犬が一人きり、吼えている。  
見知らぬ国の 
誰も行ったことのない森の 
ごわごわ風に身を揺する 
名も無いみどりの木の下で 

その遠吼えは 
あまりに切なく 
心を貫き、刺すよう ....
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね

ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える

人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね
 ....
洗い髪いまは妻ではない女 渋谷のあちこちにハチ公 世界一高い山よりも
海は深いのだという
だが海面が下がれば
山の方が高くなる

火星には
世界一深い海よりも
さらに高い山があるという

しかし火星に海はない
それゆえに
高い山 ....
痛くなんてない
どんなに光速でぶつかっても
痛くなんてない

ちょっと消えるだけ
たまに現れるだけ

あたりまえのこと
人が生まれて死ぬのと同じくらい
あたりまえのこと

少しの ....
奈落の底から 天上世界にまで突き抜ける滝が
私の体の中に 降りてゆく

これまで
沈鬱がわたしを咥えたまま 離そうとしなかった 私の目の前に
ただ黙って耐えていた私に 滝が現れたわ  ....
偏差値の低き俳句や若葉雨 結婚指輪はめて守備力上がる  
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
下町のエジソンが思いつきで開いたカフェ もくもく と 浮かぶ雲で
空想も ふわふわ 膨らむので

さくさく と 音を立てながら
パンでも かじろうか

耳は どうしよう

もったいないから
隣の もふもふサンに
あげてみ ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
あなたが 失くした ラインダンスは
素敵な楽曲と 共に 蘇らせる事が 出来るよ

天使の声がした
素敵な楽曲って 何だろう

夏になれば 蛙の輪唱が 聞こえたり
合唱コンクールが 開催さ ....
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない

けれど どっかこっか 爽やかな 
イメージばかりが 膨らんで

あなたが どうして  ....
上陸し測量を始めるとすぐに汗はやんだ

ここまで来るあいだの乗り物のなかのほうが遥かに暑かったのだ

三人一組になってそのうち二人がレーザーポインターで位置決めをした

もうひとりがその距離を測ってい ....
ギリギリ 覗き見 出来た景色が 
全てだとは 思わないで欲しい と 
君は言った

君の言った 言葉の意味を 
直ぐに 理解 出来たならば 
問題は 無かった

煮詰めたり 解き放した ....
 耳のなかに
 あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
 波うちぎわがあって
 すぐにきえる影をつくって
 雲の列車がゆく

 武器をにぎりしめている
 ビルのうえには
 どこにも ....
それから、ぼくたちは
かくれんぼをした
十数えて目を開けて
探したけれどきみはいなくて


それなのに、例えば
ぼくの腰近くまで伸びた草だとか
時折何かがはねているせせらぎとか
どれ ....
太腿が悲鳴をあげる坂道を上る地獄を海月は知らぬ おみやげの賞味期限切れてた 百均でキキララグッズを買い占めたい
マイメロディもキティーちゃんも
手賀沼の畔

今、道の駅があるあたり

河童が一匹人を待つ

臆病河童の三太郎

道祖神の裏に隠れて人を待つ

手賀沼の畔

大きな椨(たぶのき)の影で

臆病河童の三太郎 ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
どこまでもどこまでも
堕ちていくのが恋ならば
廻り続ける愛こそ望め

君との距離を保ちつつ
君の周りを廻ってた
君を優しく見守って
君の幸せ願ってた

何のきっかけだったろう
ほん ....
迎火を囲む明るき家族かな 零れる光の碧(みどり)の中を
お散歩するわたしは
待っていない



もう、
不安や警戒とは
距離を置いたのだ



「森林浴の効能」なんて詩
書いたっけ

 ....
鉄条網の針を越え、
肉体の中へ世界が群がりやってくる
便所の鏡に向かって
拳銃を向けるポーズをとった老人にひっかかり
おれは両手を上げ、
挨拶する。
わたしはピクニックがしたかった

母にきくと
いいよと言った
ためておいたおやつを
バスケットに入れて
母が貸してくれたゴザを持ち
野原に行った
靴を脱いで
ゴザの上に座った
飴を ....
{引用=
目をさます
{ルビ灯火=ともしび}に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる


部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず

 ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の波紋_- 服部 剛自由詩4*13-6-5
おとな社会- ……とあ ...自由詩11*13-6-5
洗い髪いまは妻ではない女- 北大路京 ...俳句413-6-4
渋谷のあちこちにハチ公- 北大路京 ...自由詩513-6-4
基準- かわぐち ...自由詩5*13-6-4
量子- かわぐち ...自由詩2*13-6-4
抹茶アイスと滝- るるりら自由詩10*13-6-4
偏差値の低き俳句や若葉雨- 北大路京 ...俳句6*13-6-3
結婚指輪はめて守備力上がる- 北大路京 ...自由詩513-6-3
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
下町のエジソンが思いつきで開いたカフェ- 北大路京 ...自由詩313-6-2
耳は_どうしよう- 藤鈴呼自由詩3*13-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
ちょっとダケ_スキップ- 藤鈴呼自由詩1*13-6-1
キュリソー- 藤鈴呼自由詩2*13-5-31
蝶々- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*13-5-30
ボビン- 藤鈴呼自由詩2*13-5-30
かくれるところのない空には- 石川敬大自由詩913-5-30
天使は川辺にて- あ。自由詩8*13-5-30
太腿が悲鳴をあげる坂道を上る地獄を海月は知らぬ- 北大路京 ...短歌4*13-5-30
おみやげの賞味期限切れてた- 北大路京 ...自由詩313-5-30
似合わない- 榊 慧短歌313-5-30
河童のおはなし- ……とあ ...自由詩14*13-5-30
天使は川辺にて- るるりら自由詩23*13-5-30
片道螺旋- かわぐち ...自由詩113-5-30
迎火を囲む明るき家族かな- 北大路京 ...俳句4*13-5-29
碧(みどり)- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-5-29
[:object- プテラノ ...自由詩213-5-28
ピクニック_(詩人サークル「群青」五月の課題「緑」から)- Lucy自由詩17*13-5-28
月魂—つきしろ—- 月乃助自由詩12*13-5-28

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