かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅

その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。

かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
人生のマラソンだ 
なんて 言いながら

あなたが 
手を広げて やって来る

私の 目の前で 
ゴールテープを切る

縁は 繋がり 
途切れること 知らず

掛け違えた タス ....
私は数年間とある国家試験の浪人をしていた。朝、まだ日も昇らない頃に起きだし、蛍光灯をつけて教科書を広げひたすら読んでいく。体力が充実したら定期的に答案を書いていく。それは望ましい地図を作る作業 .... 手毬とよく似た
日輪の影

不浄を仰ぐやわらかな羽

いつか、どこか、で
お会いしましたか

生まれたばかりの蓄音機
そらを飛んだ夢を見た
僕は足のない回転木馬

南京錠を閉め忘れたまま
春の沙漠を放浪している

木の芽の匂い持ち歩くための
ポケットのある素敵な上着

おたまじゃくしを捕まえたら
 ....
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
夏の扉が開かない どこであろうと
浜は潮臭く沼は生臭いのだと知った。
ならば。よろしい。



塩水湖をぐるりとめぐるいかにも寂しい鉄道の
無人駅のそばに男は暮らした。

男はいつも自室でひとり酒を呑 ....
倚りかかるのでなく
凭れる
そんな時間の
絶妙

安心を手放さない為に
色恋は放棄。

わたしが今欲しいのは
色恋のドキドキではなくて

しっとりと落ち着いた
「ベ ....
時折、詩友達で集う
神楽坂のキイトスのドアを、開いた。
1年ぶりのマコト君が
カウンターで教えてくれた。  

「○○さんが沖縄から来て
 この近所で詩の展示をやってるよ」

   * ....
自然なこと
素直なこと

自分では
気付かないこと

傷つかないこと
傷つくふりしか
出来ないこと

傷つくつもりなんて
ないのに
傷つけられて
しまったかこ

過去 ....
種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている 子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
 
従順なあなたのわたしは疲れ果て

我がままなわたしのわたしが怒り出す

そんなわたしは、信じてあげていい



 
おおっ
第一次反抗期

ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる

どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい

「ダメでしょう!」

   ....
紙の前には座りたくない
鍵盤の前にいたい

昼ひなか私は没頭する
緊迫する
高揚する


せわしなく
抑揚の激しい旋律を
いつか
さりげなく
やさしく
奏でることができたら
 ....
君となら濡れてゆきたい夜だから折り畳み傘眠らせたまま 時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
  「無理です。」

こんな言葉を最近よく聞く
そういうとき僕はいつも同じことを言う

「本当? やってみないと分からないんじゃない?」
「失敗してもいいじゃない。」

皆、真面目に一 ....
ネクタイが結べないまま仏の座 雪玉が転がるゾウのすべり台 竹馬が意志に逆らい一歩二歩 地獄にも墓 冒頭 突然のファンファーレ

ガシャーン

砕け散った人生の姿見
その欠片の一つ一つ
舌を出した黒猫が覗き込む
にやにや笑いの黒猫が
こちらを向いてこう言った

こいつぁ凄い

 ....
あなたは ちょっと 
恥ずかしそうに 笑う

ピアノ弾きみたいに 
細く 長くも ないし

手荒れも 酷くって 
もう ガサガサなの

スネはね 昔っから 
ストッキン ....
いつか
もう一度逢えたなら
忘れたふりで
笑み交わそう

望みを叶えた二人じゃないけれど
間違えたわけではないからね
総てを無かったことになど
出来るはずもない

ただ
 ....
生来の無精が祟り
とうとうハンカチにアイロンをかけるのをやめました

アイロンをかけないハンカチはシワだらけです

アイロンをかけないハンカチは愛想がいいです

アイロンをかけないハンカ ....
「果」という字をじぃ…っと見ていたら
「田」のマスに、よっつの実が浮かんできた
「木」の下には、見えない根が巡っていた

「果」という、くだものの木の姿を現す
ひとつの漢字の幹の中に
(天 ....
電気を節約するために
暖房のリモコンを
遠くに置いて
日がな布団に包まり
みの虫の姿で、本を読む。

外から帰り
しろい吐息をはく妻が
傍らに坐るので
火照った手を取り
少々疲れた ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
踏切- ……とあ ...自由詩21*14-1-22
もういっちょ- 藤鈴呼自由詩1*14-1-22
地図- 葉leaf自由詩514-1-22
金糸雀- 千波 一 ...自由詩314-1-22
春の回転木馬- 梅昆布茶短歌1214-1-21
しろい四角- るるりら自由詩26*14-1-21
夏の扉が開かない- 北大路京 ...自由詩314-1-21
さかな。- 佐々宝砂自由詩7*14-1-21
もたれる- 鵜飼千代 ...自由詩10*14-1-21
ギャラリーフラスコにてー詩友との再会ー__- 服部 剛自由詩414-1-20
そんなコト- 藤鈴呼自由詩2*14-1-20
種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている- 北大路京 ...自由詩614-1-20
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
そんなわたし- 殿上 童自由詩12*14-1-20
がんばれ_坊や_がんばれ_ママ- ichirou自由詩7*14-1-19
レッスン- Lucy自由詩13*14-1-19
君となら濡れてゆきたい夜だから折り畳み傘眠らせたまま- 北大路京 ...短歌814-1-19
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
失敗してもいいじゃない- ichirou自由詩8*14-1-18
ネクタイが結べないまま仏の座- 北大路京 ...俳句214-1-18
雪玉が転がるゾウのすべり台- 北大路京 ...俳句214-1-18
竹馬が意志に逆らい一歩二歩- 北大路京 ...俳句614-1-17
地獄にも墓- 北大路京 ...自由詩214-1-17
悪夢- ……とあ ...自由詩6*14-1-17
あなたの手- 藤鈴呼自由詩3*14-1-17
忘れたふりで- 千波 一 ...自由詩214-1-17
ハンカチにアイロンをかけるのをやめました- ichirou自由詩6*14-1-17
いのちの文字__- 服部 剛自由詩5*14-1-16
掌の花- 服部 剛自由詩6*14-1-16
自動ドア- 服部 剛自由詩13*14-1-16

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