ほころびを縫う
小さな欠落をたぐりよせながら
そのひとつひとつを
確かめるように埋めていく

ほころびのない人生など
ない

冬の夜にほころびを縫って
いる

母さんにもらった針 ....
冬市が始まりました。皆さん、そごうにいきましょう
グランバザールは、パルコ
レッドバザールと言ったら、阪急百貨店
スパークリングセールは、丸井
ではイエローバザールは?……はい、LOFTでぇす ....
1月の夜が遅くはじまる

寄り添うように押し潰してくる

絶望と希望のように

まやかしのように

首をあげてあなたに付いてゆく

雪にすべって照れながら立ち上がる

好きこそ ....
子供の様に、無邪気に人を傷つけられるなら

私はきっと幸せでいられた

大人の様に、上手に言葉を使うことが出来たなら

私はあなたの傍にいられた


中途半端な私は、青年期の途中に足 ....
こんなとき言葉はいらない

言葉でとらえるべきではない

とらえてこころを守るべきではい

なぜだかわからないけどそう思う

悲しんで傷ついて荒れたらいい

それがいやならなんどで ....
やっぱなんかはじまってんだよ

まったくあたらしいじだいのあしおとが みみもとでひびくもの

あのこいまごろどうしてるだろう

あのともだちはいま どうしてるだろう

みかんばたけで  ....
何でも 半分こ
笑いながら じゃれ合う子犬を 連想しながら
何処かで眺めた表情を 
思い出している

一つずつ 分け合うことなく 繋いだ糸は
合わせると 強く なるけれども
少し 儚い
 ....
今日の夕陽には何もなく
昨日の夕陽からあふれ出る
押しやられ抄われた砂の光
夜の通りを歩む水


冬を割ると
現われる声
背中より高く
消えてゆく


夜の ....
死後の地獄は知らないけれど

生き地獄なら知っている

そんな無力や痛みなど

誰もが経験するだろう

それでもここは辛いのだ

残酷かつ心細さの果てなのだ


一緒に見た広 ....
ひかりをみつけたよ

人が踏みゆく
黒いアスファルトのなかに
埋まっている
埋まっていた
だけど
誰も
拾わない
拾えやしない

だいあもんどなんかより



どこ ....
戦場へ赴く男たちの頬は
どれも蒼褪めて
眼だけが真っ赤な
獣のようにぎらぎらと燃えた
そして一様に
目指しているのだと言う
その先には
膨張しきった黒い太陽があった
女は男の眼 ....
熱い琥珀色の紅茶に角砂糖を溶かしましょう。睡眠薬がわりに疲れたミルクが、銀の容器のなかで一休みしていますから。
街は人のことなどまるでお構いなしですね。くつろぎの傍らを、電車が疾過していきます。カラ ....
 
 
国境線の上に魚が死んでいた
線に沿ってナイフで切ると
両方の国から猫がやって来て
半分ずつ咥えて行った
近くでは国境線を挟んで
男たちがチェスをしている
自分の陣地は真ん中ま ....
そしてライラックは飛んだのです
{引用= 恋人を探しに?
いいえ
思い出を探しに?
いいえ}
芽生える緑に、もうもたれかからずとも
新しい世界を知ることができるように
すり減った若さを残 ....
            ハラハラサイタハナノシタ
            キンギョハオヨグヒラヒラト
            アカイコロモヲフルワセテ
            ....
少し先の未来のわたしが
日の光とともにわたしにナイフを
差し込んでいく

瞬間にわたしはいる
そして瞬間だけわたしはいる

あとは
ただ殺し殺されるだけの輪の中

繰り返される ....
コンビニの袋とかお菓子の食べかすとか
丸めるだけ丸め込んでどっちゃり捨てて
どうにかこうにか部屋の掃除もするのだけれど
ばらばら散らばるいろんな感情のおさまりも悪くて
少しもきれいにならな ....
鍵をたくさんもっているのに
何番目かを忘れてしまった
それが生きることで
それを探すことが目的

そうだとしたら
鍵穴は逃げないね

それを早く知っていたなら
でもね
回り道が必要 ....
 
 
僕は東京にいて、それから
ドラッグストアで 
風邪薬を万引きした 
一度に二錠しか飲めないのに 
間違えて三錠飲んだ 
健康に何かあってはいけないと思い
布団に入り 
ハーモ ....
寝言で唱える念仏 星星が散っていくように
人も散るもの
散るそれぞれの
方向にまた
凝固しつつある星のような一団が
待っている
流動してゆくことを
かみしめるいとまもない
すみれ色の軌道が
数百万 ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
くちづけをした
ところが
しめって苔むした

百年たっても恋は恋
いっこうに
愛にはならずに
ごめん
ぼくは
赤くもないし青くもない

甘くもないし硬くもない

きみが笑っても
泣くこともない

もっと地球を
なめていたかった
たくさん星をみたかったよ

ごめんね ....
スムーズに話そう、あいにくと私の前にいる逃げ出した夜は詩人で難聴気味だった
たとえば、私の友人であるアナトール・フランスの書いたやつを読んで
【隠された表】と【真実である裏】を交互に推測し、幾度で ....
祈りは聞き届けられず

願いはまた叶わない

夢を見る事はあたわず

黒く塗りつぶされたキャンバスに

さらに木炭を塗りこめるように

意図的に隠された意志、彼方から響いてくるさけ ....
風水にこって住みにくい部屋 古新聞紙が家の物置に山積みになっている


今日は確か古紙回収の日だったと今朝になって気づいたが
今更になってこの大量の古紙を束ねてまでゴミ捨て場にいくには気が引ける



古新聞紙が ....
新しい付箋を買いに出かけた
道すがら
ほろりほろりと
煙が立ち上っていたので
立ち寄った
少年がたくさんの栞を燃やしていたので
一枚もらった
少年は
本を持っていないと ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほころびを縫う- そらの珊 ...自由詩1713-1-15
特売- 月形半分 ...自由詩413-1-14
雪の日に- 吉岡ペペ ...自由詩413-1-14
ないものねだり- ala自由詩213-1-14
言葉はいるか- 吉岡ペペ ...自由詩313-1-14
なんだかなあ- 2012自由詩213-1-13
マスカラ- 藤鈴呼自由詩4*13-1-13
径と鏡- 木立 悟自由詩313-1-13
許しあえる光- 吉岡ペペ ...自由詩713-1-13
雑踏- そらの珊 ...自由詩1213-1-13
黒い太陽- 衣 ミコ自由詩713-1-13
ティータイム- 月形半分 ...自由詩413-1-12
国境スープ- たもつ自由詩813-1-12
眠れぬ夜の下絵_(1- 瑠王自由詩6*13-1-12
ハルトキンギョ- 石田とわ自由詩9+*13-1-12
円環- 佐藤伊織自由詩313-1-11
最後のラッパ_ver.2.0- 2012自由詩213-1-11
たぶんあれが君- 朧月自由詩813-1-11
東京時効- たもつ自由詩613-1-11
寝言で唱える念仏- 北大路京 ...自由詩113-1-11
星の一族- 遙洋自由詩2*13-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
とてもいいところ- はるな自由詩1013-1-10
- はるな自由詩313-1-10
- はるな自由詩213-1-10
歴史の外側- atsuchan69自由詩10+*13-1-10
暮れなずむうた- 高原漣自由詩2*13-1-10
風水にこって住みにくい部屋- 北大路京 ...自由詩313-1-10
新聞紙は十二時を過ぎるとシンデレラになる- 赤青黄自由詩3*13-1-10
付箋- knit自由詩613-1-9

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