しをかんがえる。
詩をかんがえる。
死をかんがえる。

詩は、
死の鏡
人は死ぬ瞬間に
必ずひとつの詩を残す



ぽとん、
グラスのなかの
水に赤い汁 ....
今のところ、
雨漏りバケツ半。

溢れることはない。
自信がある。

長雨は、
天井裏に住んでる奴らの糞塊を
丹念にドリップしてくれる。

「凛子、コーヒー的のが、入ったよ。」
 ....
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから

落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ

落石注意
気がついた ....
四日後
銀の風船を
腰に繋ぎ止め
兵隊はやってくる
ずっと街で
警報器が鳴って
現場の一角で
野次馬が騒ぐも
いそいそと
消防隊は
ホースを巻き上げ
ぼやだったと
笑いあう
 ....
五メートル×五メートル、市民農園の区画ふたつが
わたしの詩の研究室

今、研究室では白いつるバラ「新雪」が咲き乱れ
萩「あすかの」がこんもりと枝を伸ばしている
土に金属の支柱を五十センチほど埋め込み
 ....
ケイコさんは
帰る家を探している

いつか住んだことのある
川の傍の古い洋館
蔦が壁一面を覆った
赤いトタン屋根に
所々塗りの剥げた
白いバルコニー

夜になると屋根裏を鼠がはしり ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
異物混入の原因になるから
何も持ち込めない
でも
結婚指輪はオッケー

そんなバカな
と思いながら
エアシャワーを浴びるのに
朝の工場には
かいくぐってきたものが
たくさんある
 ....
蛍の夜無人駅から一時間  私は庶民である。ごく普通のサラリーマンであり、その他大勢のサラリーマンと似たような暮らしを送っている。世の中の大多数の人間と同質な生活をしているということ。私はそこに平凡でありながら限りなく豊か .... 弾倉に 真実を こめて
虚偽に 狙いを さだめて
撃ち抜いたが 最後
自分の背 なんて ジョン

商品広告のキャッチコピー
からきみが作り上げた
幸福は あたたかな銃
冷酷な それは暗 ....
ふくらんだ水を光の茎が
幾つも幾つもすぎてゆく
未明を見る弧
水を穿つ小さな火


誰かが径に刻んだものを
何かが触れてはすぎてゆく
粗れた光が歩みやがて馳せ
立ちど ....
歩みのたびに舌を鳴らし
空ろなけものを撃ち落す
工作物を
組み立てては埋める



虹の円の周辺の
終わりの無い見本市
エスカレーター エレベーター
ただ此処だけを ....
わたしたち皆雨の中子供だった
帰りを待つ子供達の群だった

誰が帰ってくるの? しらない

わたしはしってたから叫んだのに
雨の中誰もわたしの話をきかない


雨がやんだら大人になっ ....
宿題のなき休日や植田澄む 真夏のまんなか
乾いた道のさきに
誰かが描いた蜃気楼

午後9時の
Summer in the city
大気圏の対流に耳を澄ます

アウトをとれない甲子園
酸素が足りない金魚鉢
 ....
草の間を
誰かの幸せを約束した風が
走っていく

固く閉じた地面から
這い出た夏の蔦が
頭を伸ばしていく

夜になれば
プールを洗浄する
機械音

落ちてきた十八等星を拾う
 ....
その後、図書館に向かった
ぬるい風が両脇をさあっと通り抜けて
額に浮いた汗を玉のまま流した
水位の低くなった川は太陽を存分に吸い込み
とても正直に光を跳ね返している

とん、と
鎖骨の下 ....
福島のお祭りへのライブ参加を終え
皆東京に帰っていったが
俺とKはN子にタカりながら北を目指した
Kの友達が青森にいるという
各駅を乗り継いで下北半島へ
皆東京では無職の歌唄いだった

 ....
即興ゴルコンダ(仮)参加作品です。今回は、三つをオムニバスにしました。
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=4832676#10633425

