蝉の声がする

静寂の中
遠くに
蝉の声がする

頭の奥
他には何もない
ただ
ただ
蝉の声がする

僕はここだ
と言わんばかりの
切ない
蝉の声がする

近く来 ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ

(生き延びてここに戻るとは
 思っていな ....
肩に置かれた手の温もりに
ハッとして振り返った
見慣れたはずの顔に
涙がこぼれた

無くしてしまったと
思い込んでいたものが
ふとしたことで見つかる
非戦闘員の大量虐殺



言い訳はどうとでも出来るだろう


戦争を早く終わらせるため

連合国側の人的損失の軽減

卑劣な戦争を起こした報い

人を人として扱わなかった ....
秋迫るもう体重は量らない ひとりごとのボリュームをあげた 流しにうず高く洗われぬまま放置された食器
とりあえず洗濯はするのだが部屋干しのまま畳まれることはない
読まない新聞が玄関に散乱している

居間の一角は得体の知れない整理しかけの古本がうず高い
 ....
秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ....
あ、の形にひらいた口から
あ、がこぼれて落ちた


床にふれる
粉々に砕けて、見えなくなった


手を伸ばして鍵を外す
からから、と窓をあける
なまぬるい風が不躾に入り込んでくる
 ....
ポッキーのチョコ溶けている原爆忌 丸太をぶったぎる

納得のいくこたえなんかどうでもいいという顔して
みんな部屋をでてく
白いカベ一面にアスベストがキラキラしている
恒星がよわよわしく双子のおたがいをてらす
てら ....
 例えば 一本の線があったとして
 横なのか 縦なのか 斜めなのか 影があるのか
 その一本の線はなだらかな波打つ曲線に
 恋しているのか そうなりたいのか 空腹なのか

 ....
蕎麦は好きなのに
蕎麦茶はだめである

蕎麦屋に行って
おすすめですと出された
蕎麦茶を飲む

すると無意識に
身体が震えてきて
腕に蕁麻疹があらわれるのである

こ ....
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水

しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた ....
県民歴3年

まだ「知心剣」を使いこなせない

大分川沿いを毎日 散歩していた 普通の大きな川
私にとっては新天地の特別な川

川沿いの舞鶴高校生がカヌーの練習をしていた土曜の午前
先 ....
禁酒して2日目の昼蝉時雨 君の前で溺れるから人工呼吸してください 羽化する前の 蝉が
黄色い傘に 必死で 捕まっている
リアルな 姿に 出会いました

中の 緑色の 羽根が 
微かに 見えて

それは しっとりと 土に眠る頃 
描かれている 心のよう ....
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない

その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから

その石には角が無い ずっと転がってきたから

僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
 ....
ショッピングモールの雑踏にきみの面影ほのかにうかぶ

ラヴェルのボレロを聴きながらこの日常の主題をおもう

奥田民生の描く自由とさすらいそれを模範に生きてみたい

彼女にみたててもらった ....
見えるだろうか
砂粒のように
細かすぎる 神経細胞を 
串刺しにした 言葉だよ

誰かの微笑みに 同調出来る位
未だ
回復すら していない

だけど くるり まわすんだ

傘回し ....
ななのつく月は かぜまかせ
はるかとおくの たつまきの駅
てらてらにぶく ほら貝吹けば
なびくはたはた しろいはた 


遠雷ひかる海の底 なにくわぬ顔の神の御影
はたはたっ ....
写真の裏を見ると75年8月とある

セピア色の時間が流れている

若き日の自分と対面する

少しは成長してきたのだろうか

自分に問いかける

かなり厳しい時代もあったが ....
こころもからだも捨て身のひとよ

焦がれてただせつに歌う

おまえは少年の瞳をきらめかせる


おまえよどうか愛するひとを護りたまえ

おまえへの純信にやすらかに応えたまえ


 ....
鶴見の高架駅から電車に乗る
走り始めたと思ったらホーム跡

下り階段も残るその場所は
七十年前に廃止された本山駅の跡

未だ遺構が残っている
こと自体に驚いてしまう

侘しい高架駅の ....
色んな場所に旅行に行きたい
過ぎ去っていく景色を眺め
体の軌道が未知の空間を抉っていく
その新鮮な熱を肌で味わいたい
新しい人との出会いで
表情が更新されていくような
そんな旅行をしたい
 ....
油照り早足になる乳母車 無職でサラリーマン川柳を吐く ツキの尽きた夜
月の欠片を突き合わせ

とろりと混ぜた液体を
そそくさと流し込む

この身体に
この心に

乱れた図体は
案外 頑丈で

どこまでも
壊れない

ように  ....
腹話術でラジオ出てるのか
あおばさんのおすすめリスト(15331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝉の声- hiroto22自由詩6*13-8-8
興津の庭- 大村 浩 ...自由詩713-8-7
ペロリンちょ- 花形新次自由詩513-8-7
ストレートに原爆- ……とあ ...自由詩10*13-8-7
秋迫るもう体重は量らない- 北大路京 ...俳句1*13-8-7
ひとりごとのボリュームをあげた- 北大路京 ...自由詩1113-8-7
やもめの星- 梅昆布茶自由詩1613-8-6
八月六日の影- イナエ自由詩16*13-8-6
同じ窓辺- あ。自由詩713-8-6
ポッキーのチョコ溶けている原爆忌- 北大路京 ...俳句313-8-6
チェリー- モリマサ ...自由詩513-8-6
夢中になったのは三十分、(それが何日何十日何ヶ月何年何十年も ...- ヨルノテ ...自由詩6*13-8-6
アレルギー- 小川 葉自由詩513-8-6
- るるりら自由詩26*13-8-5
大分川- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-5
禁酒して2日目の昼蝉時雨- 北大路京 ...俳句313-8-5
君の前で溺れるから人工呼吸してください- 北大路京 ...自由詩613-8-5
のこのこ- 藤鈴呼自由詩3+*13-8-4
銀河の鳥- 梅昆布茶自由詩1013-8-4
日曜日の午後の歌- 梅昆布茶短歌613-8-4
孤独だなんて- 藤鈴呼自由詩2*13-8-2
ファイナルしあわせファンタジー7- るるりら自由詩11*13-8-2
セピア色の時間- 梅昆布茶携帯写真+ ...613-8-2
せつに歌う- 吉岡ペペ ...自由詩713-8-2
鶴見線- kauz ...自由詩7*13-8-1
本当のこと- 葉leaf自由詩513-8-1
油照り早足になる乳母車- 北大路京 ...俳句213-8-1
無職でサラリーマン川柳を吐く- 北大路京 ...自由詩713-8-1
ムーンカクテル- 藤鈴呼自由詩2*13-7-31
腹話術でラジオ出てるのか- 北大路京 ...自由詩313-7-31

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