山の中の切り株
風で倒れた木は切られ
まるで抜けた歯のよに
風が通るよ

私はそこに座り
下を見下ろしていた
彼が落ちて行ったのは
この場所からだった

偶然という言葉で
かたず ....
薬局のカエルは
店先に置かれたその日から
休むことなく
この街を見守ってきた

少女が殺されたよるも
カエルはその目に
犯人の顔を焼き付けていた
なのにカエルは
警察にも、
遺族に ....
 
 
ブーツを仕分ける
仕分けまくる

 「ブーツの仕分けに関する判断基準」(抄)
  第三条 良いブーツ(以下「良いブーツ」という。)は天国を歩ける
   ブーツとする。
  2  ....
             ひとみを閉じていればいい
             こころを閉じていればいい
             電車が通過する前の
             空気と地面の振動が ....
おてての小さなおんなのこは神様との約束をよく守った

だからおんなのこはいつも忙しかった

神様いがいの約束はたまに守れないこともあった

おんなのこはそのことでじぶんを責めることがあった ....
人を怒らせるのも1つの才能です
成績の面でも写真で見ても何一つ遜色は無いのですが
彼女のいる所で突然誰かが怒り出すことがあります
それも尋常ではない速度で怒りが爆発するので
前兆も何もないまま ....
語らない
石のメアドを
知った

赤外線で
返ってきたとき
ぼくは
ぼくじしんのさみしさにつきあたり
冷蔵庫を閉じて
こたつにもぐりこむ

石の
メールアドレスは
six w ....
 
浜辺に崩れかかった民宿が一軒とりのこされていて
ひやけた壁のうえを暗灰色のツタが何十本もからみつくようにして這いまわっている
看板に書かれていた文字はとけたチョコレートのようにぼやけ
まっ ....
コーラ片手に
ジーパン着て
ハーレー乗り
ギター持って
弾き語りする

あの場所
あの時
あの時間

サングラスして
ウイスキー飲んで
シャワー浴びて
くだらないジョーク
 ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
雪形を探して田を起こし
もみ殻を焼く煙に手を合わせるように
まじめに、まじめに暦と向き合って暮らしている
それでも時として川は溢れ、山は崩れ
食べていくのに難渋する

まじめに、まじめに生 ....
顧みられない壁の横で生まれ
白も黒も知らずに白と黒になり
街を隠す羽を動かしている


冷たいにおい
曇を遠ざけ
冷たいにおい
手の甲を踏む


街に沈む街
 ....
舌を外して
額につけて
すぎる光 すぎる光
ああ本日も
さわやかな曇天なり
人は悲しさをばねにするのですか。
そう女子型ロボットの峰子さんに言われたので、いいえ、と答えた、
峰子さんは不思議そうに、じゃあ何をばねにするの、と理由を求められたので、
悔しさです、と答えた。 ....
君の手のひらの
大きさと
あたたかさと
少しの戸惑いが

わたしを少しだけ
女の子に
してくれたよ
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう

半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた

バーへ入り君を目にして
ハグし合う

いつもと同じ
申 ....
タンポポの花が黄色で
綿は白で
葉は緑

おばあちゃんの
シルバーカー
背中を丸め
休みながら
歩いていた。

話を聞いて
相槌うった。
おばあちゃん
苦労したんだね

 ....
良心というものを売った日は、空には雲ひとつない晴天で、行楽日和というべき日であった。
そもそも、私は良心というものを必要とはしていなかった、
生きていていままで、ひがみやねたみしか覚えなかったし、 ....
カナリアは憧れていた
眠りにつく前には決まって
とりかごを定規に
空を測っていた

カナリアはフルートに嫉妬した
自分よりきれいに泣く
フルートに嫉妬した
しかしそれこそが
自分が愛 ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が
和音となって響き渡る
部屋中に響き渡る

そのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
その中に両腕を突き上げ
仲 ....
昨日十六年連れ添った
黒毛の雌猫を失った
土へと還すため
スコップを右手に穴を掘る
彼女がいなくなったというのに
空は相も変わらず
いつか遠足の日に海辺で見上げた
ソフトクリーム ....
夕陽が太陽が光、砂州の町が陰影の夕景、細い路地、チャイムが響く町


誰もいない路地が、僕には必要だった、用水路が、海に続いて、コンクリート、チャプ、チャプ、音を立てる波、変哲のない石ころが、変 ....
短気なんだ僕は
短気 なんだ
僕は なんだ
短気 なんだ 僕は
なんだ 短気 なんだ
なんだ 短気 なんだ 僕は
なんだ なんだ 短気 なんだ なんだ
なんだ 短気
僕は
短気なんだ ....
ジュースにぷかぷかと浮かんでいる「ド」は
「レ」やら「ミ」やらを探している風なので
飲み込んでドレミと呟いてみたものの
どうもそんじょそこらのドレミになってしまう
それを物書きの哀しい ....
別に中島みゆきを聴いてるからって
いつもいつも 暗いことばかり考えてるわけじゃないのよ
部屋の明かりを全部消して
膝を抱えて震えてばかりいるわけでもないの


別に精神を患っているからって ....
ほんとうにあった出来事を
全て伝えきることは
決してないのかもしれない

秘密だって持つことも
あるよ

でも わたし あなたの前で
ほんとうの気持ちを
偽ることはないよ

それ ....
セックスはバファリンだ















セックスはバファリンと同じで






 ....
コールドゲームの七回裏に
ぼくは打席に立ちました
見送ればボールでした
ツーアウト満塁でした
ぼくは眼をつむって
バットを振りました
フルスイングしました
ほんとうは代打を出されました
 ....
かなしいときに
ねぎを刻む

そういう物語があったけれど
わたしはじぶんがじゅうぶん青くさい
ことにへきえきしているから
ことさらに平気な顔して大根を刻む
まっしろな朝、まっしろな腕 ....
遠くに思いを馳せながら

目の前の配管を追う

だれかにが作ったこのうじゃうじゃに

全て意味がある

工場内にさえ草地があって

虫達がたむろしている

−ここは人間が自然に ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さようならのうた- 朧月自由詩210-12-11
一番星- アズアミ自由詩3*10-12-11
ブーツ仕分け- たもつ自由詩210-12-11
線路沿いの春の日に- 鵜飼千代 ...自由詩17*10-12-11
神様との約束- 吉岡ペペ ...自由詩110-12-11
陪席する触媒- 木屋 亞 ...自由詩1*10-12-11
メアド- はだいろ自由詩410-12-11
高浜- せかいの ...自由詩710-12-11
土曜の夜。- ペポパン ...自由詩4*10-12-10
かわりんぼう- ……とあ ...自由詩16*10-12-10
神々が宿るという紺碧の空に- 西天 龍自由詩6*10-12-10
ひとつ_こがね- 木立 悟自由詩510-12-9
ノート(47Y.12・8)- 木立 悟自由詩3+10-12-9
峰子さん- モチヅキ ...自由詩310-12-9
手のひら- こころゆ ...自由詩11*10-12-9
壊れているのは僕だ- 森の猫自由詩20*10-12-9
ダンデライオン- ペポパン ...自由詩4*10-12-8
ほこりと夕日- モチヅキ ...自由詩310-12-8
カナリアは- アズアミ自由詩4*10-12-8
コード2- ……とあ ...自由詩610-12-8
比喩- 寒雪自由詩210-12-8
砂州の町- 相田 九 ...自由詩210-12-8
短気- 光井 新自由詩310-12-8
- うめぜき自由詩210-12-8
指先で語られる人生悲話- 涙(ルイ ...自由詩210-12-8
本名- 三原千尋自由詩2*10-12-7
セックスはバファリンだ- TAT自由詩3*10-12-7
高校野球- はだいろ自由詩310-12-7
その夜- せかいの ...自由詩1410-12-7
工場にて- 短角牛自由詩210-12-7

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