あたらしくなったすべて
ここで
はじまっていく
いまは
いまだから
とりあえず
わすれよう
めのまえに
ひろがる
こうけいが
すべてなら
どうだい

むかっていくあした
 ....
何度もおもいだす
何度も何度もくりかえし
手首のあたりにあるうすい火傷のあと
ささくれた働き者の指
左がわの耳たぶに指すピアス
くるぶしの刺青
うすい無精髭。

(わたしはむかしあなた ....
何も心配しなくていい

何も考えなくていい

何も許さなくていい

君はただ

愛されていればいい


何も答えなんてない

何も正しくなんてない

何も美しくなんて ....
夕飯時の支度が始まる。
古新聞が敷かれる中で
温めた油に
手羽先を入れて揚げる。
バチバチいって油がはねるから
体を後ろに引き 
顔だけを出して覗き込んだ。
きつね色になって揚がった手羽 ....
イルクーツク
ボヘミアばっかん
ノボシビルスク
チチカカ湖

モンブラン
モナコ
モンゴル
モザンビーク

タスマニア
マダカらすかる
スワヒートウーマン
レソトへ帰れ

 ....
うさぎはさびしいとしぬというのは
うそで
実際にはおどろくとしぬ

あと
ぶたは群れる動物だから
さびしいとあばれる

カスタマイズされたバイクに乗り
テレビに出る人物は
軽躁的
 ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
息を吐きながら
ようようと私を呼ぶ
大人の群れが
次々と
私の肩に触れる
大人たちの手は
水槽からはい出たのか
冷たく染み込み
オディロンの絵から
生え現れたのか
内奥のほうに ....
玄関の前にブラジルが落ちていた
おそらくブラジルから
何かに運ばれてきたのだろう
ブラジルに住んでいる人や他の生き物も
ブラジルが見つからなくて大変だろう、と思い
お役所に電話し ....
今日のすきまに
ぎりぎりにすべりこませる
あなたへの想い

ワスレタクナイ
それは自分のためかもしれない

六月梅雨空
まとわりつく 水の気配を
あなたにたとえて
一人じゃない夜と ....
祖先の祟りが身体の中で眠っている。彼らを眠らせるために薬を飲み、その副作用で唾液を口に溜め込みながら、草原のなかに立たされている。草原はホテルの隙間に現れる、古い虚構の中に置かれた、アメリカの地雷 ....  
 
空地で少年たちが野球をしていた
打球は大きな弧を描き
空のどこかへと消えて
二度と戻ってくることはなかった
家に帰るとリビングの隅に
ボールが転がっていた
返さなければ、と思い ....
沖縄出身らしいコンビの片割れ
何言ってるのか聞きづらいんですけど

それとは違うんだよね




前を向くってさ

結局のところ、そう言うことなんだと思う

しつこいぐらい諦 ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
詩についての詩

俺自身詩と呼ばれるものを
たくさん書いてきたつもり
けど本当のところ
詩ってなんなのか分かっていない
この【詩についての詩】なんてのも
詩と呼べるものなのかわかんない
 ....
ことと
置いた所から

緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで

両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....
バイオリンの音
夜の帳
杏の実をガリリ
海の音

心地よい着信音
許し
許され
振り振られ

愛の戦士
愛するもの為に
戦う。
守るべき者、貴方。。。
人々が己を捨て去る夜に
僕は一人で酒を飲んでいる
誰もいない夜更けに
風が話しかけていった・・・


もう野良猫にも相手をされず
僕の孤独は極まってしまった
職場の皆からは嫌われて
 ....
布団に入った妻が 
すやすやと夢を見る頃 

すでに世を去った
妻の母さんの面影は 
安月給の{ルビ婿=むこ}を祝福しに 
何処か遠い国からやって来る 

机上の花瓶に咲く  
あふ ....
どこにいても 何をしていても
ゆるがないものを持って 

「根っこが生えるような家をつくりたいのです」
と、僕は大工さんにお願いするのです

いつでもどこへでも旅立てるようなものしか
置 ....
 姪

七月まで腹の皮一枚隔てた彼岸におり
去年生まれた赤ん坊が
今年はそろそろ歩き始めて靴が要る
靴!
おお、八時間の惰眠と十六時間の覚醒とを
等価交換でちり紙交換に出してしまった
 ....
深いため息のあと




