せんせいの言いつけ通り
いちにちに三度
色とりどりのくすりを飲んでいます
そのせいか
痩せこけたカラダもふっくりとし
わたしは死ななくなりました
(服用後は車などの運転をし ....
おはよー と
おやすみ は
大切なひとと
いい合いたい
おはよー
今日も貴方と
いっしょだね
おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね
それだけで
満たされ ....
光が運ばれている。
進行方向の反対側から、ふつふつと泡のように
ほどけて流れてくるものがあった。あれが街灯。
ひとびとは円く集い、なくした星のかたちを思
い出そうとしている。(それはあくま ....
すべての子どもたちが夢や
夢とは違うものを見ている頃
誰もいない教室では
白墨が生徒の名前を
一人一人板書している
名前の下に記されているのは
その生徒にあった今日の出来事 ....
貴方がスキといったから
白いランジェリーを
選んだの
あたしの好みはピンク
ライブのときは気合を入れて
黒にする
最近ではあまりみかけない
白のブラとショーツを
手にとった ....
空に浮かんだ白い雲も
涙を抱えて浮かんでいるのですが
独りぽっちの時はじっとこらえて雲のまま
みんなが泣き出すまでは っと
涙を抱えて ぽっかりと
空を飛び回る鳥たちは
空を見ながら飛 ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
たとえばこんなふうに
過ぎていく時間
雨がしきりに降っている
うす暗い部屋の中で耳をすまし
雨の打つ豊かな重みを聞いている
それはそれでよかったのだ
時間はきわめて人工的な
観念 ....
友だちの家に遊びに行った
門のところで、久しぶり、と挨拶されたので
久しぶり、と答えた
もてなしてくれるのだろうか
和室に案内されて
お茶とお大福を振舞ってくれた
正直な話、あ ....
泣いてる少女の頭上に灯る
青色発光ダイオード
泣いてる少女は轢かれる少女
赤色発光ダイオード
わらう少女は哲学わずらい
大事なことまで四捨五入
わらう少女はおかしな少女
死んでといっ ....
あたしの上等な蜜を用意してあげるから。
貴女は家で待ってなさい。
ほら、
貴女の指を蜜壷に
入れて
掬って
取り出して
舐めて。
さぁ、召し上がれ。
長い間
ふくらんだ 開花寸前の
蕾だったあたしは
Nの言霊で
開花した
言霊は身体をまとい
脳の奥まで
浸透して
いった
そして
音・・・
Nの声
声は直に ....
バスが山道のカーブを曲がりきれずに
ガードレールと
摂食した
バスとガードレールが何を食べているのか
ここからはよく見えなかった
ただ黙々と摂食を続けていた
いっしょにバス ....
いくつもの
ヒルとヨルとを重ねあわせた
一枚の都市の風景画と
そこのみで生きる人物が描かれているとして
かれは
どこのマチカドを
いくど
折れまがり
バス ....
けろっとしたかおして
ぶなんな こたえばかりさがしてる
でこぼこも じょこびょこも なんにもないじゃない
そんな おめん うしなってしまえば
いいのに しろすぎたつるんとした おめん
あいつ ....
真っ赤な お鼻は、呑んでるし・る・し〜♪
焼酎片手に〜 テレビと喋る〜♪
不景気といえど やっぱボーナス出たら、嬉しいなぁ
初ボーナス♪
久しぶりに贅沢して、美味しいものでも食べよ ....
貴女が何処にいるかなんて直ぐに解る
だってあたしと周波数が合うんですもの。
貴女と繋がる事にどれだけの価値を見出だせるのだろう
でも、刻の流れは残酷すぎて気持ちばかりが置いてゆかれる。
音が ....
1、
時計が居た。
車椅子の少女の部屋、机の上に小さな
目覚ましアラーム機能付きの。シンプルな。
セロハンテープは寝ていた。
事務員の引き出しの中で、無雑作に横になり
不必要な書類 ....
海の味を覚えている
アサリよ アサリよ
お前が居た海の味をこの舌は知っている
私は明日 おまえを食べるだろう
そのために舌で味を見ながら
砂を吐かせるための塩水を作る
おまえはそん ....
かはかし
かばはばかし
ししはししし
ねこはこねし
いぬはぬいし
うまはまうし
くまはまくし
りすはすりし
かめはメカし
やぎはギアし
わしはしわし
くまはまくし
わにはにわし
たかはかたし
うはう ....
温められた皿が食卓に置かれている
「私を彩って。そして汚して…。」と
上気した白さで語りかけてくる
アンティパストでは物足りないと言いたげな光沢で
ゆるやかなフォルムの輪郭を際立たせている
....
咽がカラカラよ
潤う体とあがる呼吸に
甘く香る枕が湿ってく
ください、くださいと
髪が揺れる
笑う貴方に
私はそっと泣く
震える携帯電話
一瞬目線を向けただけ
無 ....
{引用=
1
水が
押し寄せている。
2
外は、寒いからね、
3
蓋のない瓶の中に
私と
君と
泡と、埃と
唾を
浮かべて
4
恥らいを捨てたあ ....
真白の時を経て、
空想の時を埋める。
抑圧された神経は 昂りを知り尽くし
抑圧された感情は 未だ 限界を識らぬ
今、己がすべきことを分からぬまま
檻から一歩も出ることはない。
....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
森の中を進む
木の無い森
草の無い森
ただ土で満たされた森
水は砂の底を流れ
砂があちらこちらに山を作る
表面は水の波紋のように風と遊ぶ
「ここはかつて森であったのだ」
と言う人が ....
ぼくらは
いちども
愛してるよ
好きだよ
と
言い合ったり
していない
多分
私の片思いだから
ぼくらは
いちど
またねという
さよならをした
だ ....
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう
半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた
バーへ入り君を目にして
ハグし合う
いつもと同じ
申 ....
ごめんなさいね セバスチャン
こんなわたしで
もう かくれんぼはおわり
でてきておくれ セバスチャン
α(亀裂の称号)を せめて抱かせて
セバスチャン
ほら きいて
サイレンはやんで ....
気分を変えたい時
無心に歯をみがく
極細毛の歯ブラシで
ていねいに
ていねいに
ゆっくり
ゆっくり
歯と歯ぐきの間は
極細毛の感触は
くすぐったいような
血がかよっ ....
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