すべてのおすすめ
都会は公園が狭い

そこらかしこに人々が置き去りにした言葉がころがっている
威力のない不発弾ばかりだ
今は放射能だかセシウムだかで
こだまのように響いていた子供たちの声もあまり聞こえなくなっ ....
夏が始まった、合図は
とある田舎の公衆便所の片隅で死んだ
ごろりと横たわる、蝉の亡骸
 
子供たちは
入道雲に固形の夢を乗せ
大人たちは
ただ 暑い暑いと液状になる
 
若者は、なん ....
百年かけて生み出した感情を
書き留めた産声
朝日が煌々と昇ると
夜の影は隠れんぼしてしまった
 
あさ、
 
柔らかな呼吸で暴き出した
感動は、
君のひとみに光を与えるのに
少しで ....
 
悶々とした舐めるような空気の中
うっすらと汗をかき、ほてった頬を林檎にした
 
空白に紫煙を撒き散らし
群青色に染まった人々が次々と電車に飛び込んでいく最後の日
 
盲目の少女が一羽 ....
湿った夕べ
父の洋服をたたむ
生前の匂いは嫌いだったが
今では柑橘の香りの中で探してしまう


おいおい、そんなんじゃ
だめだろう


酒と、煙草と、スルメと、深夜
私が刻む単調 ....
 
 
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
 
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
 
鉛筆を構えるより
丸め ....
延ばした手の隙間が
ぽろぽろと泣いている
おどおどしたのは昨日のこと
今はなにも感じない
 
隙間に有る目は
人と目を合わせるのがこわいのよって
思春期の少女みたいな事を云う
携帯依存 ....
 
 
ノスタルジックな夕陽に
息を吹きかける
 
(あかね、
 
呟いては繊細に笑い
凝りすぎた肩をぐるりと回す
 
過去の残像より
今の空のほうが余程親切で
おーいおーいと ....
命が輝きすぎて
あまりにも掌が汚いものに感じる

呼吸は
もっと尊かったはずだ
 
 
あなたが教えてくれたうたを
繰り返し うたい続ける
 
なげだした足にまとわりつく憂鬱は
綿菓子の最期みたいにねっとりして
組み敷かれたうたは
少し雑音が入っていた
 
無 ....
 
 
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
 
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ

少年のように返した
 
別に言っても ....
乱太郎さんのゆるこさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
息子、七ヶ月- ゆるこ自由詩611-10-2
なんにもならない、夏- ゆるこ自由詩508-8-5
白シャツ- ゆるこ自由詩408-5-4
さいごのしじん- ゆるこ自由詩508-4-9
一周忌- ゆるこ自由詩908-3-19
青いセピアの入道雲- ゆるこ自由詩2207-10-31
隙間- ゆるこ自由詩1007-10-21
- ゆるこ自由詩607-10-16
始まり- ゆるこ携帯写真+ ...8*07-7-18
さみしいよるは- ゆるこ自由詩7*07-7-16
"あなさびし"- ゆるこ自由詩20*07-7-15

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する