今朝がた夏を刻み終えた男の全身を漂白してベランダに干したところだと云う 
熟すことも腐ることもなく ただ 秋がくればカサカサと鳴るだろう 
できることなら、血の匂いのしない図鑑をくれ 魚鱗 ....
小さな単位ではかる
それは大きなねがい
みんなねがってる
みんなのしあわせ

方法がちがうと
肌触りがかわって
認めたくないよな気がするね
それでも
同じ方向をむいていたいね

 ....
誰からも好かれないということが 悩んでいる時
成長している時
飛躍的な成長を遂げる
使わないと脳味噌が腐る

TVを見るのを
禁止すべきだ
何も考えない
人間ばかりだ

世の中が堕落し
人々が不幸になる。
上 ....
良質の音楽の
流れるラジオ
ありがちな詩集片手に
窓際座る

シュンタロウ氏は
宇宙人のようだ
リュウイチ氏は
格好いい酒呑み

マーシー氏は
詩をよむに違いない
ヒロト氏 ....
べつだん躊躇ったりすることもなく
無造作に引きちぎった胸元のボタンを手渡してくれた

「ありがとう」

「礼なんていらないよ
こうするものらしいしさ」

恥じらいをみせれくれれば可愛い ....
ない花の
ない花言葉
曇と光に
隔てられる朝


あなたには誰もおらず
聞き耳をたて
鼓動はひとつ
あなたしか あなたにはおらず


雨の羽虫
水に映らな ....
朝からチョークで
線を引いていた
家にチョークで
線を引いていた
夜に引いた線が
触れられたり踏まれたりして
薄く消えかかっていたからだった
ぴょんと飛び越えたり
軽く跨いだりして ....
学生のころ帰省の旅費を稼ぐため、廃材の釘抜きのアルバイトをしたことがある。
真夏の炎天下で一日中、バールやペンチを使って材木の釘を抜く。ただそれだけの単調な作業だった。

毎日、早稲田から荒川行 ....
すこしずつ失いかけている
じぶんのもの
だれかのもの
時間
神経
ほね

すり減らし、こそぎ落とし
さいごには糸になる
糸くずで
とんでいく
どうとでもかまわない


何 ....
くれよんの中でも
はだいろがへりやすい
おさない頃は
けしきよりひとをかきたくて
いっぱいいっぱい
はだいろをつかうけど
あれはなにいろだっけ
怒られるような
名前のくれよんは
なに ....
青色の抱擁は魚たちを悦ばせる
虹の香りのする雨には翼が生えており
燃え尽きた岩は昼の残滓に覆われている
さかさまになった噴水は幽霊のように回転し
地下鉄をふいにいためつけてゆく
妖精の爪を走 ....
ぷちんぷちん
はじかれた心だけ飛んでけ
種だって遠くへ
飛ぶから命はつながる


いらないものいかせるかもって
君はフリマとかだいすきで
持ってった分より
持ち帰る方が楽しみみたい
 ....
通称 スイカ畑 という林檎畑がある
父が子供じぶん スイカを作っていた畑で
祖父母が買い求めた時は 杉林だった
杉の木を一本 一本 切り倒して畑にして
すぐに収入に結びつく スイカを作っていた ....
四月一日は大日本亭国憲法 .... 解け落ちる氷
今命の水が滴る
土の中に消える
命の芽が吹き出る

幼きものが輝き
目を光らせている
好奇心旺盛で
無心でいる。

音が共鳴している
協和音は気持ち良い
人を通り ....
  
 
ビンに入ったボーキサイトの見本を
男は理科室から盗んで逃げた
俺にはアルミニウムが必要だ
俺にはアルミニウムが必要だ
何度も自分に言い聞かせ
蒸し暑い住宅街の闇を疾走する
息 ....
当たり障りのないものだけど
俺の部屋だって飛行機だと思えば
それは
ビジネスクラスなんかよりも
ずっと快適になるはずさ
酒も机もでっかいテレビだってあるし
毛足の長いカーペットを敷いてる
 ....
波打ち際に
打ち上げられた

い木の

の部分が
別の情報
に置き
換えられ

はそれを
流木へと
昇華していった


い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
ちのながれの中の
つぶつぶをかんじると
球をおもいうかべて
みずのながれへと変わる
ちの管

かわの管
がにていて
ちきゅうのいちぶが
ひとなんだろう
それでも
ちのながれの中 ....
 
 
生温かいザリガニが
真夏の都会を歩く
いたるところから車や人や
ラッパの音が聞こえてくる
そんな暮れ方である
炭酸水を買ってくるように言われ
下働きが走る
近道のフェンスを越 ....
窓からの容赦ない日差しを受けて
何年か前を思い出したよ


あの頃はとにかく走っていた
長い廊下を全速力で
階段をひとつ飛ばしふたつ飛ばしで駆け上がって
いつも難しいことを考えて
 ....
最近、おなじ夢をよくみる。
岩場に立っている。そこからどこへも行けない。見下ろすと深い淵がある。とても飛び降りられる高さではない。踏みだせば死ぬ。死の淵だ。そのような岩の上に立っている。
以前にも ....
大陸に境があるように
海に海域があるように
わたしにもわたしの
ボーダーがある

あなたというボーダー
超えてはならない
神の領域
超え ....
永遠の新兵の手話だけが
僕らの塹壕に響いていた。
時計以外はある世界で
タバコは内臓をさらけ出してる。

クスクスと笑いあって、弾を分けあった。
訓練でしか言えない言葉。
嘘つきだか ....
深夜0時を過ぎ
書き物をする。
書類のチェック
メールの山

コーヒー片手に
雅楽を聞く
時間がゆっくり
流れてゆく

風呂に入り
一日の疲れを
流して
夜空を夢見る
副木が緩んだように感じるのは
早くも筋肉が落ちたからなのか
単に着けそこなっているだけなのか

左肘を傷めてから一週間が経ち
分かっていたつもりでも
それ以上に日常の所作に支障をきたして
 ....
ひとがそうぞうした
ロボットは
出入りぐちに立って
かんしをしている
ぷろぐらむどおりに
しはいした気になって
飼い犬には手をかまれるから
とおせんぼされて右往左往
そのようすは
か ....
 (立方体の個室に、インタビューをするものとされるものがいる)


「子供のころよく見た夢の話です。人をばかにするような引きつった笑い声が、空のほうから聞こえてきます。さっと上を見上げると、なん ....
素直になろうかな

そう思ったとたん
外はひんやり気味の太陽

やっぱり無理
咲いている紫の花を
ながめてそう思う

凛とたつ
それはむずかしいことでもあり
そっけなくゆらゆら
 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
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