 ....
暗闇に溶けた膿を
ゆっくりと 取り出す為に
タオルを 絞る

くねくねに
歪む 表情は
ちょっとダケ
じれったい

ちゃぷん と
湯水に漬けたら
とって置きの漬物が
完 ....
17歳
パンクロッカーでありながら童貞であることを恥じていた俺は
女性器に対する不安と恐れがあった
物心ついた時から空想がちだった自分にとって女性器は現実そのものであった
政治や社会よりも避け ....
どれだけもっともらしい言葉を吐いても
お前らは何も語っちゃいない

目に映るものすべてが腐って見える
狂ったように照り付ける日差しも
鉄板になったアスファルトも
粉塵を巻き上げて走る乗用車 ....
発泡スチロールに入った
テナガエビがひしめいて
二十匹の黒い塊の
半分は水槽に
大きいものは鉢に

フライパンに油をひき
強火
鉢から出して丁寧に洗った
エビを入れて蓋をすれば
し ....
月の映る植田見ている車椅子 プラットホームの蛍光灯を
なぞりながら
おりてくる
ぬくもりをもった
夜の闇。
夜の市ヶ谷駅の
下には釣り堀があって
人々はうなだれながら
みたこともない
翼の生え ....
すぐ寝る生き物は僕だが
なかなか寝かせない生き物は君だ

指での数え方って国によって違うんだ
だから彼女の本当の歳を教えてよ

気ずくことばかりでは疲れてしまうので
きずかないことを想う ....
松田さんが死んだ
白兎駅でソアラをシャコタンにしようとしていて
車に押し潰されて死んだ
倉吉で暴走族を立ち上げようとしている時で
関西から帰って来られた先輩が何人かおられた
松田さんはその1 ....
ただいま暑いと喚きながらドアが閉まるが早いかTシャツを脱ぐ。廊下を進みながらタンクトップに半ズボンと次々に脱ぎ捨てる。なにそれと咎めると笑いながらこう答える。
「それ? あたしのぬけがら」
少女か ....
ハセ(長谷川)と俺はお互い母子家庭だったので
学校が終わって親のいない家をお互い自由気ままに支配しあったりした
インスタントラーメンを茹でずに
付属の粉をかけてベビースターラーメンのように食べる ....
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『鏡』- あおい満 ...自由詩514-8-10
雨漏りバケツ半- nemaru自由詩2*14-8-10
CAUTION_!- 梅昆布茶自由詩25*14-8-10
- 天地無用自由詩214-8-10
土に暮らす- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...9*14-8-9
特急電車は警笛を鳴らし- Lucy自由詩12*14-8-9
きっと- ichirou自由詩16*14-8-9
かいくぐって- nemaru自由詩5*14-8-8
蛍の夜無人駅から一時間- 北大路京 ...俳句414-8-8
庶民として詩を書くこと- 葉leaf散文(批評 ...414-8-8
ジョン- 天地無用自由詩2+*14-8-8
ひとつ_奏夜- 木立 悟自由詩4+14-8-8
ノート(電迷)- 木立 悟自由詩314-8-8
雨の中子供- 因子自由詩114-8-7
宿題のなき休日や植田澄む- 北大路京 ...俳句114-8-7
アウトをとれない夏- 梅昆布茶自由詩2114-8-7
おかえりなさい- mizunomadoka自由詩614-8-7
うまれたてのぬけがら- あ。自由詩7*14-8-7
下北半島のみどり- 馬野ミキ自由詩814-8-7
ことばのエンジンを_廻せ!_オムニバス三篇- るるりら自由詩1314-8-7
タオル- 藤鈴呼自由詩1*14-8-7
初体験- 馬野ミキ自由詩414-8-7
石を投げたら土をかけろ- 木屋 亞 ...自由詩5*14-8-7
命の色- 自由詩6*14-8-6
月の映る植田見ている車椅子- 北大路京 ...俳句314-8-6
『うたごえ』- あおい満 ...自由詩1014-8-6
川越にて- 梅昆布茶短歌814-8-6
国道9号線を走った- 馬野ミキ自由詩714-8-6
うまれたてのぬけがら/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩9*14-8-6
ハセの頭を割った- 馬野ミキ自由詩5*14-8-6

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