畑違いだけど 鞭打って
馬を 走らせるから イケナイ
耕すのは 稲 のみならず
麦でも 大麦でも 若葉でも
何でも 良いのだけれど
欲張っちゃあ イケナイ
それを 忘れたから
....
現実は甘くない
からくてあまい
白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
川沿いを ずっと歩いてきた ....
今日の自分が 倖せか どうか
明日の貴方が 無事か どうか
信じられないのは
弱いからでしょうか
比べてしまうのも
哀しい私でしょうね
新しい画面に 打ち込む文字が
気持ちと ....
歩みの内に散る色が
音を音に書きとめる
文字と文字と文字の間に
瞼と瞳を忘れながら
夜の窓の
二重の背
霧は霧を咬む
陰を 淡くする
午後とこが ....
すろすろすろ と
言葉は融けて
羊は羊飼いに従わず
次々と夜に飛び出してゆく
目が目でしかないのなら
信じなくてもかまわない
死なないくらいに
傷つけばよい
....
その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった
鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
慣れてしまえば
平気だと思い込む。。。
当たり前だと
素通りにする。。
「どうするかは、心がけしだいだから。。」
人と人との中で
振り分けを覚えて行った。。
....
空を押し上げて
ひろげた 手のひらに
オーロラが見えますか
空を押し広げて
ひろげた その腕を
たからかに 突き上げる
あれは 父さんの仕事場の
....
雨は
嘆きを代弁しない
風は
怒りを
代弁しない
おまえを語れる
他者はない
星は
だれをも照らさない
花は
だれをも誘わない
おまえは
....
しぬなんておもいもしなかった
ひとが
海をみていた
くっきりカゲを増した
夕映えの
不知火干潟で
たぶん夢中で
ファインダーをのぞいていたにちがいない
もえのこる ....
僕の東京は吉祥寺から三鷹まで
バス停で他の街に逃げだそうと
元気のないジョウジは
襤褸雑巾のように
しわくちゃに俯いて
声を掛けても応えはしない。
大声で奴の名を呼ぶと
親指を立てて
「東京で一稼ぎしてくるぜ」
....
なんばパークにて。
ネットカフェの利用料金が安くなるのは二十三時からだったが、まだ十八時だった。行くあてがなく、コンビニをハシゴしてはお菓子を買って食べた。何もすることがなく、自分だけ時間が止ま ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね
自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ
いたわりと偽りは紙一重
無情と無償は紙一重
流され過ぎた挙げ句の空 ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛
冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい
春がこないかなあ……
声に出したら
一歩だけ ....
ありがとうと
一日に一度は言いたい
ありがとうと
誰かに言ってもらうためでなく
ありがとうと
自然に言える自分でいたい
※
きみがいつもと違う顔で教室にきた ....
さよなら
東口にて
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
ボタン一つで、繋がりがあるのなら
いつまでも指を動かす。
ログイン画面で交わせるのなら
ログアウトを押さずに、待ち続ける。。
(ひとりぼっちは、死ぬほど苦しい。。。)
泣 ....
自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた
「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼 ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう
少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない
でもトークブルースとしては
とても素敵だ
NHKで放映されたドノバンやジョ ....
子育ては子どもの頃の復習だ
幼い我が子に
昔の自分を重ねる
ああだったこうだった
言いながら
あの頃見えなかったものが
少しずつ見えてくる
あの頃見えていたものが
少しずつ ....
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む
そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る
ときに
わが子は泣きやまない ....
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて
まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら
うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも
黒色を 手放した髪は
....
実家の二階にある寝室、家具の匂いが強い部屋で、幼かった私はしきりに咳をしていた。肺から何もかもを洗い出し絞り出すかのように激しい咳をして、掛布団を小刻みに揺らしていた。脳を巡る血液は熱く、著しく濁って ....
武人なら品性もともに磨くべし
投資家は業の深さを想うべし
人生は生きる仮説と思うべし
打算の果て大損もらう配当金
東京五輪まともにやれるのJOC
時報に電話する都会の昔の孤独を
歌った年老いたDylanは
顔も見ずに携帯画面で
交換される文字の羅列に生活する
今の孤独を知らない
声で発ッせられる言葉に
恐怖を感じる人の群れは ....
借りてきた猫 又貸しされてる猫
中身が無い筈なのに カラカラと 音がする
これは何ぞや? と 呟けば
真空管の 声がする
チリリと成るのは 未来鈴
呼び鈴ですが
明日への予備ですから
只今は 呼び出せま ....
川が かろやかに ながれている
人々は みな
黒い衣装を着て
積み重ねてきた色とりどりの思い出が
しずかに ながれていくことに 心を寄せている
美しい心でありたいと焦る日々を埋葬し ....
何もわからない
話すことは 途絶えた
つながれた 手のまま 二人
そこには風景だけが目の前にはあった
足元には貝がらが散らばっている
もう 飽きたと 君は 言った
冬の海は
少し寂し ....
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