たったひとりでも生きて行ける
そんな強がりを言わないと
孤独に押し潰されそうで

雨は視界を遮るほど激しく
決して止みそうもなかった

ああ
ルックルックとは言わないけれど
せめて西 ....
「じれったい!」と叫んでいた男の背中にすがりつこうとして
彼が必要としてたのは私じゃないことに気付く

う〜ん、淋しいかも

開けてはいけない扉を自らの意思で開けてしまったのだし
それが愛 ....
正社員だし、
役職あるし、
見た目より若いって言われるし、
趣味らしき趣味は一応あるし、
休みの日には友達と出かけたり、
時には男の子とデートしたりするし、
合コンだって誘われるし、
ア ....
詩は 言葉のグラデーション

そこに 恩やメロディーはない
もっともらしい 言い訳や教訓も
自分で少し考えてみたら?
親にも言われなかったこと
言われているような気がするの

すでに
 ....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。

(おかしいですか?
 たいして悩みでもないのですが、
 やみつきだなんてとんでもない。 ....
オレは
うまい詩を書くより
うまいごはんが食べられれば
それでいい


オレは
詩に対する対する向上心より
人間性に対する向上心を持つことが出来れば
それでいい
酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない

ぼくの影はぼくの形から
女の長い髪が広が ....
 
 
えきまえでねむる
しらないひとをみとどけて
ごぜんよじごろ
いえにかえる

いちにちもやすまずに
しらないひとは
えきまえでねむり
わたしは
はたらきつづける

さい ....
君の残り香が漂う
淡いニヒルが在る部屋で
私は一人、朝日を浴びる

悔いることは山程あり
嘆息をつく暇すらない
林檎をほじっては
諦めぬよう口をふさいだ

ただ、君は
何も識らず走 ....
{引用=

変わらずにやってくる
やわらかな朝に手をふれるのが嫌になった
億千の人の一人でいたかったのに、自分に
うそをつくのに疲れた


少女の箱はもうなにもなくなって
そこから  ....
(ここもむかしはみんな桑畑じゃった‥)
年老いた父や母を車に乗せて走っていると必ずそう切り出したのが、今では自分のことのように懐かしい 。

刈り取られた田んぼ/稲架、萎れた葱/大根の葉、 ....
私は今日も、何一つすることすら今は無い。
一人さまよう私は傘もささずに、
一人私は目を覚ます。
私は雨の中を。


シトシト雨は降り続け、
いくつもの清掃車が外を音を立て通り過ぎる。 ....
壁を作って守る
情報を、いろんな人を閉ざす
また来てねって言われる、こんなに
知らない人とばかり話す日はない

人形は小さいころ嫌いだった、見られている気がして
捨ててしまった、ぬいぐるみ ....
わすれものをとりにきました。
でも、ありませんでした。
ぼくはわすれたものがなかったことにして、そっとこころにしまいました。

おとしものをひろいました。
もちぬしをさがしましたが、みつ ....
影に怯えてる

逃げても
見ないフリをしても
振り払えない

脳裏には
鳴き声を
噛み殺す鳥

泣けばいいのに
たくさん

声が枯れるまで
今年の仕事を終えたら 
君に贈るであろう恋文を 
旅先で開けば 
ぽつん、と雨が落ちて来て 

便箋は、嬉し涙を 
てらてらと浮かべていた 
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
久しぶりのドライブ

秋空の青梅街道一直線
スピードは
制限速度 プラス10キロ

濃紺の軽キャブの
エアコンはいつもオフ
夏も冬も

半分開けた窓から
秋風が頬をなでる

 ....
西へ向かう風ですが
ついでに何かお運びしましょうかって
せっかくだから
几帳面にたたんだ言葉のひとつでも
裸のままで
お願いしてみようかしら
闇を超えて
芸術を超えて
あなたに
あな ....
人間は 誕生日から 次の誕生日までの間に
普通に生きてさえいれば
少なくとも 2%ぐらい能力的に成長するらしい

毎日で割ってみれば 僅かな数値しか出ないけど
日々 起きるたびに あ ....
 死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
 それがひとのタマシイの重さらしいよ
 と、どこから聞いてきたのか
 娘が言う

 父はおもう
 タマシイに重さがあるなら
 物質 ....
水溜まりは弾かれた

跳ねる水滴
破壊される水面の映像
雨上がりの虹と
両足のダイブ

行き交う雀は
ピーチクと
その青空を謳歌する
河川敷の上、
髪をポニーテールにして
サン ....
          さやさやと
     緑の褪せたわくらばが
       揺れて慰め合う秋
 羊田には渡り鳥が集いはじめる

プロムナードで自分に呼びかける
   さぁ ねこぜをそらさ ....
見えなくなる薬をくれ


僕が飲んだら他人が
見えなくなる薬をくれ
嫌いな人間が透明に
見えなくなる薬をくれ
僕の大好きな彼女も
見えなくなる薬をくれ
息が詰まりそうだから
 ....
何もかもが過ぎて行く
そして何もかもが帰って来る
落とし、奪われ、失くした何もかもが
心の中では連綿と紡ぎ直されてつながって行く
これをウィーヴィングと呼んでいる
トリックとまでは行かない修 ....
                101031



風の夜に
眠りこける
九官鳥を起こす
眠い眼で顔を上げ
朝が来たかと呟いた
風が無い日に
のんびりと
そよ風探して飛ぶのだと
 ....
やっぱり戦争は
起こらなかった

歌いつくした歌手の
少し疲れた喉が
歌を歌っている

午前3時を過ぎた頃
すっかりと時代は
変わってしまった

アスファルトが
材質を取替えら ....
 
 
やねのうえを
あめがあるいている

なかにはいりたくて
しかたがないのだ

しめわすれたまどから
なかをのぞいて

さんのあたりを
なみだでぬらして
 
 
1
公営であるタクシー乗り場でボッタクリのタクシーと交渉し、着いたばかりの体はくたくたに疲れ果てていた。何か迷い子のような気のする私には確かな風景などそこには無いように思えた。彼らはフランス語はでき ....
びろうどとびいどろの
ちがいがわからなくてこまる
ことのない青春をおくって
きました このわたくし

くちびるとくちびるを重ねて
あまい嘘をささやきあってみたい
わたくしはいつまでもひと ....
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