一粒の涙

移ろうことが許せなくて怖かったあの頃

あの頃と同じ一粒




*YouTube 花ぬすびと (明日香)
 http://www ....
沼に立つ
沼のふちに立つ
黒ぐろとした水の
その下に何があるのか
考えたり考えなかったりしながら
今まで生きてきた
たった今も
これからもたぶん

時々手を差し入れる
私を決して拒 ....
万年筆をなくした
千円でカートリッジ式のやっすいやつだけど
ここのところ頼りっぱなしだった
机に散乱する
紙切れの上のどうでもいい書き置きも
ちょっといい店で買った
分厚い表紙のノートの中 ....
生きているのか生かされているのか分からない今

気が付けば歳だけ取るばかりで何も掴めていなかった

いつかみたあの風景をもう一度確認したくて歩いた

所詮はただの気休めでしかない事など分か ....
段違い平行棒と 
サーカスの空中ブランコが
一瞬にして 重なる

ふわり 浮き上がる様は
真夏の 人魚

いつもは 飛沫が お友達
たまに 渋木を 恋人にして
日々 励むの

い ....
最初は無骨で地味で
冴えない靴だと思った

わずかに白い糸の縫製が丁寧であること
靴紐の穴が登山靴風に六角の鋲が打ってあってしっかりした外観なのと
黒地に白いソールのアクセントのバランスがよ ....
土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて


幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ムンクの叫び- 月形半分 ...自由詩413-11-14
微速度発進- 伊織自由詩6*13-11-13
心理テスト_(詩人サークル「群青」十一月の課題「非」より)- Lucy自由詩21*13-11-13
鬼ごっこの_続き- 藤鈴呼自由詩3*13-11-13
別れー姉弟3- ……とあ ...自由詩11*13-11-13
ひとつ_結晶- 木立 悟自由詩313-11-13
ノート(無風)- 木立 悟自由詩213-11-13
レッド・アイ・ガール- 西園 虚 ...自由詩113-11-12
素晴らしく憂鬱な日々- こめ自由詩613-11-12
腹筋の割れないままに初時雨- 北大路京 ...俳句513-11-12
じんわりと溶ける綿菓子紅葉狩り- 北大路京 ...俳句613-11-12
愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい- 北大路京 ...自由詩413-11-12
周回遅れで先頭の気分- 北大路京 ...自由詩913-11-12
労働- 葉leaf自由詩413-11-12
私のいた場所- 番田 散文(批評 ...213-11-12
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11
「舌を喰う自由」- 宇野康平自由詩213-11-11
横向きに生えし虫歯や干蒲団- 北大路京 ...俳句213-11-11
隠語覚えてから行く- 北大路京 ...自由詩413-11-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
北国の魔法使いか半魚人の_うめき声か- るるりら自由詩11*13-11-11
赤・青・黄色- 夏美かを ...自由詩28*13-11-11
[:_house- プテラノ ...自由詩113-11-10
花ぬすびとをききながら- 殿上 童自由詩17*13-11-10
沼に立つ- 因子自由詩213-11-10
万年筆をなくした- 因子自由詩413-11-10
フラスコワンルーム- こめ自由詩813-11-9
いつからかしら- 藤鈴呼自由詩5*13-11-9
靴のはなし- 梅昆布茶自由詩1113-11-8
蝶になる日- Lucy自由詩24+*13-11-8

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