胸のあたりが




ボコンッてへっこむ






もとには戻らない





踏み潰した空き缶みたいに




 ....
思念が光子を遥かに超えるって
ずっと昔にわかったっていうのに
あえてこうやって手紙を書くなんて
なんだかちょっと照れますね
でもいつか会いたいね
なんて想いあったりして
会えなくたって ....
 
 
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ....
こんな日はいつも雨が降っている

遺影で笑う人を
私はあまりよく知らない

よくある失敗談で
食べてしまうというお焼香
やり方は知っている
でも実践は小学生の時以来だ
少しどきどきし ....
昔のレコードプレイヤー
クラシックレコード
象眼の花瓶
折れた珊瑚
人のくれたリュックサック
古びたパイプ
本がいくつか
マフラー

持っているものは数えられるほどしかない
持って ....
必要性に応じて生きている

大人たちの叫ぶ声で
雲の影は去った

君が泣かないために
氷砂糖と毛布を買って
家に帰るけれど
本当は、君の好きなものを知らないし
そもそ ....
※婿島のアホウドリ 小笠原
 羽毛採取の乱獲100年
 個体数2000ほど
 鳥島から雛を避難

海面に浮き上がった獲物を
風を味方にして
長駆滑空して捕らえる
海の女王

羽ばた ....
 行かないでほしい と
 テレパシイなら何度でも送りましょう
 言葉はあなたを遠ざけました
 言葉はあなたと出会わせました
 卑怯者!ペテン師!と罵声が飛び交う
 美しい午後があいさつし ....
チッチッと時計の秒針が回ってる。
音が他にないから
チッチッは目立って聞こえる。
部屋の空気は密封されすぎて
部屋に詰められている。
部屋の中は複数の棚があり
各棚には無数の人形が置かれて ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シロツメクサ- ゆうと自由詩311-6-24
肋骨- はるな自由詩111-6-24
天使- 一酸化炭 ...自由詩111-6-24
味わう時間- 電灯虫自由詩7*11-6-24
メフィスト- ペポパン ...自由詩3*11-6-23
ユイートル- 6自由詩211-6-23
あす君のそばへ行きたい- ホロウ・ ...自由詩5*11-6-23
髪が抜け落ちる- 長押 新自由詩2*11-6-23
ブラジル担ぎ- たもつ自由詩311-6-22
夜のすきま- 朧月自由詩211-6-21
失楽園- 長押 新自由詩3*11-6-21
空地- たもつ自由詩811-6-20
しやがれのひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-6-20
たどたどしい進法の季節、かさばる目覚めに血を掻いたなにか- ホロウ・ ...自由詩3*11-6-20
詩についての詩- itukamitanij ...自由詩3*11-6-20
茶碗- 塩崎みあ ...自由詩11*11-6-19
命の懸け方- ペポパン ...自由詩3*11-6-19
夜更け- yamadahifumi自由詩311-6-19
母の面影_- 服部 剛自由詩511-6-19
- とろりす自由詩211-6-19
- salco自由詩7*11-6-19
ナニカほかノてヲ- くゆら自由詩111-6-19
宇宙の逆端で空を見上げている会ったこともない愛しい君へ- かめたろ ...自由詩111-6-19
鍵穴- たもつ自由詩1111-6-18
あなたが生まれた時、あなたは泣いて、周りの人は笑っていたでし ...- 村上 和自由詩711-6-18
所持品- アキヨシ自由詩311-6-18
ジュブナイル- 山中 烏 ...自由詩5*11-6-18
詩_あほうどり- ……とあ ...自由詩1111-6-17
海へもどる- c自由詩1*11-6-17
待つということ- 電灯虫自由詩4*11-6-16

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